2010年09月22日
先日、今年14歳になる乾燥機君が突然大きな音とともに活動を停止した。
スイッチを入れて運転を再開しようとすると、エラーを示すランプの点滅が・・・。 嫁さんが、メーカーに電話したら 『その点滅パターンですと、起動のための電圧低下が考えられます』 と言われたそうだ。
『バタンバタン!って大きな音がして、それで動かなくなったから、たぶん何かが外れたんだと思うんだよね~』 というので、乾燥機の裏のパネルをあけてみたら、ドラムを回すベルトがブチ切れてました。
な~んだ、コレだけのことか・・・じゃあ、ベルト頼んでおきなよ、と伝えました。
で、嫁さんが電気屋さんで相談したら 『部品をお売りすることはできません』 とのこと。
さらに 『分解なさったんですね・・・それはちょっと・・・』 と言われちゃたらしい。
まぁたしかに、古~い家電が火を吹いた、なんて事故がおきて製品回収しているのを見ると、事故にあわれた方はもちろん気の毒だが、家電メーカーも大変だなぁ・・・と思ったりすることもあり、どんだけ古いものまで責任持たなくてはならないんだろう?とか、(車と違って)今その家電が使われているのか棄てられちゃっているのか追跡できないからな~と思ったり、さらにはユーザーが勝手に修理するなんてのはできればやめて欲しいなぁ・・・って気持ちはわかる。
そんなことを思ってるおいらが、まさにその 『勘弁してもらいたい系』 のユーザーになろうとしていたわけです。
自動車の場合は車検制度があるので、かなり古くなってもある程度の状態は維持されるわけですが、とりあえず車検が通ればOK的なミニマムな整備で済ませている場合は、車検のときはOKでも次の車検までの間、その性能が維持できている保証はない。
自動車メーカー/ディーラー側としては、お客様に万が一のことなどあってほしくないから、ちゃんと責任もって整備したいというスタンスを持っている。 ユーザーが自ら修理して事故につながるのも悲しいし、修理中の事故も悲しいからだ。 それは、自己責任、という言葉の範囲を超えたところでの見方だ。
ならば、家電に車検(電検?)制度みたいのを導入できないのか? それは現実的じゃないよね。
けれど、車であれば、ガソリンだってセルフが多くなってるし、タイヤやワイパーゴムなんかは、ユーザーが自分で保守メンテナンスをするのが割りと当たり前だ。 家電だって同じようにユーザーができる範囲の保守はするべきだ、という考えがあってもいいような気もするなぁ~。
などと思いをめぐらせたのですが、どうにもならないので、メーカーの人に修理しにきてもらうことになりました。
すみません、オーテックにも日産にもまったく関係の無いお話でした。
明日は雨みたいですね・・・。
Posted at 2010/09/22 18:22:44 | |
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2010年06月23日
ニスモから、フェアレディZ(Z33、Z34)用「クーリングメニュー」が発売になりましたね。
今回発売されたのは・・・
エンジンオイルクーラー
リアデフオイルクーラー
パワーステアリングオイルクーラー
ラジエター(冷却性能向上品)
単品メニューとキットメニューがあり、フルキットだとお得な価格になっているようです。
サーキット走行用スポーツオプションパーツながら、パーツ単体の耐久実験はもちろんのこと、車両取付状態での強度・耐久実験をクリアしてる安心の品質(1年2万キロ保証)
・・・となっています。
ちなみに・・・ Z34の場合、超全開走行を続けた時などに、油温があるレベルを超えるとフェールセーフモードに入ります(一定回転以上エンジンが回らないようになる)。 その程度はオーテック製のバージョンニスモでも同じです。 これは、エンジンを破損から保護するのが目的であり、故障ではありません。
オーテックの商品は日産標準車と同じく、公道使用を前提に一般保証3年6万キロ&特別保証5年10万キロとなっています。 日産車は、ちょっとやそっと熱い走りをしただけでどうにかなっちゃうほどヤワではありませんが、サーキットの連続全開走行までは保証していません(前述のとおり、壊れはしないけど保護モードには入っちゃう可能性がある、などということです)。
だからといって、じゃあオーテックバージョンを吊るしのままでサーキット走行にも耐えられるような車にしようとすると、それを必要のない人にまで、おおきな出費や特別な取り扱い方を求めることになっちゃいますね。 もちろん取り付けとかにも制約もあるしね。
今回ニスモから発売されたオイルクーラーキットは、必要な人にとって必要な装備であり、すべてのZオーナーに必要なものではありません。
というわけで、オーテックがカスタムカーでありながら量産品と同じ保証の商品を提供し、ニスモというサーキットのエキスパートが日産ベース車もひっくるめて、それを補完する商品を提供する。
これによって、前述のようなニーズの人にもちゃんと応えられるようになっている、というのはグループ企業としてナイスな連携ですよね (^^)
Posted at 2010/06/23 18:49:15 | |
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2010年04月23日
(画像はT型フォード、Wikipediaからの引用です)
昨日の日記は、最近のCMで『続きはtwitterで』ってのを見て、そこまで来たか、と思ってなんとなくやってみたくなったんですけど。 とりあえず『こんなことを書こうかな』と思ったことをブログにメモって、あとはポツポツとtwitterでつづる・・・なんてのが気楽かなと。
やっぱり無理でした。 う~ん、twitter・・・ ど~しても使いたい!ってわけじゃないので別にいいんですけど、どう使っていいものかやっぱりよくわからん(笑)
さて、モジュールって言葉があります。
この言葉、さまざまな意味と使われ方がされていて、業界によってぜんぜん違うんだけど、ざっくりというと構成単位とか構成要素、みたいな感じの意味です。
詳しく知りたい方はこちら(Yahoo!百科事典)
パソコンなんかはCPUやHDD、メモリなどにモジュールという概念が導入されていたから今のような高性能や低価格が実現できたわけですし、自動車業界でもコックピットモジュールとかフロントエンドモジュールなどの発想によって低コストや高品質が実現できてるわけです。
12号車のサポーターの方はぜひこちら(カルソニックHP)でお勉強♪
座って半畳寝て一畳って言葉があって、これは『金持ちだって、庶民だって、政治家だってなんだって、所詮人間なんてちっぽけなもので大差ない。くよくよと余計なこと考えずに生きましょう』的なご教訓ですが、モジュールって概念から気になるのは、畳ってのが人間のサイズが基準になっているんだなぁということ。
昔、尺貫法ってのがあって、一尺は10寸、一間は6尺、10尺が一丈。 一尺は約30センチで、これは尺骨(ひじと手首をつないでいる二本の骨のうち外側のやつ)の長さが基準。ものさしも人間の体のサイズをモジュールにしている、ってことで。人間の身長はひとひろ(手を広げた幅)とほぼ同じで、尺骨の6倍程度と言われている(たしか)。畳のサイズは俗にサブロクと呼ばれる3尺×6尺ですもんね(実際にはこんなサイズの畳はまずお目にかかることはありませんが)。
システム手帳にバイブルサイズってのがあるけど、あれは文字通り聖書のサイズで、片手で持ちやすいサイズということになっている。VHSビデオの大きさもバイブルサイズ。ビデオテープはものすごい勢いでDVDに置き換わったけど、DVDもパッケージに入ってる状態だとVHSと同じ。よくできてるなぁと思う。混在させても置き場に困らないってのもあるけど、そもそも片手で持ちやすいってところに普遍的な価値を置いているところがナイス。人間の手の大きさがモジュールになってるわけだ。
海苔の一枚の大きさと、伝統的な日本式トイレでかつて使われていたトイレットペーパーの大きさが一緒ってのも、なにかしら人間の体の一部をモジュールに決められたんだろうな。
日本には古来より5ナンバーサイズというのがあるけど、物品税が廃止されてから事実上意味をもたなくなり、3ナンバーはぐぐっと増えた。今では1500ccでも3ナンバーがあるくらい。
でも、ビジネスユースの商用車、特に末端物流を担う車は相変わらず4ナンバー(=全幅1700未満)が中心で、1ナンバーには移行していない。なんでかというと、日本の公道が4m以上・・・っつうか、もっとも狭い公道が4mだから(幅4mに満たない道路に面している土地に新たに家を建てる場合はセットバックしなくちゃいけなくて、つまり日本の公道は最低4mということになる)。
4ナンバー幅ならすれ違いができるってことですね(ミラーの出っ張りを加味しても)。
福祉施設の送迎車両が4ナンバーサイズが中心なのは、やっぱり理由があるんですなぁ・・・。
で、この5ナンバー枠ってのは何が元なんだろう?
まぁ、人間を乗せるためのサイズから、こんなもんだろう!って作るにしても何らかのモジュールになるものがないと『適切にして適当な』サイズは決めにくい。
一間(1800mm)から来てんのかな? それともバカ売れした車が基準になってんのかな?と思って、T型フォード(世界で2番目にたくさん売れた車)の諸元をしらべたら全幅が1687mmでした。
ちなみにT型フォードのトレッドは1422mmで、これは鉄道の線路の幅(標準軌)とぴったり同じ・・・っていうか、標準軌にあわせたというのを聞いたことがある。 標準軌ってのは、もともとはイギリスの炭鉱で使われていたトロッコが起源で、のちに1435mmに拡幅されているが、炭鉱で使うってことだから、これも、たとえば『スコップですくって投げ入れた石炭を手を伸ばしてならすことができるサイズ』みたいな感じで、人間が使いやすいサイズがベースになって、それを支える車軸の幅として決まっているんじゃないかと思ったら、そうではなくてもっと昔の馬車のトレッドがおお元らしい。
さらに調べますか・・・いつか。
追求しだすときりがないど(笑)
しかし・・・
そうだよ、日本は1989年の4月1日までは消費税じゃなくて物品税だったんだよ。今二十歳の人が子供のころ使ったオムツには物品税ではなく消費税がかかっていたってことか・・・。
って、グダグダと書いてきて、最後はそんなことを思い出してしみじみしてしまった私なのでした。
Posted at 2010/04/23 15:14:28 | |
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2010年03月17日
ロバストネスとは、ある系が応力や環境の変化といった外乱の影響によって変化することを阻止する内的な仕組みのこと。 一般に英単語"Robustness"の音訳である「ロバストネス」と呼称されているが、他にロバスト性、頑強性、強靭性、堅牢性、強さ、などと呼称されることもある。 (Wikipediaからの引用)
さすがだ・・・ けど難しい。
より身近な表現に置き換えてみよう。
るび夫(仮称)というヤツは、酒が好きで調子に乗ると1升くらい飲んじゃう。飲むと、ロレツも回らず足元もおぼつかなくなるし、すごく危なっかしい。それでも、とりあえず家には帰り着いているらしい。
ま、こんな感じか。
いくら飲んでもシャキっとしている人は、酒が強い人。
それとは違って、強くはないんだけど、なんとか大丈夫。
要するに 『多少いいかげんにやっても、もちこたえちゃう度』 みたいなもの。
これがロバスト性 ・・・ 極解。
昨日の日記に書いたナットの話ですが 『なにがなんでもトルクレンチで締めないとダメ』 ってわけではありません。 そんなこと言ったらトルクレンチ持ってない人はタイヤ交換もできないし、出かけた先でパンクしたらどうすんの?って話になります。 車載工具のタイヤレンチもトルクレンチじゃありませんし。
そういう話じゃありません。 大丈夫です。 なんで大丈夫かというと、量産車にはロバスト性が考慮されているからです。 でも、それもメーカー側の想定の範囲でのことなので、ちゃんと点検を受け、取り扱い説明書にある使い方は守ってくださいね。
Posted at 2010/03/17 17:19:32 | |
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2010年01月22日
オーテック車のカタログ等に『持ち込み登録』っていう文字があって、これってなんですか?とよく聞かれます。時々、持ち込み車検と勘違いして『車検のときには陸事に持ち込まないとダメなの?ディーラーで車検受けられないの?』なんて聞かれることもありますが、もちろんそんなことはありません。
持ち込み登録というのは、車に最初にナンバープレートを装着するときに、陸運事務局(陸事)で実物確認をしたうえで車検証を発行してもらう登録方法なんです。
オーテック車と日産の標準車との最も大きな違いは、日産の工場で完成しているか否か、です。
工場で組みあがって自動車メーカーの検査に合格した車は『完成検査証(完検証)』といっしょに出荷されます。日産自動車のような、いわゆる正規の自動車メーカーは、量産を開始する前に『こんどこんな車を量産開始します。寸法はこうで、燃費はこうで、構造はこうで、こうでこうでこうで・・・。』というような、型式指定申請というのを国土交通省に対して行い、国土交通省で実車と申請書類を見比べながら審査を受け、審査が通れば『型式指定自動車』としての認可が下ります。その認可が下りたら『この届出内容のとおりであることは自分んとこの検査工程でちゃんとチェックするんだよ(信用してあげるから)』ということになり、『確かに届出どおりにできています』という証明書=完検証とともに出荷されるのです。実際に販売された車の登録の際には、ディーラーの人がその完検証だけ陸自に持っていけばナンバーが発行されるのです。これが書類登録。
いっぽう、オーテックのような架装会社の場合は、国土交通省からそんなお墨付きをもらっていない(信用されてないわけでもないですが(笑))ので、届出もしていないし完検証も発行できません。なので、販売された車は、陸事で一台一台現物を確認され、改造箇所が申請書類どおりになっているか(その改造が正しい改造かも含む)チェックされた上で、ナンバーが発行されるのです。これが持ち込み登録。
なので、オーテックの車は車検証に登録時点の実寸法や実車重が記載されています。まったく同じ仕様でも友達の車と記載内容が違う場合があるのはこのためです。
自動車メーカーの生産ラインでは、1分に一台というペースで組みあがっていきます。日々車を弄っている皆さんなら(笑)、たった1分で何か部品を組みつけようとすると、工具や部品形状/構造に相当な工夫がいることがわかると思います。 ちょっと凝った形状や構造の部品を組みつけようとしたら、絶対に1分じゃ無理。それが量産制約。この量産制約はもちろんカネ(設備投資)で解決することも可能です。でもカネで解決すると当然販売価格が高くなります。
でもそんなちょっと凝った車でも、ごく限られたお客様を対象に少量作るのであれば、あまり設備投資をせずにそこそこリーズナブルにやる方法があります。それが改造とか架装です。量産のラインから外れたところで、手作業的に専用部品等を組み付けたり加工する、オーテックなんかがやってるやりかたです(細かく言うとこれにも種類かあるんだけど、割愛します)。
つまりオーテック車は、量産の制約に縛られないので、ちょっと凝ったものをそこそこリーズナブルな値段で提供できるのです。 そのかわり、完検証がつかないから登録に少し時間がかかったり、類別が取得できていないからJAF戦のモータースポーツに出られなかったりするんです(涙) 当初はエコカー減税も受けられなかったしね(これについては昨年の8月に解決して今ではちゃんとエコカー減税も受けられるようになりました)。
なお、オーテック扱いでも日産のラインで完成している車もあり、それらは持ち込み登録ではなく書類登録されています。 逆に日産自動車(株)の扱いの車でも、社会貢献性の高い車や公共の益に供されるような車は、型式を取得せずに持ち込み登録が行われているものもあります(パトカーとかFCEVとかね)。
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この話、このブログを書き始めた頃にも書いたんですが、ちょくちょく聞かれるので、再び取り上げさせてもらいました。
Posted at 2010/01/22 17:19:53 | |
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