
9月5日は残した離島の最後『焼尻島』へ向かいました。
朝1便で天売を後にし、午後4時25分に羽幌へ向けて焼尻を離れると言う結構カツカツなスケジュールです。
そして予想に反してこっちの島の方が見所が多いと言う逆転も有り。

9月5日早朝5時の日の出に照らされるキャリイ/EZ-9号。
今までで一番の朝の画像かも?
昨晩は珍しく午後9時の早寝をしたので、午前3時頃からシェル内でモソモソして過ごしていました。

乗船する船は午前10時25分発なので、それまでの時間を使ってキャリイ号でも少し走行しています。
ここは島唯一の郵便局です。

“天売郵便局来局証明書”を頂きました。 無料

島に高校が在りました。 驚きです!
そう言えば事前の情報収集でこの島では数万羽のウトウが巣作りし、時期には空を覆い尽くす程の大群が空を舞うそうな。
そして道はその糞が避けられない程になると。
この時は巣立った後だったのが幸運なのか不運なのか?

名残り惜しさにキャリイ号もパチリしています。
今日はドピーカンの予報です。

乗船待機場所では奈良からの若いライダーさんとおしゃべりしています。
彼も同じく次の『焼尻島』で下船するそうです。
あと2週間位北海道を旅するそうです。
僕も若い内に北海道バイクツーリングしたかったナ。

“おろろん2”が迎えに来ました。
入港前に汽笛を2回鳴らします。

乗船は僕とライダーの二台だけでした。

船が岸を離れました。
二度と来ない(来れ無い)と思うと感傷的になりますね。
とても時間がゆっくりと流れて心が癒される島でした。

30分も掛からずに『焼尻島』に上陸しました。
空の車両甲板で羽幌に向けて出港していきました。
夕方に又迎えに来てくださいね。

ここで島の情報を収集します。
やはり空撮の規制等は無く、こちらも対向車に注意との事でした。(一方通行では無い)

この島での目的の一つは食事です。
午前11時にターミナル隣のお店で早飯にしました。
お店のオバサマが炭に点火しています。
ベンチでは動画を撮影しながら先に食べ始めているお客さんがいました。
ユーチューバーさんかな?

で食べるのがコレ。
最高峰にして幻の羊“サフォーク種”のバーベキュー”です。
人間(200人以下)より羊(約500頭)の方が多いと言うこの島の名物です。
高級レストランに直接卸されるので一般の市場には殆ど出回らないとか。

聞くとお産の時期がずれた今は“ホゲット”と言うこれまた珍しい月齢の物だそうです。
ラム(12ヶ月未満の子羊)とマトン(24ヶ月以上)との中間(12ヶ月以上24ヶ月未満)だそうで、両方の良いとこ取りだとか。
しかもサフォークのホゲットなんて滅多に口にできないらしい。
さすがの味音痴な僕でもその美味しさは判りますヨ。 (笑)
タレは提供されずに塩のみで頂きます。
わざわざこれを食す為だけにやって来る人もいるのだとか!
クセが少なく味はしっかりした、¥3800に見合う美味しさだったと思います。

食後にEZ-9号を降車して記念撮影。
ココでもまずロケハンに一周してきましょう。

両島でも唯一のキャンプ場になる『白浜野営場』までやって来ました。
3台の乗用車と5〜6台のバイクが宿営している様です。

こんな表示が。 ほうほう。

ここでちょっと空撮しています。
埼玉から軽バンで旅行中のご夫妻とお話しながら2シーン撮影しました。
シャワー棟の左上には『焼尻めん羊牧場』、右上には『オンコの荘』も見えています。

その先から追尾撮影を始めました。
小刻みにアップダウンしながら緩くカーブする道を軽快に走行する画が撮れています。

島の西端近くでストップ。 島の最高地点94mの場所です。
さっきまでいた『天売島』が見えています。

『焼尻島灯台』の遥か先には本土も見えています。

ここからはモニター上で天売までは約5.5キロです。
では昨日断念した島間飛行にチャレンジしてみましょう。

Sモード最高速75キロで瞬く間に天売ターミナルに到着しました。

昨日の夕方に藪漕ぎしてたどり着いた『天売島灯台』まで行ったらUターンさせました。
飛行距離往復12Kmの長距離飛行で、帰還時のバッテリー残は15パーセントでした。 最後の方は電力警告表示にハラハラしながらでした。

その後は『天売島』を眺めながらの坂を駆け降りるシーンを追尾撮影しています。

島の北端にある『工兵街道記念碑』に立ち寄り。
太平洋戦争の際、駐屯していた工兵隊がここに道を作った事の記念碑です。
肉眼では遠くに『利尻富士』がかすかに見えていました。

港に戻って来て外周を走り終えています。
岩壁にはこんなアートが。

天売と違ってこっちの島は内陸部も多少は走行できる様です。
折角なので行って見ましょう。

島のほぼ中央部まで来て通行止め。
その先にはオンコ林”が在るのだが。

別の場所で“オンコ”を見て見ましょう。

島中央のT字路にて。
先ほどのキャンプ場方向に降りて見ます。

キャンプ場手前から道を逸れ、細い道を上がって来た場所。
ここからは徒歩になりました。

『オンコの荘』までは歩いて5分位だったか。
あたりはそれらしき木が沢山在って迷います。

中でも一番立派な木をパチリ。
特に一本の木を指している訳では無いでしょうし。

最後に『焼尻島灯台』にも上がって見ました。
こちらは天売の藪漕ぎと違って四輪も通った跡があるのでEZ-9なら楽勝でしょう。

島唯一の陸上灯台は1913年初点灯で高さ13m(低い!)。
これにてEZ-9号の観光は終わりにしました。
こうしてキャリイ号だったら入り込まない様な場所へも気軽に行けちゃうのが子機積載の利点ですね。

この島でのEZ-9の走行は31.5Kmでした。

子機を収容したら少しキャリイ号でも走って見ましょう。
ここは『焼尻郵便局』です。

ここでは『焼尻島上陸記念はがき』を入手しました。 無料

外に出ると! 隣の交番の駐在さんと地元のオジサンに話しかけられました。
天売でもそうでしたが、この島のお巡りさんもとっても親しみ易い人柄が滲み出ていました。
またオジサンの方はキャンピングシェルにとても興味がある様で、矢継ぎ早に質問を浴びせられました。
そろそろ船の時刻が迫って来たのでご挨拶してお別れしています。

乗船手続き終えて待機場所に居ると、港の職員さんから話しかけられています。
何年か前に埼玉に住んでいたとかで、春日部ナンバーを懐かしんでいました。
そうこうしている内に『おろろん2』が僕を迎えに来ました。

そう言えば奈良のライダーさんとは遭遇しなかったな。
ここで乗船したのはキャリイ号と荷物のパレットのみでした。

午後4時25分に離岸する時には家族を見送る人の後ろで先ほどの駐在さんが手を振って見送ってくれていました。 なんかとってもホッコリしました。

サヨウナラ焼尻島!
『天売/焼尻』両島共に時間のゆっくりと流れる、非日常感に浸れる特別な思い出を残す島でした。 「来て良かった!」

午後5時25分の定刻に『羽幌港』に接岸しています。
『おろろん2』には3回乗船しました。
まったく揺れない快適な船旅をありがとう〜。

港からすぐのここに立ち寄った訳は?

島での走行中にEZ-9号のオイル警告灯が点灯しちゃいました。
なにせこの旅に連れて来るまでは殆ど乗っていなかったのでオイル消費量に関しての知識が全く無かったのです。
出発時に満タンだった事から計算するとおよそ300Km走行でランプが点く様です。
事前に電話連絡済みだったのですぐに購入出来ました。¥1705
2サイクルバイクが少なくなったこの頃なのでこのオイルの入手も難しくなってきています。
スタッフさん曰く、「農耕器具は今だに混合ガス仕様が多いから」との事で在庫は豊富なのだそうです。
購入後もしばらく北海道の熊/雪/警察事情などを話してくれる優しいスタッフさんでした。

その後はこの日の車中泊予定地『道の駅・風Wとままえ』に午後7時に到着しています。
今夜も子機には野宿してもらいましょう。

この道の駅にもお風呂が併設されています。
2日振りに汗を流しましょう。
午後10時までの営業が優しい!
予想より小規模だったけれど、とても綺麗なお風呂でした。¥600

しかしレストランが午後9時までなので、いつもより早めに入浴は切り上げています。
『ふわっとセット』の中から選びます。
ホタテ丼+かけそば(¥1400)とこの辺の名物タコ唐揚げ(¥750)をチョイスしてオーダーしました。
タコ唐は微妙ですが、セットの方はコスパとても良しでした。
午後10時にはシェル内にて缶ビールで乾杯し、そのまま寝落ちしています。(笑)
※ 本日の走行距離 18Km 総走行距離 2553Km (EZ-9 31.5Km 計 331.3Km)
こうして今回の旅の需要な目的、北海道の離島を5島全てを旅した事になりました。
【^_^)v