
震災から4年ですね。
あのころ、ホントいろんなこと考えましたね。
あらためて当時を振りかえって自分の日記をたどってみたら、その時期に、こんな日記を書いていたことを発見しました。
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小学生の頃は医者になりたい、と思ってました。体が弱かったので、お医者さんになって難病を治してやるんだ!などと高邁なことを考えていたのです。
成長にともなって体も丈夫になり、ガッコの先生になりたいという時期を経て、やがてバイクや車に興味が移って自動車メーカーで働きたいと考え、自動車メーカーに就職してしまいました。 かなり単純です。
車好きが自動車メーカーで働くってのは、意外と思うかもしれませんが、ちょっと辛いこともあります。 必ずしも自分の理想どおりの車を作れるとは限らないし、いいな~と思う車が登場しても他社車だとなかなか手が出せないからです。
だから、本当に車が好きだったら車メーカーになど入らないほうがいい、という考え方もあります。好きなバイクは趣味として大切にとっておきたいから車メーカーに入った、という友人もいました。
でも、景気が悪くなったり、仕事が辛くなったり、自分のポジションが変わっていく中で、結局自分にはクルマ屋が向いてんだな、とつくづく思うようになりました。
仕事は、好きなだけで選ぶと辛くなる。
でも本当に辛いとき、好きじゃないと我慢できない(爆)。
バイクは趣味として大事にしたいので車メーカーに・・・といっていた友達が、結局バイクメーカーに転職してたりするのも事実です(笑)
でね、仕事を続けているうちに(社会も変わるし、自分のポジションも変わるし・・・)、その「好き」という感覚も変わって、かならずしも直接的に車に携われることではないシーンで、ああ~この仕事しててよかったな、と感じる場面に出会ったりもするのです。
最近 ああ~クルマの仕事をしててよかった と思ったこと。
月刊自家用車さんが運営しているサイト『もっと!そーだったのか!福祉キャブ web ver.』に、えらくイイ話が載っています。
川崎市麻生区にある特養老人ホーム「潮見台みどりの丘」の統括主任生活相談員・大塚さんへのインタビュー記事。
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クルマの運転手さんや、よく運転される方に、研修などでお伝えするんですけども、ドライバーさんは、その人を外に連れて行ってくれる人なんです。だから、(入居者の方が)私たちには話さないような内容をクルマのなかで、ポロっと話したりされるんですよ。
それはもしかしたら、ドライバーさんであるか、クルマであるかわからないけど、入居者にとってはとてもいい空間なんですね。クルマであれば、車いすのまま移動出来るので、電車やバスのような不安もない。そんななかで普段言わなかったことを、ふっと。
そういえば、この間、とても認知症が進んでいて、普段はあまり、よくわからないことをお話しする方を、多摩(東京都)の病院のほうへお連れする機会があったんですね。
その方、以前、若い頃に登戸(多摩区にある地名)でお仕事をされていたそうなんですけど、私はそんなことを全然知らないで、ただ風景を見て、"ここは登戸ですよ"って何気なく説明したんですね。そうしたら、その方、その若い時に戻って、実はここはこうで...っていう話をたくさんされたんです。
これって、施設のなかにいたら、絶対になかったお話なんですよね。そういう意味でも、クルマって、とても大切なんです。
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全文は、下記のリンクから。
http://www.naigai-p.co.jp/jikayosha/welcab/0010.php
クルマ(特に福祉車両)があれば外に出られる、これによってリハビリが進んだ・・・って話はいままでも聞いたことがありますが、ホント嬉しい話だと思いました。たぶん、この施設利用者の方の頭の中で、いろんなものがマッハでつながって、いろんなものが思い起こされて、口をついたんですね。
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クルマって、素敵なものなんですよね。
引き続き、自分のやるべきことで頑張っていきたいと思います。
Posted at 2015/03/11 11:57:40 | |
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