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2012年03月14日 イイね!

黒に金

黒に金 フォードGTマークⅡ 1966ルマン・ウィナー制作進行中⑩

 ボディのクリアーの乾燥中にパーツの塗装。というか、サーフェイサー噴いたまま、忘れてた分です(^^;)。

 ノーズのけん引フックと、消火器の赤、そして、リアのエンジンルーム上部のパーツと、ノーズのラジエター部のフィンの黒。
 ノーズのフィンはボディの研磨の邪魔になるので、別体で塗装するつもりだったもの、完全に忘れてました。

 そして、ホイールの金。キットの状態ではホイールは銀になってます。どうも、めっきではなく、塗装の様ですが、塗装指定では中央部を焼鉄色で塗る事になってます。
 しかし、当時の写真などを見るにホイールがゴールドの模様。という事で、金に塗装です。

 黒のボディに金のホイールって、なんだか渋くて格好良いですよね(^^)


 以前、ゴールの顛末の話を書きましたが、「フォードvsフェラーリ 伝説のルマン」本の内容では実は異なったストーリーとなってます。
 こういった話は取材した人とか、記憶違いによって、色々な説があるので、どれが本当だったのか、後世では分からない事も多く、諸説あったりしますよね。

 この本では、当時かかわった人への取材も多く、シェルビーの弁もあるだけに信ぴょう性は高いのでは、と思えるものであります。

 この年、デイトナ、セブリングを制したケン・マイルズは、エンジニアであり、レースドライバーでもあった人で、自身のショップを立ち上げたものの、上手く行かなかった経緯などあって、シェルビーアメリカンでエンジニアーとして働いていた人物です。
 フォードGTがシェルビーに持ち込まれた後、その開発にずっと携わってきたのが、彼だったのです。

 その人となりとしては、本を読むに頑固おやじといった感じ。組むドライバーも自身が速さを認めたものしか許さないといったエピソードがありました。
 また、レースに関しても、レース戦略として、想定タイムで走る、チームオーダーを守る、といった事に対しては、知るもんか、といった態度を見せていたようです。

 その結果、マイルズに追い立てられたダン・ガーニーの車にトラブル発生、といった事がセブリング、そしてこのルマンでも起きていたのです。

 加えて、シェルビーのスタッフはシェルビー自身がその実力を見つけて集めたメンバーですが、学歴のない、たたき上げであり、フォードから来た学歴組とはウマが合わなかったというのもあったようです。

 その為、フォード関係者の間で、マイルズへの印象はそういいものではなかったという状態でした。

 そして、ルマン、問題のゴール。

 念願のルマン制覇を目前に、フォードは1・2・3の同時ゴールを演出します。フィニッシュラインを同時に越え、引き分けを演出すれば、マイルズとマクラーレンが先を争って、争う事が無くなるという考えでした。

 その事をACOに問い合わせたところ、最初にOKとの返事が返ってきたそうです。

 マクラーレンに伝えると、それはいいことだと彼は乗り気だったのですが、マイルズは激怒したそうです。しかし、結果、従い、ペースを落とす事に。

 しかし、その時、オフィシャル側から、引き分けがありえないという通達が帰ってきます。例の、後方からスタートした車云々というレギュがここで出されたのです。
 同時ゴールではマクラーレンの勝利になるという。

 そこで、フォードが行った事は、もう何もしないという事。そう、マクラーレンの優勝を黙認したという事です。
 優勝者として、マイルズより、宣伝的にもマクラーレンの方が効果が高い、という事はレース前にも考えられていた事でした。

 更に、この話には陰謀説もあるのです。実は、マクラーレンは本当にマイルズの周回遅れだったのですが、フォードとオフィシャルの間で、1周減算が行われ、同一周回にされたという...
 
 そして、ゴールシーン、それまで並んでいたマクラーレン車がすっと前に出ます。結果、マクラーレンが優勝したと知った時、マイルズは自車スタッフに「やられたよ」といったそうです。

 ルマンの後、マイルズの心にはこの事がわだかまりとして残っていたようです。しかし、開発に携わる身、フォードに雇われている彼にはそれを大きく言う事はできず...

 そして、レギュ変更のJ項に対応したJカーのテスト中に彼はなくなりました。車は片側のホイールが回らなくなったかのような、奇妙な挙動をしめし、ばらばらに。そしてマイルズは衝撃でシートベルトの留め具が引きちぎれ、車から投げ出されていたそうです。
 その日は、彼の息子がそのサーキットに来ていたというのに。

 当時、車の危険性がアメリカのみならず、世界的に叫ばれており、レースに参加するメーカーを糾弾する風潮があったそうです。

 そんな中、ドライバーの責任とは思えない、この事故の原因究明は車がバラバラだったこともあるのですが、結局、現在でも行われていないそうです。

 何だか、こんなストーリーを知ると、ケン・マイルズが不遇過ぎるとしか思えませんよね...


 
Posted at 2012/03/14 23:59:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | 模型 | クルマ

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何シテル?   04/16 23:01
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