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イイね!
2010年02月10日

感覚の違い

各メディアにやり玉に上げられているプリウスのブレーキ問題.
大切なパーツを交換する訳ではなく、ソフトを書き換えて対処するというのが今風ですね.
というか、ソフトそのものが大切なパーツなのですから.
問題は目に見えないという事です.

僕は今回のブレーキ〜ABSソフトプログラム上の欠陥だそうですが〜の問題は、
個人的には致命的な欠陥だとも、命に関わる欠陥だとも、
隠し通さないとマズイ欠陥だとも、トヨタの命運に関わる欠陥だとも、思いません.

しかし、僕は記者でも評論家でもありませんがトヨタのオッサンのコメントを耳にした時は眉をひそめずに居られない印象を受けました.

オッサン曰く、今回のトラブルは車両の欠陥ではなく、車両の設計とユーザーの感覚にズレがある、
つまりトヨタが基準としているドライバーの感覚と、文句を言ってきたユーザーの感覚にズレがある、
すなわちトヨタは車両設計が悪いと思っておらず、ブレーキがおかしいと騒ぎだしたユーザーが、「感覚のズレた」ドライバーだと決めてかかり、困った物だと言いたそうな顔で会見した事です.

考えて見なさい、車を運転する事は機械を感覚で操作する事そのものではありませんか?
五感をフルに使って1トン以上もある機械をすごいスピードで走らせるという人間離れした事を日常的にやっているのです.オッサンの会社が作った何百万円もする機械で.それが無事に奥さんやお孫さんを乗せて目的地に着けるのは、あんたが「ズレている」とひと言で片付けた人間の「感覚」に頼り切っているのですよ.その人の感覚という物をあまりに軽視した、はっきり言いましょう、小馬鹿にしている気持ちが、言葉からも態度からも、ブラウン管のツブツブに映ったオッサンの眼からさえありありと伝わってきましたよ.

オッサンは車の性能は機械の性能だと根本的に勘違いを、車というものそのものをわかっていないんじゃないか?
というか、車の運転をした事がないのじゃないか?毎朝運転手が迎えにくるんじゃないのか?

いまやドライバーと車の間には、あまりによけいな物がありすぎると思います.本当は足の裏とブレーキシューが、手のひらとステアリングラックがくっついていて、その感覚という最大の情報を得てドライバーが車を走らせていた物です.それがどんどんよけいな物を追加して、どんどんドライバーを車から切り離して、何百馬力もあるエンジンと衝突してもけがをしない枕を沢山仕込んだ、無感覚のリモコン操作しているようなご立派な車を作って「これがいいんだと」信じて作り売り続けてきた自信が、オッサンにはあったのでしょう.

「隣の車が小さく見えま〜す」、とか、「いつかは(隣のサニーよりちょっと大きいだけの車ではなく)クラウン」に乗って町内を偉そう走ってみたい、という(広告代理店の)宣伝は上手なトヨタだったけれど、オッサンはその頃の「感覚」をそのまんま持ち続けていると思います.

車は感覚で走らせる物です.ユーザーの感覚を馬鹿にするなんて、運転を全く知らない人の言葉です.
それがメーカーの責任ある(のかな?)立場のオッサンの言葉だとは、ちょっと信じられません.
あってはならないのは技術的な車の欠陥ではなく、運転を全く知らない、手に油も付いていないオッサンが自動車メーカーに居る事ではありませんか?
ブログ一覧 | 一般的な話題 | 日記
Posted at 2010/02/10 21:38:43

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この記事へのコメント

2010年2月10日 21:56
しばしば友人が所有するH社の現行コンパクトを運転する機会がありますが、あまりにもインフォメーションが希薄なステアフィールに、変なタイミングで効きが強くなる制御のブレーキ等々、自分の感覚では運転していて違和感ありまくりです。

やはり僕の体はもうロードスターのダイレクトなフィーリングしか受け付けないようです(>∀<)
コメントへの返答
2010年2月10日 22:04
よけいな物が沢山着いているという事は、裸の車がごまかされているという事です.そういう物がないところで勝負しているロードスターは、素晴らしい、本物の、ウソ、ごまかしのない車です.そりゃもう素晴らしいオッサン様たちが作ってくれた車好きの宝物ですから!
2010年2月10日 22:17
僕もその部分、気にかかりました。
個人的には単に「ブレーキの欠陥ではない」→「だからウチは悪くない」という主張として捉えましたが。

もう少し言うと「感覚と性能のズレ」はそれ自体やはり危険なものだと思います。
おっしゃる通り、1トン以上もある機械をすごいスピードで走らせているわけですから、操作感と実際のクルマの反応とにズレがあるようなものが公道を走ることにいい気はしません。
今回はブレーキでしたが、これがもし電動パワステの問題であればハンドル操作のトラブルでプリウスが小学生の列に突っ込むといったようなことも有り得たわけですし。

ロードスターもトーコントロールがあるので、足回りの動きは少し感覚のズレが出ますね(ブレーキングでリアトーアウト傾向)。
公道で時速100kmからフルブレーキして下りコーナーに突っ込んだり、というような血迷ったことをしない限り大きな問題にはならないでしょうけど。
まぁ、味付けの範囲ということで問題ないと思います。

なんにせよ、クルマは安全が一番ですね。
いのちより大切なものはありません…。
コメントへの返答
2010年2月10日 22:47
優れた自動車を作らんがためにどんどんドライバーの能力を補うデバイスを開発して、勉強をして大学を出て真面目に仕事をして、一銭でも安く製品化する方法をひねり上げてみんなで無理をして製品にして、そういう努力をたゆみなく重ねてドライバーを運転そのものと事故の衝撃から遠ざけようとしてきたのが自動車の進歩かもしれません.それは日本での話、そういう車作りで評価を得た大メーカーの話として.

運転感覚と作用の乖離が危険・・安全ではないというのはその通りですが、スポーツドライビングを心得ない一般的ドライバーにとって、それはどういう事でしょう?

僕は「スピードを出すと怖い」と感じる車をメーカーが肯定するかどうかだと思うのです.
はっきり言って、いくらスピードを出しても恐ろしく感じない車はよく出来た車だ、そう考えていませんかメーカーは?そんな車で大事故を起こしても乗員の損傷が少ない、それを良い車だと思っていませんか?

ロードスター(NA)は飛ばすと怖い、と感じます.ダイレクトな操作感と運転の楽しさの鍵はそこにあると思います.

サルでも300キロ出せる車、それを良い車と言うのは正論ではあるかもしれませんが.
2010年2月10日 23:00
アナログなクルマが好きです、
構造を理解出来ない機械を使うのは感覚的に
気持ち悪いものです。
電子制御化されたクルマは一般の整備工場では
持て余すでしょうね、ディーラーの整備士さえ
「チンプンカンプン」と言ってました。
大丈夫なのか・・・
コメントへの返答
2010年2月10日 23:30
いつの間にか車は誰にでも運転できる物になり、ドライバーが意識する事なく、運転を上達させる必要もなく、ただすわってハンドルを握っていればいいモノに成り下がり、運転する事よりいかに室内で楽しく遊ぶかが大事な生活用品になってしまいました.

誰がそんなモンにしてしまったんだ!
2010年2月10日 23:15
誤解を招いてしまっていたら申し訳ないのですが、トーコントロールが持つ走行安定性についてのネガティブな要素は、本当はそんなに問題とは思っていません。
実際の走行に差し支えるほどではないという意味で「…というような血迷ったことをしない限り…」という書き方をしました。
変なことを書いてごめんなさい。

「スピードを出したら怖いと感じる車」を肯定することに同意です。
コメントへの返答
2010年2月10日 23:28
リアのトーコントロールブッシュの作用は多くのショップやチューナーさんが対応されていますね.僕は全く実感がなく評価も出来ないのですが、メーカーは純正のコントロールタイヤと純正車高+純正サス+純正オフセットのホイルの状態でサーキット走行ではないレベルでの実装テストでゴム硬度を決定して居るのではないでしょうか.前述のセッティングまたは走行条件に当てはまらない場合、車両の動的挙動を評価できる技量のドライバーが操縦する場合はトーコントロールのたわみは不快に感じるでしょうね.

合ってますか?・・・(汗)
2010年2月10日 23:49
トーコントロール自体はアクセルONでリアトーインを目的としていると思うのですが、タイヤに減速方向の力がかかったときは、おそらくブッシュが逆側によれることで(このあたりは実物の変化を目にしていないので推測です)、トーアウト側に向くんだと思われます。
理由は、他の一般的な車に比べて、フルブレーキング時にリヤタイヤが「路面のうねりに反応して横方向に動きやすい」ためです。
他の一般的な車でも、ブレーキを踏むとリヤが持ち上がり、理論上はトーがアウト側へ向きますが、あまりそのような実感はありませんので、ドライバーが感じることのできないレベルの変化なのではないかと思います。
また、実際の数値として「トーアウト」なのか、あくまで方向として「トーアウト方向に向く」というだけのことなのかは定かではありません。

いわゆる「トーコンキャンセラー」はアッパーアームのナックル側ブッシュと入れ替えるものだと聞きますが、基本的にトーコントロールはロアアームの車体側の2つのブッシュの動きが原因なのだと考えていますので、ブレーキング時のネガティブ要素にそれほど変化はないのではないかと思います。
もちろん、検証はしていませんので推測です。

メーカーの想定が「一般道で、一般的な走り方をしたとき」にあるのは間違いないと思います。
昨年の軽井沢ミーティングで貴島さんが話された内容から推測するに、NAはNBよりもコンプライアンス関係の特性は強めなんじゃないかと思うのですが、それも僕より何倍も優秀なテストドライバーの方が十分に実走行を繰り返して問題ないと判断されたものだと思いますので、実際の走行に問題のあるレベルではないということでしょう。
僕も「ブレーキを強めに踏んだとき、路面のうねりに合わせてリヤタイヤが横方向へ動こうとすること」についてそれほど問題とは思っていませんし、それほど大きな動きだとも感じていません。

走行安定性という意味では、一般にトーアウトは前後タイヤ問わず市販車のセッティングとして避けられる傾向にあるはずですので、「ネガティブな要素」と表現しました。
でも例えば四輪操舵のクルマなどでは、あろうことか積極的にリヤトーが左右に変化してますので、自動車の欠陥とまではいえませんね。
コメントへの返答
2010年2月11日 0:14
積極的なトーコントロールは平成以降盛んに用いられるようになりましたね.ロードスターの場合はそれほど積極的というほどではありませんが、車が走行性能を高めようと目指している事に違いありません.

直進安定性の為にトーアウトを恐れるのはわかりますが、過大なトーインはコーナリング性〜ニュートラルステアを損ねる事になるのでは?

以前ロードスター(NB)の直進安定性をボロクソに書いた自動車評論家が居ましたが、曲がる事を喜びとするロードスターにとって直進安定性の為に回頭性を損ねるようだと本末転倒です.
トーコントロールブッシュ自体より、ダブルウィッシュボーンをリアサスに採用した事の功績が大きいですね.

トヨタが定義する「感覚のズレた」ドライバーとはいわゆるドライビングを心得たスポーツマンではなく、ごく一般的な市街地を走るユーザーでしょう.

将来、車はどんな生き物がどんな操縦をしても安全に目的地に到達する事を目指すのでしょうか.タイヤがレールの上を走るようにしてしまえば、それも可能かもしれませんねえ.
2010年2月11日 0:32
>過大なトーインはコーナリング性〜ニュートラルステアを損ねる
そのとおりだと思います。
サーキット走行をする方々の場合、サスペンションのブッシュ類はフルピロにすることが多いようで、その場合トーコントロールのメリット(アクセルONでトーイン)が失われますね。
なので1G状態のアライメントで強くトーインをつける方が多いようなのですが、やはりコーナリングに影響が出たり直進時の抵抗になるでしょう。
トーコントロールの素晴らしい点を上げるなら、タイヤに一定以上の(加速方向あるいは減速方向の)力がかからないときは1G状態でのトーのままでいられるということですね。
そして一般的な道を一般的に走る場合はそのような状態に近いので、例え小さなデメリットがあろうとも大きな問題にはなりませんね。

トーコントロールは確かに「アクセルONでトーイン」「ブレーキングでトーアウト」の二面性を持ちますが、回頭性に関しては、レバー比など含め、前後のロール剛性バランスが受け持つところじゃないでしょうか…。

>トーコントロールブッシュ自体より、ダブルウィッシュボーンをリアサスに採用した事の功績が大きい

手を上げて、激しく同意です!!!
コメントへの返答
2010年2月11日 16:43
記憶が正しければポール・フレール著「ハイスピード・ドライビング」ではフロントのサイドスリップをゼロからプラスに調整する事でターンインの挙動をスムースにする事が可能だと期されていたと思います.
僕自身それをずっと覚えていて前の車ではそれに近いセッティングをしてもらいました.

さておき、車の挙動の最大の変動要素はタイヤのグリップ特性です.これがすべてを支配すると言っても過言ではありません.言い換えるならタイヤを定義せずにはすべての過渡特性を評価できません.そういう意味で昨今のハイグリップタイヤがもたらす物が車にとって本当に福音であるのかは、僕個人としては疑問です.
ヴィンテージ・スポーツカーはそのようなタイヤの進化に晒されていません.

スポーティカー(絶対にスポーツカーではなく)の動力性能とは、いかにアップデートに進化したタイヤの性能を発揮させるかに尽きます.そこにすべての成果と、諸悪の根源があるのです.

ロードスターはサーキットでタイムを削るためにある車ではありません.もちろんLWSとしてサーキット走行も楽しめますが、その本質は運転する事が原始的に楽しいと感じる、その事に最も重きを置いた自動車です.

繰り返します、ロードスターは運転を楽しいと感じて、オーナーの人生に彩りを添える車です.その事のみがロードスターの本質であり目的であり、開発者の皆さんの願いです.だからこそ文化なのです.ロードスターに乗っているからといって、運転技術の精進に尽くさなくてはいけない事などありません.そういう事はS2000 やタイプRさんたちにまかせておきゃいいのです.

プリウスの目的はそうではありません.
プリウスにおいて感覚の違いと表現された現象とロードスターのようなれっきとしたスポーツカー(S2000やタイプRは含まず)の運転感覚は、誤解を恐れず言うなら根本的に違う物です.

しかし車を運転する人間の感覚という物は、何十年も前から車ほどの進化をしてはいません.メーカーが忘れてしまっているのはその事です.しかも、重役たちが皆それを忘れている事を忘れてしまっているのです.

車は「¥」ではありません.
速く走るための物でもありません.
便利で経済的な車は沢山あります.
その中で、運転して楽しいと誰もが思える車とは、便利で安全で快適な車ではない訳だと、ロードスターに乗っている私たちはよく知っているのです.

プロフィール

「本当に困ったときはツイッターだ。拡散の度合いがケタ違いだし有益な情報や共感も多い。バカやマウント取りくらい無視したら良い。みんからは独得の良さがあるしここでなければダメな事も多い。しかし困ったときはツイッターだ。」
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日本おわん組合 代表理事組合長 日本ロードスター学術会議 会員 ロードスター高校 風紀委員 ロードスター国家安産保障庁(2021/3/8初孫誕生につき退任...
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