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べるぐそんのブログ一覧

2022年09月22日 イイね!

自動トイレ

自動トイレ先日、何シテル?に先に投稿していましたが、我が家に巨大な荷物が届きました。

幅も廊下ギリギリいっぱいです。

重量もあるので、体の痛みに耐えながら部屋に運び込みます。



購入したものはこちらになります。

猫と暮らしておられる方ならもうおわかりですね!



猫用自動トイレです。

さっそく開封!!



元々猫用自動トイレを購入するつもりはなく、都度私が掃除するつもりでした。

理由は毎日便を確認することによって、猫達の体調管理を行うことと、なんでも機械任せにするのではなく、触れ合いを大切にしたいと思っていたからです。

しかし、先月下旬頃から持病が悪化し、今月に入り安静自宅療養となってしまいました。

症状的に体のあちこちに激痛が走るので、正直掃除をするのもかなり身体に負担がかかっていました。

1匹あたり1日3回、3匹で1日9回くらい清掃するのが日課になっていました。

1週間単純計算で63回のトイレ掃除を行います。

痛みがマシな時はすぐに清掃してあげられるのですが、のたうち回っている時など、すぐに片づけてあげるのが難しい時もあります。

猫は非常に綺麗好きなので、トイレが汚れていると排便しません。

それがもとで尿路結石になる子もいます。

その間、家族が代わりにやってくれたりもしたのですが、猫アレルギーを持っている為、そちらもかなりの負担となっていました。

そういう訳で、私の理想や思いより、この子達の環境を整えてあげる事を優先すべきだと、購入に至りました。



箱から出すと、すぐにきなこが駆け寄ってきました。



きなこも、あずきも、よもぎも、みんな最初は自分のマイトイレを使っていました。

特にあずきはブリーダーさんから、必ずシステムトイレを準備してくださいと言われていたので、わざわざきなこやよもぎとは別のトイレを用意し、木製ペレットを使っていました。

それがいつの間にか、自分のトイレよりきなこやよもぎのトイレでするようになり、みんな使うトイレが入り乱れ、最近はどれが誰の排便かわからなくなっていました。

そうなると、排便時にその場にいないと誰のか健康チェックもできないので、そういった面でも自動トイレを導入するハードルが下がりました。



袋から本体を出すと、待ってましたとばかりきなこが中に入り、チェックを始めます。



いざ購入すると決めると、今度はどの機種にするか選定することになります。

いくつかピックアップしたなかで、アメリカ製の某人気機種にしようと思ったのですが、販売店のページを見ると、残念なことにカタログ落ちしていました。

あとで知ったのですが、どうやら終売したのではなく、この販売店との契約が終わっただけで、他の販売店からは現在でも販売されているようです。

沢山の機種が販売されていますが、我が家の条件で3匹以上に対応していて、できるだけ高性能機種、Wi-Fiで外からも管理できるなど、色々条件を突き詰めていくと、最終的に選択したのはこの機種になりました。

保管容量も約13ℓと他の機種に比べて大きく、理論的には今まで1週間に60回以上清掃していたのが、1週間に2回程度の清掃で済む事になります。

持病の痛みを抱えているなかで、これは大きな負担減です。



自動トイレをひと通りチェックし、何かを考えているきなこ。



くるりと振り返り、チェックし忘れていたと排便を捨てる穴にまで頭を突っ込んで確認。



きなことあずきはあまりやらなくなったのですが、よもぎはまだコードを齧ったりしてしまいます。

その為、設置前にコードに配線カバーを取り付けます。



この機種を購入するにあたり、購入されている方のレビューを読み込みました。

その中で継ぎ目部分の隙間に猫砂が挟まったり、基盤部分に溜まった事でトラブルの原因になったという書き込みを目にし、養生テープで対策したというのがあったので、万一の為見てくれは悪いですが私も対策しておくことにしました。

でもそういう時に限って、いつもあちこちにあるはずの養生テープが見つからない。

とりあえず応急の手立てとしてマスキングテープを貼り、あとで養生テープに貼りかえることにしました。

ただ、せっかく貼ったのに、このあときなことよもぎにビリビリに剥がされてしまいます。

気力が失せ、養生テープを貼るのを諦めました 笑



排便を溜めるトレーには、最初から袋を設置してくれていました。

これ以外にも20袋ついてきます。



電源を入れ、設定を行います。

この機種はWi-Fiに繋ぐことができるのですが、多くの書き込みで何度やっても繋がらない、設定できないとの事が書かれていました。

私も覚悟していたのですが、全く問題なく一度で接続できました。



マニュアルモードで砂を入れ、設定の為機械を動かしたいのですが、中の砂で遊び始めるきなこ。



そしてまた穴に頭を突っ込んで覗いています。



やっと出てきてくれました。

念の為申し上げておきますが、この自動トイレは何重にも安全対策が施されています。

猫が中にいる時や、動いている時に入ったり入ろうとすると、即座に安全装置が働いて停止するのでご安心ください。



きなこがトイレ本体のチェックをしている間、よもぎは今回の特典である特別プレゼントの箱のほうで遊んでいました。



特典その1

猫砂です。

1箱3410円だそうです。

2箱頂きました。



特典その2

専用ステップです。

通常はオプションで、8800円だそうです。



多くの自動トイレがそうなのですが、けっこう入り口が高かったりします。

ベンガルの場合は訳もなく飛び乗りますが、運動の苦手な猫種や、足の短い猫種などは、設置してあげたほうがいいかもしれません。

あと中から出てくる時、どうしても多少猫砂が飛び散るのですが、このステップを設置しておくと、かなり飛び散りが軽減されるのでオススメです。



猫砂を取り出した狭いスペースに潜り込むきなこ。



そのスペースに自分もと飛び込むよもぎ。



窮屈な中に2匹で入っているので、ステップを取り出すと戦闘開始!!

2匹でじゃれあいが始まります。



専用ステップを本体の前に設置すると、確認しにくるよもぎ。



きなこにはちょうどいい休憩台のようです。



もしかしたら、さっきから一向にあずきが出てこないと、ご心配してくださっている方もいらっしゃるかもしれません。

実はこの時、あずきは去勢手術を終えて帰って来たところでした。

そういう訳で体力も気力も尽き果てていたのか、こんな状態になっていました。



他の方の書き込みを読んでいても、すぐに自動トイレを使う子はいないらしく、警戒して近づかなかったり、中には1週間、10日経っても傍にもいかないという書き込みもチラホラありました。

うちの子達もすぐにこれをトイレと認識してくれるかわからなかったので、横に普段使っているトイレを設置しておきます。



この時仮置きの状態なので、左側には犬猫用ドライヤーハウスを置いています。

お風呂上りにこのボックスでドライヤーをかけ、サッパリフワフワになります。

普段はイタズラされないよう、リモコンや小物の収納になっています。



はしゃぎ疲れて休憩中のきなこと、爆睡中のよもぎ。



暫くすると、そそくさと自動トイレに入るきなこ。



その様子を見つめるあずきとよもぎ。



きなこが出てきました。

もしかしたらきなこは、自動トイレ設置からの使用世界最短記録保持者では???

あっという間の出来事でした。

猫の世界にも連れションというのがあるらしく、誰かがトイレをすれば自分もやりたくなるというのがあるようです。

その為今は通常のトイレも横に置いたままで、みんな上手く併用して使ってくれています。



きなこが出てきたあと、自動で清掃を始めるトイレに見入っているきなことよもぎ。



清掃が終わったあと、中に入り確認するきなこ。

さっきしたものがにゃい???と探しているのかもしれません。



ベンガルが好奇心旺盛で怖いもの知らずとはよくいわれますが、きなこもそれに倣ったのか、それともきなこは特にそうなのか、我が家の自動トイレへの移行は、何の問題もなくスムーズに運びました。



で、肝心の人間側の感想ですが、いやはやわかってはいましたが、こんなに楽で便利なものはない。

一度使ってしまうと二度とは戻れないダメ人間になってしまいそうです。

ここ最近で、一番の便利家電でした。



最後までご覧くださり、ありがとうございました。
Posted at 2022/09/22 21:00:03 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2022年09月19日 イイね!

あずきの去勢

あずきの去勢先日何シテル?で、あずきの健康診断+αのご報告をさせて頂いたのを、覚えてくださっている方もいらっしゃるかもしれません。

おかげさまであずきはどこも問題なく、元気にすくすくと育ってくれています。

そして+αというのが、去勢についてでした。



ネコは縄張り意識が強い為、複数飼いしていると、マーキング等の問題行動を起こすことがあるといわれます。

特にベンガルは野生の血が色濃く残っており、スプレー行動をすることが多く見受けられるようです。

また、疾病の未然防止という観点からも、去勢手術が推奨されています。

ただ、私が今回あずきの去勢手術を行った一番の理由は、別のところにありました。



あずきはあるブリーダーさんのところから引き取ってきました。

兄弟は早々に引き取られ、あずきだけがずっと売れ残っていました。

正直美男ではありませんし、色もベンガルのスタンダードからは外れた、黒っぽいカラーをしています。

スポテッドもロゼットではありません。

明らかに人気の出る子ではないなというのが第一印象でした。



それでもその珍しい毛色と、写真からもわかる毛艶の良さに何か惹かれるものがあり、ずっとあずきの動向を見守っていました。

生後6ヶ月が経過してもあずきに家族が見つかる兆候はなく、少し焦り始めている自分がいました。

価格的にもかなり下げられ、あずきに家族が見つかる要素がなくなってきていました。

ちょうどきなこの遊び相手を探していたこともあり、思い切ってブリーダーさんにコンタクトを取ったのが、あずきを迎え入れるきっかけとなりました。



何度かメールや電話でやり取りをした後、やはり実際に会ってみないと私やきなことの相性もわからないので、会いに行くことにし、そこでどうするのか考えることにしました。

約束の日お邪魔すると、小規模ながら数十匹のベンガルに迎え入れられました。

その中でこの子ですと紹介されたあずきは、柄の割にはガリガリで、左右のお腹が引っ付きそうでした。

なんでも兄弟の中で一番あかんたれで気が弱く、最後までケージから出てこれず、ごはんもいつも兄弟に横取りされていたそうです。



初めて会ったあずきは、おどおどびくびくしていました。

それでも猫じゃらしは大好きみたいで、ブリーダーさんが遊んであげると、喜んで走り回っていました。

ブリーダーさんと話をしている中で、もし家族が見つからなかった場合、この子達はどうなるのかというところに話がいきました。

究極、どうしても見つからなかった場合、女の子は自分のところの繁殖猫にするということでした。

ただ、男の子は使い道が・・・

ここでブリーダーさんの言葉が止まってしまい、その後言葉を発することはありませんでした。



私はその場であずきを連れて帰る決断をし、その旨をブリーダーさんに伝えました。

多くのブリーダーさんの場合、キャッシュが基本となります。

ただ話を聞きに行くだけではなく、場合によっては即日連れて帰るつもりでいたので、現金は用意していました。

ですのでさっそく契約を取り交わすことにします。



殆どのブリーダーさんがそうだと思うのですが、契約の中に避妊・去勢手術を行うこと、この子を使って繁殖をさせないこと、という一文があります。

中には繁殖がOKだったり、別料金でOKになるところもありますが、多くはこういう契約になると思います。

そして契約してもその場では血統書は貰えず、後日避妊・去勢をしたという病院の証明書と引き換えに、血統書が送られてきます。

ただ、あずきに関しては売れ残りで、他の兄弟の血統書を取得した時に一緒に取得していたのか、この子の子供ができても価値がないと思っていたのか、はたまた色々話をした上で私のことを信頼してくださったのか、今日一緒に血統書をお渡ししておきますと仰ってくださいました。



そういうわけで、あずきはうちの子になりました。

未だに避妊・去勢については心の葛藤がありますが、あずき本人の預かり知らないところで、人間同士のエゴで契約したものとはいえ、簡単に反故にするわけにはいきません。

もしあずきを連れて帰っていなかったら、今頃この子はどうなっていただろうかと考えると、あずきには申し訳ないですが、メスを入れさせてもらう決断に至ったわけです。



本来はもっと早くするつもりでおり、迎え入れた時点で6ヶ月になっていたので、かかりつけの動物病院に相談していたのですが、その病院では8ヶ月を越えないと手術はしてもらえないということで、その後きなこの避妊を優先したり、私が持病の悪化でくたばっていたりして、今のタイミングとなりました。

かかりつけ病院では、男の子の去勢手術も入院が必要となります。

ここでもあずきはビビりとヘタレを全開にさせたようで、入院中一度もご飯を食べず、水も飲まず、排便・排尿もしなかったようです。



うちに帰って来てすぐにごはんとお水をあげると、美味しそうにガツガツ食べていました。

ただ、きなこに誰だか忘れられてしまったのか、帰って来た日は一日中、シャーシャー威嚇されてました 笑

それでもやはりうちがいいのか、安堵の表情を浮かべているように見えました。



元々あずきが一番甘えただったのですが、去勢手術を行って更に甘えたになったように感じます。

今まで昼寝する時は、よもぎは私にべったりくっついて寝るのですが、あずきは遠慮気味に少し離れたところから、こちらをチラチラ見ながら寝ていたのが、今はべったりくっついて離れないように寝るようになりました。

おかげでよもぎとあずきに密着され、身動きが取れなくなってしまいました。



そういうわけで今回は、あずきが我が家に来るまでから、去勢手術を行うまでを綴らせて頂きました。

きなこもあずきもよもぎも、生涯私が大切に育てていきたいと思います。

また今後も、この子達の投稿を綴っていくと思いますが、温かく見守って頂けたら幸いです。





最後までご覧くださりありがとうございました。
Posted at 2022/09/19 21:00:03 | コメント(6) | トラックバック(0) | 日記
2022年08月21日 イイね!

きなこの手術

きなこの手術以前、避妊と去勢というブログを投稿しました。

私個人としては、できれば可能な限りうちの子達にメスを入れるのは避けたいと思っています。

しかし我が家のように複数の子達で過ごしていると、妊娠・出産の問題は避けて通れません。

できればきなこには、一度は出産して、子孫を誕生させてあげたいと思っていました。

ですが今回、きなこに避妊手術をすることを決断し、今日退院してきました。



本来であれば、避妊手術をするのは本意ではありません。

それでも手術を決断したのは、いくつかの理由があります。

まず、きなこの身体のことです。

現在は元気に過ごしていますが、元々きなこは病弱な子でした。

以前からブログをご覧くださっている方はご存じだと思いますが、ペットショップでもショーケースに入る事ができず、ずっとバックヤードで過ごしていました。

きなこを迎え入れようと決めた時も、ペットショップの店員さんから、何度も念を押されました。

もしかしたら長くは生きられない子かもしれませんが、それでもきなこを迎え入れることにしました。

我が家に来てからはずっと元気にしてくれていますが、きなこにとって出産は、かなり負担がかかるのではないか?それが一番の理由です。



二つ目は実はきなこ、1歳を過ぎた頃から激やせし、どんどん体重が減ってきています。

動物病院で検査をしてもらったりしましたが、原因はわかりませんでした。

先生の見立てでは特に病気を患っているわけではなさそうということで、暫く様子見となっています。

ですが、目に見えてきなこが小さくなってきているので、出産させるのはリスクが大きいと判断しました。



三つ目の理由ですが、猫は沢山の子を出産します。

仮に2~3匹の出産であれば、全員の子を面倒見ることができます。

しかし5~6匹出産すれば、全員の子の面倒を見るのは正直難しいかなと思います。

故意にあえて出産させておいて、その子達全員の面倒を見ることができないのは、選択肢として私にはあり得ませんでした。

出産させるだけさせておいて、面倒見きれないので誰かもらってください、そんな自分で全ての責任を取れないようなことは、私にはできませんでした。



最後は将来の病気のリスクです。

避妊手術をしないからといって将来必ず病気になるわけではありません。

しかしずっと可能性は残り続けますし、避妊手術をすることによって、病気のリスクを高確率で回避することができます。

今お世話になっている獣医師の先生も、繁殖させないのであればこの子と為にも、是非おすすめしますとのことでした。



そういう訳で、悩み葛藤した挙句、今回の決断となりました。

手術するにあたり、きなこの体調的には問題ないとのことでしたが、できるだけ負担を軽くしてあげたいと思い、追加で負担を少なくする和らぎケアもお願いしました。

実質外泊するのが初めてだったのが理由なのか、病院が怖かったのか、まだ体調が本調子でないのか原因はわかりませんが、今は借りてきた猫みたいにしおらしくしています。

きなこがいない間自由にしていたあずきとよもぎも、きなこが帰って来てから心配そうにずっと寄り添っています。

私も暫くは、きなこの様子に注意を払ってあげたいと思います。



避妊手術をすると、太りやすくなるといわれます。

今まで以上に体調管理に気をつけてあげたいと思いますが、私の個人的意見とすれば、今年の6月頃くらいの体重まで戻ってくれたら安心だなと思っています。

そういうことで、きなこの避妊手術のご報告をさせていただきました。



最後までご覧くださりありがとうございます。
Posted at 2022/08/21 21:00:08 | コメント(9) | トラックバック(0) | 日記
2022年08月14日 イイね!

赤ちゃんの白い軽 最終回

赤ちゃんの白い軽 最終回赤ちゃんの白い軽 最終回です。



白い軽がどんどん私の車に近づいていきます。

どう見ても絶対抜けないのに、全く減速する気配はありません。

ゆっくり、ゆっくりと私の車の間近まで近づきました。

そして、あっ!ぶつかった!!

そう思いました。



そこで信じられない光景を目の当たりにしたのです。

白い軽はまるで私の車がそこにないような感じで進み続け、そしてすうっと私の車と重なるようにすり抜けたのです。

は、はぁ???

私は状況が読み込めず、暫く茫然と立ち尽くしました。

あの軽、私の車を通り抜けて行った・・・



少しして我に返り、「いやいやいやいや、そんなアホな、それはないやろ~」と一人で突っ込みながら、何度も車と周囲を見渡しましたが、どう考えても軽が通り抜けられるわけがない。

とにかくこんなネタは滅多にないと、友人達に話す為、友人達のところに戻りました。

ちょうど食い込んでいたフロントスポイラーを引っぺがし終わり、自走できる状態になったところでした。

私が友人達に、「白い軽が私の車をすり抜けて行った」と話すと、「なに当たり前のことを言ってんの?そら、すり抜けていくやろ!」とかえってきました。

「いやいや、横を通り抜けて行ったんじゃなく、私の車に重なって抜けて行った」と言ったら、「いや~さすがにそれはウソやろ~」と、信じてもらえません。

「ウソだと思うなら、オレの車のところまできてみろよ!!」



友人2人は私の車のところまで車を動かし、私の車を眺めます。

「車、動かしてないの?」「ずっとこのまま?」

友人達が口々にそう言います。

私が車は動かさずずっとこのままだというと、「これ、絶対ムリやろ~」「もしかして出たんちゃうんか!?」と言い出しました。

なぜならその峠は、昔から出るとウワサされていたからです。



いつまでもここにいても仕方がないので、とりあえず私達は峠を下りることにしました。

峠を下りきったところにコンビニがあり、私達はそこでコーヒーを飲みながら、先ほどの出来事を振り返りました。

軽が延々とノロノロ走っていたこと、突然猛スピードで走り出したこと、途中で止まったので抜いたこと、急に砂利道になりフロントスポイラーが木っ端みじんになったこと、そしてあの軽が私の車に重なるようにすり抜けて行ったこと・・・

そこまで、話してみんな無言になりました。

もし本当にあの状態で私の車を抜いていったのなら、いったいあの軽はなに?

やっぱりあの軽は幽霊だったんだろうか・・・



いくら話しても埒が明かないので、私達は帰ることにしました。

怖くて寝れないというよりも、夜も白みかけてきてそろそろ眠くて限界でした.

そこから家まで車を走らせ、着いた頃にはすっかり夜が明けていました.

眠さの限界で、すぐに熟睡してしまいました。



2週間ほど経った頃、先日の友人達とは別の友人が、私の家に遊びに来ました。

色々話していると、友人がとても恐ろしい体験をしたと話し始めました。

その日友人は自宅に帰る為、真夜中にバイクを走らせていました。

そして私達が先日通った峠道を帰っていたらしいのです。

その峠道は私達にとっては遠回りの道でしたが、友人が自宅に帰るのには最短ルートでした。



深夜の峠道、行き交う車はありません・

友人はバイクだったこともあり、気持ちよく快走していたようです。

暫く走っていると、前方に車が。

とても遅いのかすぐに追いつきました。

ちょうど狭隘区間に入るところだったので、バイクでも抜けない。

仕方なく後ろについて走りました。

メーターを見ると時速20㎞。

勘弁してくれと思っていたようです。

私が「車はなに?」と聞くと、「白の○○」

私達が先日遭遇したのと同じ車でした。



暫く後ろを走っていてしびれを切らした頃、バイクでなら抜ける道幅の直線になったそうです。

えいっ!とばかりにアクセルをひねり、白い軽に並びました。

そしてこんな真夜中にちんたら走ってどんなやつだ?と車内を覗きこみました。

そしたら・・・



運転席で運転していたのは赤ちゃんだったと言うのです。

私達も不思議な体験をしていたはずが、思わず「いやいやそれはないやろ~赤ちゃんが運転席で抱っこされてたんと違う?」と言ってしまいました。

友人も最初はそう思ったのらしいのですが、何度見ても運転席も助手席も他に誰も乗っていない、赤ちゃんだけだったと言うのです。

赤ちゃんがどうやって運転していたんだと聞くと、運転席に立って笑いながらハンドルを握っていたと。

薄気味悪くなった私は、「そんなんアクセルに足届いてないやん、どうやって進むん!!」と真面目に突っ込みを入れてしまいました。



暫く並走していると、それまで前を向いていた赤ちゃんが、突然こちらを向いてニヤニヤと笑いかけてきたと言うのです。

恐ろしくなった友人は、アクセルを全開にして逃げるように追い抜きました。

ホッとしたのも束の間、今度はその軽がものすごいスピードで追いかけてきたらしいのです。

いくら振り切ろうとしても、どんどん近づいてくる軽。

友人はお世辞にも運転は上手くなく、人並みですが、乗っているバイクは当時最速といわれたぶっちぎりに速いバイク。

いくらなんでも本気で走っているのに追いつくわけがありません。

友人は半分パニックになったようでした。



走っても走っても、テールツーノーズでピッタリついてくる軽。

今にも後ろから追突されそうな間隔だったみたいでした。

途中で私達が停まった工事で砂利道になっているところで転倒しそうになりながらも必死で立て直し、一目散で峠を駆け下りてきました。

気がつけば峠を下りきっていて、後ろを振り返ってみてももう軽はいませんでした。



これが私と友人が体験したことの全てです。

一切脚色はしておらず、ありのままの実話です。

因みに私はこの友人に、私達が遭遇したことをまだ話していませんでした。

その後、私達はその峠を走るのを避け、バイクの友人も隣県への最短ルートだったのに、この道を通るのをやめ、わざわざ遠回りすることにしたようです。



月日は経ち、この峠道もバイパスができ、随分低い所からトンネルで一直線で通り抜けられるようになりました。

それにしてもいったいあの白い軽はなんだったのでしょうか?

バイパスが完成した後も、現在も旧道は閉鎖されず走ることができます。

もしかしたら今も、夜はもう誰も走らなくなったであろうあの道を、あの白い軽はひとりで走り続けているのかもしれません。



毎日暑い日が続くなか、少しは涼んで頂けたでしょうか。

フィクションならもっと怖い要素を取り入れられたと思うのですが、実話を誇張せず、できるだけ詳細にありのままを綴りました。

もしかしたら今度貴方が走ろうと思っている旧道は、この道なのかもしれませんよ!!

どうぞお気をつけて。





最後までご覧くださり、ありがとうございました。
Posted at 2022/08/14 21:00:07 | コメント(12) | トラックバック(0) | 日記
2022年08月11日 イイね!

赤ちゃんの白い軽 続き

赤ちゃんの白い軽 続き赤ちゃんの白い軽の続きです。



緩い右コーナーで白い軽を抜き、直線を加速しました。

スピードがのった頃に、タイトな左コーナーが待っていました。

減速してハンドルを切り、コーナーの出口でアクセルに足をやります。

突然道幅が広くなったと思ったら、ガガガガガガー ゴゴゴゴゴゴゴーと、ものすごい音が車内に響き渡りました。

真っ暗で街灯ひとつない峠道。

ヘッドライトはLEDやキセノンではなくハロゲン。

一瞬なにが起こったのかと思ったら、道路の拡幅工事と舗装工事が行われている最中で、突然砂利道になっていたのでした。



減速しなきゃと思ったのですが、強くブレーキを踏むと車が流れる。

ゆっくり減速している最中に、前方に大きな穴ボコが。

このままでは思いっきりフロントスポイラーが激突して木っ端みじんになる、そう思って瞬間に反対車線側を見たら、そちらはフラット。

車が滑らないように気をつけながらハンドルを切り、なんとか難をかわしました。

バックミラーで後ろを見たら、2台目の車も上手くかわしたようでした。



そのまま低速で砂利道を進んでいたら、2台目の車が私にパッシング。

あのパッシングの仕方は止まれの合図だと思って、ゆっくり停車しました。

ちょうど私が停車したのは工事区間が終わるところで、道幅も元通り狭くなり、小川を渡る車一台分ちょっとの道幅の、橋にかかるところでした。

車から降りると、少し後方に2台目の車が止まっている。

そしてかなり後方に3台目の車が停車していました。



2台目の車のところまで行き、降りてきた友人に「どうした?」と聞くと、「わからん、3台目の車が急にパッシングしたので、私にパッシングしながら停車した」とのことでした。

そういうわけで、2人で一番後ろを走っていた友人のところまでいきました。

停車している3巻カットの友人の車に近づいていくと、停車しているのはさっきの大きな穴ボコのところ。

もしかしてやったか?と思いながら前まで行くと、フロントスポイラーが砕け、一部はタイヤハウスまで食い込んでいました。



このままでは走行できないということで、3人でベリベリとフロントスポイラーを引っぺがし始めました。

そうこうしているうちに、後ろからヘッドライトが。

さっきの白い軽です。

私達は事故った3台目の車のことばかり意識がいっていて、白い軽を抜いたことをすっかり忘れていました。

その白い軽は、ゆっくりと私達の右側から通り過ぎていきます。

その時、あっ!!と思い出しました。

2台目の車はまだ道幅の広くなっている工事区間に停めていますが、私の車は工事区間が終わり、人やせいぜいバイクとすれ違うのが精いっぱいの、狭い道幅の橋にかかるところに停車していたのです。



私はヤバい、このままじゃあの車通れないと思い、自分の車のほうへ駆け出しました。

白い軽はゆっくり走っているので、まだ私の車のところまでは行ってません。

2代目の友人の車の横を抜け、私の車に近づいてます。

早くいかなきゃと思いながら走っていると、信じられないことが起こったのです。

えっ???えっ???となりながら、思わず私はその場に立ち尽くしてしまいました。

信じられない光景を、間近で見てしまったのです。





次回に続きます。
Posted at 2022/08/11 21:00:02 | コメント(8) | トラックバック(0) | 日記

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「ご心配をおかけしております❗️

木曜に通院後、夜間に高熱が出て再度救急で病院へ行き、点滴をして一旦帰宅してのですが、昨日病院から電話があり入院するようにとの事で、救急車を要請してでも今すぐ来て下さいと言われ緊急入院する事になりました‼️

また落ち着きましたら詳細投稿します🙇」
何シテル?   07/26 14:32
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