
4月11日はいよいよ対馬観光の最終日です。
今日は前日残念だった場所をリベンジしながら東岸を南下し、有名店で昼食を取る予定。
その後昨日時間の関係でスルーした場所も巡り“比田勝国内ターミナル”に戻って来るルートです。
比較的余裕を見たスケジュールだった筈が...。
行く先々で思わぬ時間を費やしてしまい、後半はバタバタと韋駄天旅になっています。
それでも場所場所で楽しい思い出ができたのでOK!
今日でこの国境の島ともお別れだと思うとちょっと寂しい気分になります。
思い残しの無い様に存分に楽しまなきゃ。

午前6時の朝日を浴びたキャリイ号。
西の方は日の出も遅いですね。

昨夜はドローンからデータを取り込んだり、静止画をまとめたりしながら寝てしまったのでハーフベッドのちゃぶ台仕様です。
大の字にはなれないけれど、これはこれで便利な寝方だナ。

トイレ(すぐ後ろに在る)帰りにふと見ると?
珍しいピザの自販機が有りました。

5〜6分かかったかな? 網に載ったピザ・マルゲリータが出て来ました。
備え付けの箱にピザカッターも用意してあります。

ちょっと移動して港を眺めながら頂きましょう。

朝からカロリー過多。(笑)
結構アツアツで普通に美味しいピザです。
物は試しの¥1300でした。

燃料計はまだ一目盛り残っているけれど、今日の走行予定ではガス欠は必至。
給油に備えて添加剤をタンクに注いでおきます。
この旅7本目の空きボトルになりました。
残すはあと3本、足りるかな?

比田勝の港すぐのSSにて給油。
362Km走行30L給油は12.1Km/Lの燃費でした。 ¥213/Lは覚悟の上。
やはりの悪燃費でしたが、それでも五島(奈留島)や壱岐よりはマシでした。
ここでちょっとSSマンとの会話に5〜6分、主にレンタカー返却時の給油が多いのでこんなに入る事は珍しいとか。
ま、僕みたいに1日170Kmも走る人はそうそう居ないでしょう。(笑)
と言うか、島民以外のクルマは殆どが『わ』ナンバーでした。

ここは“比田勝港国際ターミナル”で、韓国“釜山”からの高速船がやって来る所です。
結構大きな施設で、今思えばここで...。

“韓国展望所”に又やって来ました。
今回は太陽光の向きが正反対です。

施設内に入る事が出来ました。
1年前にリニューアルしたそうで、とても綺麗で色々な展示物が在りました。
しばしモニター見てフムフム。
ここでの夜景も綺麗だとか。 いやいや、真っ暗な時にココに来るにはかなり勇気が必要ですヨ。

今回は韓国見えるかな?
ん? 遥か彼方になにやら白い物が!

備え付けの双眼鏡ではもっとクッキリ見えましたが、その画は撮影できず。
スマホの望遠レンズでパチリ。

拡大してみると大きな白い建物とクレーン?の様な物が撮れていました。
なんとか肉眼で韓国を見られたので納得しましょう。

クルマに戻ってふと標識を見ると!
昨日諦めた“豊砲台跡”に徒歩で行けるではないか。
まあ、昨日の時間(午後6時)では無理でしたけどね。

急遽予定を変更してこんな道を歩き出しました。
ここからスケジュールに狂いが生じて来ます。

蛇!? と驚かされながら、森/林の中を進みます。
『ヘビに注意』の表示有り。

この頃になると汗をかき始め、着ていたシャツを脱いでいます。
登ったり下ったりを早足で15分も経っています。

すると突然視界が開けて“豊砲台跡”が見えて来ました。
まずは説明書きを読んで。

昨日空撮でお茶を濁した砲台穴を肉眼で確認。
今までで一番大きく深い砲塔基部穴でした。

そうするとどうしても内部を見たくなるのは僕の『性』です。
経路が判らず迷ってから5分位下った場所に入口が在りました。
記念に腰巻きオジサンも入れたショット。

ポチッとな、で30分照明ONします。
知らずに持って来たフラッシュライトは単なるお荷物に。(笑)

『バイオハザード』風な通路。
どこからゾンビが出て来ても不思議では無い光景が続きます。

この濾過施設は何の為?
後で調べたらこの砲台は動力に水力を使っていたとの事。

コンクリートの壁厚は2〜3m位も有りそうです。

今度は穴を下から見上げました。
これにて歴史遺構の観光は終了。
壱岐/対馬で一体幾つの砲台跡を見た事でしょう。
さすがは国境の島、それ位国防に大切な場所と言う事ですね。

引っ込んだ汗がまた復活、戻りも20分かけて駐車場に到着すると?
出発時には見なかった売店カーが店開きの準備中でした。
何か冷たい飲み物でも、と思ったら販売はホット類のみ。
「ごめんなさい」「いいよ、いいよ」で自販機でスポーツドリンク購入。
「あのクルマで来たの?」から始まりました、シェル内覧会。
「これから観光バスが来るんだよ」 お邪魔にならない様に立ち去ろうとすると?

今度は隣にやって来たレンタカーの二人組オジサンに呼び止められました。
また後部ドアが開いて始まります説明会。
ここで右の人から始めて言われました! 「はるひぶってどこから来たの?」
左の人はどう見てもK国の人、ならば右の人もそうなら読めなくても当然か...。

ところがドッコイ、九州で高校の校長先生を務め上げ、現在は九州各地でホテル/介護施設/キャンプ場を経営する会社の社長さんでした。
う〜ん、そんな教養有る人でも『かすかべ』は読めないのか! と内心驚く僕。
やはり左の人は韓国の大きな病院の院長さんで、シェルにとても興味が湧いたようで記念撮影していました。
社長さんから「この夏に阿蘇でキャンプ場をオープンするから是非来て下さい」とお誘い受けました。 ご自身でもキャンピングトレーラーを数台!所有しているそうで、それが我シェルに興味を持った理由ですね。
阿蘇が大好きな僕は来年行っちゃうかも?
「必ず来てね歓迎しますよ」と名刺交換してお別れとなりました。
砲台跡訪問と談笑と、ここで既に1時間半の予定遅れになっています。

次の目的地へ向かう途中に小学生の遠足らしき集団を発見。
同じ場所へ向かっているのでしょう。

昨晩入浴したお風呂のすぐ下に在る“三宇田浜海水浴場”に到着。
ここも対馬で綺麗で有名なビーチです。

写っていない方向には観光客が大勢います。
中には外人のオネーサンがムフフな格好で日光浴していました。
なのでそっちの方向は撮っていません。 盗撮犯になりたくないので。(笑)

余りの景色の綺麗さにドロ君が緊急離陸します。
岩礁の先に海の家、その先の丘の上に昨日のお風呂が写っています。
どうです? この海の色。

やっぱり到着した先ほどの小学生の邪魔をしない様に、最後は超低空で急いで帰還させました。
すると! 「ここはドローン禁止だよ」と近くで伐採作業するらしい人に呼びかけられました。
すかさず「役所に連絡/確認済みですよ」と職員の氏名まで告げると、「あー、それならOK 」ですって。
各地/各所でドローン飛行に対する認識がまちまちで、自分では法令を遵守したつもりで空撮していてもヒヤヒヤするのが毎度の事です。

なので僕は毎回この腕章を巻いて空撮しています。
(第三者が居ない時を除く)
「かすかべから? この近くに春日部から移住してきた若者がいるよ」
おー、この人は読めるんだ! と、しばしの会話も楽しく。
と、ここでも約30分の遅延をしています。

ものの数分でここも外せない場所。

『日本海海戦記念碑』です。
沈没するロシア艦から逃れた水兵がここに上陸したとの事。
住民がそれを助け、看護したり水を与えたりしたとか。

少し離れた場所に“日露友好の丘”が在り。
『東郷提督、佐世保病院にロジェストヴェンスキー提督を見舞う図』の石碑が建っていますが、今となっては虚しい名称?

『茂の井戸』は別名 日露友好の井戸。
ここが露水兵に水を与えた場所として記されていました。

東岸を南下して『オメガ公園(対馬オメガ局跡地)』に到着したのが既に午前11時になっています。

ここにはかつて東洋一(スカイツリーが出来るまでは日本一)の高さの建造物が在った場所です。
高さ455m直径3mkの鉄塔は現在のGPSの前の船舶の測位システムに使用されていたそうです。
平成12年3月に解体作業が完了。
現存する内に見てみたかった!

直径3mの筒の中には梯子が!
メンテ時には455mもこれを登る? 気が遠くなりそうです。
後で調べてみたら、途中に休憩スペースが在ったとか。 それでもね〜。

支えていたワイヤーのパーツや基部の碍子等が放置展示してあります。

こんなでっかいシャックル初めて見たかも。
ここに繋がれたワイヤーは付近の島まで含んだ1Km四方に張り巡らされたそうです。

次に向かったのは“茂木浜”です。
ここまでは一旦海岸を離れて“舟志のもみじ街道”を進むのですが、この道がさあ大変!
とても狭く曲がりくねった上に何台もの大型観光バスが対抗して来ます。
どうやらオキマリの観光ルートを僕が逆走している様です。
バックして進路を譲る事3回も...。
それでなくても2速3速しか使わない低速走行です、時刻は午前11時40分を過ぎていました。

ここも綺麗で有名な砂浜と共に。
『ナヒモフ号の大砲』が在ります。

ここにも露水兵が上陸したようで、沈没した『ナヒモフ号』の大砲を引き上げて展示されていました。 さっきの井戸は『モノマフ号』って紛らわしい。(笑)

ここも車中泊には人気の場所で僕も候補に上げていましたが、近くにお風呂がないので却下しました。

そろそろ焦り出した午後12時30分、目的の昼食場所へ到着しています。
昨日は定休日だった『あなご亭』です。

対馬グルメでは外せないお店と聞いて遥々とやって来た訳です。
このお陰でとんでもない遠回りを余儀なくされています。
外観は小屋?の様でも中に入ると趣の有る店内。

穴子の天麩羅やお刺身も美味しそうだったけど、ここは定番の『特上せいろ蒸し(中)』¥3800にしました。

まあ、食べてびっくり!
対馬西沖産の“黄金(こがね)あなご”は肉厚で大きい。
箸で持ち上げられない程の柔らかさでした。 で、スプーンが用意されたのね。
『対州そば匠』の天麩羅や『島めし家北斗』の釜めしも美味しかったけれど、ここの穴子がダントツです。
クチコミ4.4の評価はうなづけるもの。 最近あてにし出した? (笑)

ではご馳走様でした。 時刻は午後1時過ぎ、急がねばっ!

そこからは昨日も走行した国道382号を北上し。
どうしても納得がいかなかったハイドラのチェックポイント“仁田ダム”へ再訪。
やはりネット回線は繋がらず、国道に戻ってもチェックアクションは無しでした。
どうしてくれるのハイドラさんよ。
この往復の40分だって貴重な時間だったのに...。
ここからは更に急ぎ足になりました。

次のチェックポイントは“目保呂ダム”、ここも到着時にはネットが繋がらず不安になります。
が、国道近くで回線が復活するとチェックアクションが有りました。
なんで?なんで? ハイドラさんは困りものですね。

次は昨日スルーしちゃった西岸のポイントに向かいました。
ここは“対馬野生生物保護センター”ですが、既に館内見て回る時間は無し。

約500m歩かねばならない『日本最北西端』には行きませんでした。
ま、ナビが到着しましたと言ったので行ったことにしましょう。
画像は某所からの借り物。
時刻は既に午後3時を過ぎています。
フェリー出港まで後1時間しか無いっ!

途中で同じく港へ向かうレンタカーの車列(極低速)に蓋をされ、ヤキモキしながらも何とか出港30分前に比田勝港国内ターミナル”に辿り着けました。
乗船手続きを終わらせようとターミナル内に入って行くと?
なんと、ここにはお土産売り場が在りません!
待合室にベンチと窓口だけの施設でした。
こんな事なら朝の“国際ターミナル”でお土産購入しておけば良かった、
しかしもうそこまで行ってる時間は有りません。
よって“対馬”のお土産は無し...。 家族に叱られそうだ。

今回乗船する“うみてらし”の車両デッキにも例の突起が在り。
それを踏む(かする)事の無い様なライン取りで乗船した僕車が最終でした。

甲板からターミナルにお別れを言います。
「お土産売り場くらいはおいといて〜」 (笑)

反対側を見ると韓国からの高速船が入港して来ました。
はは〜ん、さっきのレンタカー車列はアレに乗って帰るK国観光客だったのか!
まあ、異国では慎重運転してもらうのは良い事ですね。

午後4時丁度、定刻通りに出港しました。
礼文でも利尻でも佐渡でも沖縄でも五島でも、離島を離れる時は特別な感傷に浸る感覚が湧いて来ます。
3日間の楽しい思い出ありがとう〜。

対馬全走行ルートは545Kmにもなりました。
あと2日、せめて1日はゆっくりしたかったな。
対馬最後のテンテコマイが惜しかった!

フェリー“うみてらし”の船内は先日の“きずな”より綺麗に感じました。
1800t対1100tとこちらの方が小さい船ですが、就航から13年に対してこちらはまだ3年の新船ですからかね。
この時は船内ガラガラ、おそらく10人位しか乗船していなかった様な気がします。

売店にて御船印を購入。 この旅7回目の乗船で3枚目をGetしました。

もう出港してしまうと眺める景色も無く、リクライニングシートに座って画像/映像の整理しています。

端の席ではAC電源を利用出来たので助かりました。
そのうちウトウトと。

気がつくと、既に“博多ポートタワー”がこんなに近くに見えていました。

約5時間お世話になった午後9時に“うみてらし”にご挨拶して。

ターミナルすぐ目の前のお風呂“みなと温泉 波葉の湯”に入店しました。
閉店時刻まであと2時間を切っています。

浴場より早く終わってしまうレストランで先に夕食とします。
『肉釜玉うどん』¥1233はちょっと高め、ささっとかき込んでお風呂へ向かいました。
金曜夜だったので多少混雑していましたが中々充実した湯船が有り、25年4月に増設されたばかりの新しいサウナも気持ちよく利用出来ました。
料金¥1000は深夜料金? HPでは¥1100になっています。
閉店間近までゆっくりとし、隣のコインPにて車中泊としました。
4時間まで無料券が頂けます。
日中バタバタしちゃった疲れか、シェル内はハーフベッド仕様のままだったまのでそのままバタンキューしたのは午後11時頃だと思います。
○ 走行距離 174Km 総走行距離 2977Km
○ 空撮 三宇田浜 海水浴場
○ 食事 比田勝自販機 ピザ ¥1300
豊玉 あなご亭 穴子せいろ蒸し ¥3800
波葉の湯 肉釜玉うどん ¥1233
○ お風呂 みなと温泉 波葉の湯 ¥1000
○ フェリー代 ¥29620

※ これで『五島列島/壱岐島/対馬』の離島の旅が終わりました。
五島680Km+壱岐250Km+対馬545Km=1475Kmの連続離島旅の終了です。
しかし帰宅までスンナリ走ってもまだ1100Km以上も有ります。
そしてそのまま只帰るだけの僕ではありません!
【^_^】