
ノートe-POWERがすごい勢いです。
11月には国内乗用車販売統計において見事1位。12月は惜しくも登録車2位になってしまったけれど、それにしてもマイナーチェンジの車でこんな実績は過去にないのでは?
昨年末、日産社内の関係者向けに秘密裏に行われた試乗会に参加させてもらい、開発の担当者が自信満々でする事前プレゼンを聞いたとき、密かに 「そんなに違うか~?そうは言っても普通のエンジン積んでるんでしょ?)」 と半信半疑だった。 だって、発電するときには3気筒エンジンが回るわけでしょ?
ところが、いざ試乗したらまるで違った。
比較試乗用に用意されていたのは、当時たいへんよく売れている普通のハイブリッド(車名は出さないけどわかるよね)だったんだけど、ノートe-POWERに乗ったらホントに別次元だった。
「そうか、エンジンとタイヤが繋がっていないというのは、こういうことなのか!」
マジ感動した。
エンジンからタイヤへ、そしてタイヤからステアリングや車体へと伝わる振動がまるで違う。
ないよりもアクセルと踏むと「すっ」と走る。
もちろんMT派の人は、なめらかに走るだけでは感動しないと思う。
僕もそうです。
でも、ダイレクト感があるから感動する。 そして「これ、いい鴨」って思う。
EVなら当たり前でしょ?と思うなかれ、タダのEVはこんなに滑らかじゃなくガクガクが凄いのだ。 モーターの強大なトルクがドライブシャフトをグイッと捻り、その反力が出るから、なめらかなんて程遠い。
この「滑らか」と「ダイレクト」というのを実現しているのは、日産がリーフで蓄積したEV技術によるものであるのは、疑う余地がないと思います。
さて、これをどう料理するか?
もちろんそのままでも十分面白い。けれど、もっと求めちゃう・・・もっと。
その答えが、ニスモ&モードプレミアツーリングパッケージであります。
WEBや自動車雑誌でも試乗記事が出始めているし、早い人はもう試乗したんじゃないかと思う。
以下、簡単に・・・。
■専用のVCM(コンピュータ)搭載
よりピックアップを高めた加速フィーリング。
回生特性を専用チューン(中速以上で回生をつよめ)ワインディングでの楽しさを実現。特にSモードでキャラクタ強化。
ただし、Sモードでのワンペダル走行(車速0までの回生)はしない仕様としています。
発電マネジメントも専用チューンでリニア感と静粛性をも両立。
ちなみに、ニスモSはご存知のとおりチューニングを施した1600cc4気筒エンジンに載せ替えてMT化、DIG-SニスモもCVTのコントロールコンピュータを専用チューニングしてます。 つまり、3車3様のチューニングをきっちりと施しているというわけ。
■ボディチューニング
ファクトリーカスタムならでのツボをついた補強により、ハンドリングの正確さや乗り心地のしっかり感、安心感も高めた。
ちなみに、こちらがニスモS用のボディチューニング。

DIG-SはニスモS用の補剛のうちセンタートンネルの2か所を採用。
こちらもなんと、ニスモS、DIG-Sニスモ、e-POWERニスモ(&モードプレミアツーリングパッケージ)で、3車3様のボディチューニングをしている・・・。
安易に流用することはなく、パワーユニットや車両のキャラクタに合わせて、きめ細かくやる・・・と。
■タイヤ&サスペンションチューニング
この車にとってベストの操安、NVHを提供してくれるタイヤをあらたにチョイスしなおし、それに合わせてバネダンパーをチューニングし直し。

なんども言うようだが、ニスモSは17インチのPOTENZA S007、DIG-Sニスモは16インチのPOTENZA RE080、e-POWERニスモ(&モードプレミアツーリングパッケージ)は16インチのDNA S.driveをチョイスしているわけで、全部チューニングし直し・・・というコダワリよう。 パワーステアリングのチューニングも別という・・・。
これがファクトリーカスタムです。
一方で、e-POWERニスモとモード・プレミアツーリングパッケージが同じ、と聞いて???と思う人もいるかもしれません。
ニスモ派には「モードプレミアと一緒って・・・ヌルイんじゃないの?」
モードプレミア派には「ニスモと一緒って・・・固いんじゃないの?」
安心してください、これはグランドツーリングカーとして、ハンドリングと乗り心地を高次元でバランスしているからこそ、のことなのです。なので、モードプレミアでも流用採用することに。
外観スタイルに対する好みはひとそれぞれあるし、ここにとっても素敵な選択肢をご用意した・・・って感じです。

ますます魅力的になったノートをどうぞよろしくお願いします!
Posted at 2017/01/11 18:57:54 | |
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