スポーツカーとは存在感である

　　恐ろしいほど可愛いまどか．

「スポーツカー」と言う言葉は使う人によって指し示す物が大きく違います．
何でもかんでもスポーツカーと言う事にして現行国産で10車種くらいをそう呼ぶ場合もありますし、
メーカーが明らかにスポーツカーと呼んでいる物だけをスポーツカーとする人もいるでしょう．
ぼくはどちらでもいいと思います．
そんなもの人の勝手です．

もちろんスポーツカーはある程度運動性能が高いのは当然です．
とはいえ、同程度に動力性能が高いクルマはいくらでも存在します．
スポーツカーとそれらのクルマの違いを考えるため、一旦、運動性能の事を考えずにスポーツカーを考えてみましょう．
それは意味がない？
そう思うならそりゃ「スポーティカー」で十分なのです．

たとえば「ロータス・コーティナ」はどうでしょうか？
運動性能を考慮しなければただの乗用車でしょうか？
決してそんな事はありません．
その歴史と運命を背負った存在感は突き抜ける物があります．
もう、シビれます．

スポーツカーとは、そこん所が肝心なのです．



　　有無を言わさぬ可愛さを発揮するまどか．

古いレーシングカーはノックオフ・スピナーでホイルの脱着が出来ました．
これが何のためかは解説の必要はないでしょう．
古いスポーツカーはそのままスピナーを備えたものも多かったですね．
しかし日本の基準では突起物に相当するため、
スピナーを丸められたり突起の少ないものに換えられたりしていたようです．
最近ふとある改造クルマの写真でこれが再現されているのを見かけました．

20年以上前の国産スポーツカーを改造した車両ですが、ホイルオフセットを大きくとる現代のサスペンション設計（発端はポルシェ）のホイルにコブラ純正マグネシュウムホイルのスピナーのような外に大きく飛び出したスピナーでしたので、もうスピナーと言うより悪者のクルマを攻撃するボンドカーのヒミツ道具の様な形状でした．
失笑するしかありません．
実際このクルマを見て回ったらこれが足に当たって痛いはずです．
もう、マジで、痛いクルマです．

誰が何を考えてどんなことをするのも自由です．
しかし、あまり恥ずかしい事は誰か一言注意したらいいのに．

いつかネットでチラ見した「そらおとニンフ仕様のNB」は、
車種もボディ色もグラフィックもニンフと言う特徴的キャラと融合して感嘆するほど素晴らしい存在感でした．
そのNBのオーナーが世界に一人しかいないように、
世界に1台きりの有無を言わさぬ最高のNBです．
誰にでも似合ったり決してしない、カッコ良さが突き抜ける素晴らしいNBなのです．
個人的には昨年のカッコ良さオブ・ジ・イヤーです．



　　他のキャラが人気ですが存在感はどう見ても主役です．

誰が何をベースにどんなことをしても自由ではあります．
しかし「カッコ良さ」と言うのは全てのモディファイ（改造）が細い線の上に重なってビームのように集約している物だと思うのです．

哲学がなければ美学も生まれません．
そんなことどうでもいいんですが、個人の趣味を超えて作品とするにはあまりに貧困です．
カッコ良さなどあろうはずがありません．
だからどう見てもそれはスポーツカーではあり得ません．

それらの既製品改造クルマに共通して感じる「たまらない恥ずかしさ」の原因がそれです．
ぼくの中ではそう言う恥知らずなクルマこそ「痛い車」です．

スポーツカーとは存在感です．

（勝手を申しますが車種を特定するコメントはお控えくださいね）

（てか誰もニト朗＋の痛ブログにコメントせんわ）

（なにその意味ない写真は？）

(・ω<)てへぺろ

（気色悪いわ）