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16年物のGTVを購入して9か月、その間に約6000kmの距離を踏破しました。

この車を手に入れた頃、その購入価格を知った知り合いは、”それは鉄屑になる可能性高いな”と言い、またある人からは”その車まともに走るんですか？”と聞かれ、さすがに自分でも一抹の（実際にはかなりの）不安を感じながら過ごしてきましたが、案に相違してこの車、結構丈夫です。

予期せぬトラブルというとクラッチレリーズシリンダからの液漏れと冷却水漏れだけで、それ以外は、購入時点で分かっていた不具合対策（ベンチレーションブロワ動作不良修理、ルーフライナ貼り換え、エンジンフード＆トランクリッドガススプリング交換）を実施したことと、消耗品であるフロントブレーキパッドとスパークプラグ、バッテリーを交換しただけです。

エアバッグランプが点灯しっぱなしになったり(これは現在も点灯中）燃料計の動きが怪しかったりと些細な問題はあるもの、ある程度覚悟していたエアコンガス漏れは奇跡的に無く、電装品もほぼすべて正常に作動し、訳の分からないようなエンジン不調とも全く無縁でした。
（自分の整備ミスで発生させてしまったエンジン不調はありましたが・・・）
16年落ち10万kmの中古車であったことを考えると、トラブルはむしろ少なかったとさえ言えるかもしれません。

その昔、カーグラフィックのイタリア車特集で、”何も彼ら（イタリアの自動車メーカー）だって、手入れしたり修理したりするために車を造っているのではない。基本的なところは結構頑丈である”というような内容のことが書かれていたのを思い出します。
私がこれまで乗り継いできた中古のフランス車やイタリア車も、ノートラブルとは言えなかったものの、しっかりと日常の足として機能していました。



ネットで中古車を検索していると、フランス車やイタリア車など、ラテン系と言われる車はドイツ車や日本車に比べて新車価格からの値下がりが激しいと感じるのですが、個人的にはそれは故障しやすいという先入観のためではないかと思っています。（中古車を買う立場としては値下がりは大歓迎ですが・・・）
しかし、それはあくまでも先入観であって、少なくとも私の経験上、日本車と比べてもそれほど頻繁に故障するものではなく、消耗部品さえしっかりと交換していけば結構長く乗れるのではないでしょうか？

数年前、出張で2週間ほどイタリアに滞在した時、取引先の会社のイタリア人の車に乗せてもらったことがあります。
車はランチャ テーマでしたが、サイドミラーが片側脱落しており、相当に年季が入った車であることが窺われました。
別にその人に限らず、どうやらあちらの人は日本人よりもずっと長い期間にわたって車を維持していくことが多いようなので、私の16年物など恐れるほどものではないと言って笑われるのかもしれません。



（でも、さすがにタイミングベルトは近いうちに交換しなければ・・・）

所用で市内の神社を参拝してきました。





日差しが強かったこともあって、この角度からだと色褪せしたGTVのルーフがかなり目立ちます。

早めに塗装の補修をしなければ・・・。