
おいらが免許を取った頃(1980年代初頭)には、革巻きステアリングホイールってのは、高級/スポーティの象徴みたいな装備で、安いグレードの車には細くてツルツル・カチカチのステアリングホイールがついていたのでした。
もっというと、今では信じられないかもしれないけど、パワステも高級装備で普通はノンパワステ、それを少しでも軽くまわせるように、と、ステアリングホイールの径もかなり大きかったのです。
車の技術レベルも今に比べれば低かったので、ダバダバでユルユルな車をでっかいステアリングホイールでモニョモニョと転がしていたのでした。およそスポーティとは程遠い世界。
そこで、車で走りまわるくらいしか楽しみを見出せない一方で、おんぼろ中古、あるいは新車でも安いグレードしか手に入れられない子たち(おいらもw)は、多くの場合、アフター品の小径のナルディとかパーソナルとかモモとかイタルボランテとか・・・のステアリングホイールに換えて『カッコイイ~』とか『クイックになった』なんて、はしゃいでいたのでした。
このようにステアリングホイールを気軽に換えることができたのは、これまた若い人には信じがたいことかもしれませんが、まだ世の中にエアバッグが普及していなかったということもあります。
エアバッグが最初に採用されたのは、アメリカでしたが、それでも最初は標準装備というわけではなく、パッシブベルト・・・シートに座ってドアを閉めると自動的にシートベルトがかかる機構・・・もしくはエアバッグを、というのが法規制でした。
日本でエアバッグの標準装備化が進んだのは、1995年頃以降です。
こうなると、ステアリングホイールを換えるってのがちょっと厄介になります。はずしたエアバッグ付きのステアリングホイールの置き場にも躊躇するというのもありますし(誤爆はまずないとはいえ、爆薬(インフレータ)も入ってますからね)。
そんなこんだで、おいらのように昔の価値観を思い切り引きずってる輩は、革巻きステアリングが装備されている車種やグレードを探すことになります。
けれど、よくよく見てみると、コンパクトクラスでは革巻きステアリングホイールが採用されているグレードって意外に少ないのね・・・最近は。
マーチだとボレロだけだし、ノートもライダーだけ。
ウイングロードもライダー/アクシスは全車革巻きだけど、標準車だと18Gのみ。
ま、革巻きじゃないとは言っても、昔みたいにでっかくて細くてカチカチ、なんてことはまずなく、そこそこ小径で握りも太く、素材もウレタンが主流(昔はPP)ですから、不満はないっちゃ~ないですけどね。 掃除もしやすいし、手軽でいろんな種類のステアリングカバーも売ってるしね。
肉食系が減ったっていうのも関係してる? んなわけないか。
小径ステアリングに換えて、重たくなったハンドルを汗だくになってまわしていた頃がなつかしいなぁ・・・・・ ん?そうだ!そういやぁあの頃はエアコンも付いていなかったんだ(爆)
Posted at 2010/12/10 10:19:20 | |
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