実際たいした音は出てませんが、興味がおありの方だけ、ま、話半分程度に・・・
再生難易度の高いソース、要するにF特の暴れをチェックするプレイリストがあったのですが、もう不要です.
もう何を聴いても怖くない.
ま、フラットネスはそれを矯正できるシステムならスペアナあれば早いのですが、プロではないので聴き込んだソースで決めればいいのだ.
いつも自信がなくなるんだけど、自分の耳を信じて.
自分の耳が正義なのだ.
<<とりあえず現在のセッティング>>
CD400のトーンコン目盛りがBass+1(+6で+11㏈@100㎐なので≒約1.5㏈位?)Mid 0, Treble 0 サブウーファーのクロスが80㎐で位相が180°(=逆相、相対的なので意味なし)それが全てです.ドアのデッドニングは一切なし、ケーブルは古いベルデンのホーム用(の余り)コアキシャルのツイーターの右(指向性が不利な)だけ+3㏈.アンプはクロスオーバーなしですからこれっきりです.ソースはiPodデジタル出力をオーディオテクニカDAC3、CD400の外部入力RCAピン、プリアウト出力をPRS-D700、以上です.
このサウンドのキモはやっぱり「定位」なんだろうと思います.これは音像が定位すると言う事と、音の要素が眼前に集約されるというか、音の芯、音の核という物を感じる、という意味でもあります.
<<モノラル音源をモノラル音像として定位させる>>
まず2チャンネル・ステレオ・システムでモノラル音源の再生を考えます.モノラル音源の再生では通常は左右それぞれのスピーカーから出た同じ音がリスニング空間で左右スピーカーの等距離の中間で仮想的に合成され、いわゆる「音像」を結びます.
スピーカーの指向性、空間のアコースティックが良好ならステレオシステムで仮想的に結実したモノラル音像は、正中に置かれた見えないスピーカーから聴こえて、左右のスピーカーからは音が出ているようには聞こえません.
これが理想です.
ステレオ音源の2チャンネル再生は、通常ベースやボーカルなどの音圧レベルが高い要素をセンターに配します.それ以外の要素がステレオ音場のために存在し、結果的にステレオ音場は左右2個のスピーカだけで三次元的な空間音響を展開します.基本的にモノラル音源が正確に定位できなければステレオ音場の再生自体が成立しません.
<<音場を形成しない環境もある>>
一方、音像定位がないサウンド環境はリスニングポジションを特定しないクラブの様な空間では意味があり、この場合はステレオ音場自体が成立しませんから空間容量を充分に満たすスピーカの音圧に意味があります.一般的な車内音響はこれに近いもので、比較的容量が制限された密閉空間での大音量再生はある種心地よい物であると思います.この場合も定在波の影響を受ける事になりますが、圧倒的大音量再生では振動板の直接波が定在波に打ち勝つほどのレベルであれば問題ないと思います.定位がないのですから音場も存在せず、定在波のカオスの中で直接派が主張する世界です.これはこれで、意味がある世界です.小音量で定位がないことを好む人も多いはず.むしろそれこそ普通.
<<諸悪の根源 定在波>>
車内で音像が定位しない原因は言うまでもなくリスニングポジションと左右振動板の著しい距離の差です.
しかし左右スピーカからの直接波の到達時間のズレ、は大きな問題ではないと考えます.広い空間での再生を仮定するなら左右スピーカーの距離の不一致では若干の音像の偏動はあれど定位の消失にまではつながらないと思います.条件によりますが.
やはり最大の問題は定在波です.
ある程度広い空間で再生した場合なら定在波はほぼ発生しません.二次反射波が音源に到達する前に距離減衰するからです.
しかし狭い車内では二次以降の反射波は空間的に減衰する事はなく、さらに吸音性がないウインドウスクリーン、樹脂のダッシュボードなどで複雑に反射を繰り返して直接波、反射波がリスニングポジションで複雑に干渉し周波数全域での位相の乱れによる混沌としたサウンドとなってしまいます.
現実的な車内音響は「音像レスサウンド」を指向するか、定在波を空間的に回避するか、どちらかしかないと思います.
<<空間を開放する>>
一般的に、常識的に、メーカー純正的に、音像レスが選択されている場合がほとんどでしょう.
しかしロードスターにおいては、トップを下ろした状態こそ定在波を大幅に回避可能な音響空間であると考えます.
定在波は左右ドアの対向面間で顕著に発生しますが、トップを下ろして上部を開放した空間では音が外に発散される事で反射波の減衰が著しく、実際には一次定在波の制御のみで実用的な音場空間定位が実現できると考えます.
<<タイムアライメント回路の作用>>
実はデジタルプリアンプのタイムアライメント機能の効用は一見、直接波が耳に到達する時間のコントロールの様に見えますが、実は制御しているのは定在波である、というのが持論です.
定在波は車内リスニングポイントにおいて対向面の距離により発生する1次波から複次波が複雑に影響して(共振)相殺不能な空間音響の乱れとなります.これはディップを増幅しピークを減衰させれば相殺できるように見えますが実際にはイコライザーによる電気信号補正では全く効果がない事は明白です.
しかしタイムアライメントによる補正では発生する定在波その物が位相的にシフトしますから、見かけ上の定在波による加算、減算が相殺されているはずです.
<<疑似タイムアライメントで行こう>>
さて、実際はタイムアライメント機能を発揮出来る高価で複雑なデバイスはありません.
スピーカーを逆相にしてしまいましょう.
これで「定在波も逆相になる」訳です.
これがポイントです.
結果的に眼前に定位すれば良いのです.
<<眼前にベースの塊が、ボーカルの芯が>>
七つの海よりキミの海/上坂すみれ
(キングレコード盤)
ベースもボーカルも、キュッとセンターに定位して快感.
再生難易度は低め、最大音量でもうるさくならない.
並の録音ではありますが聴くたびに快感.
まさにプログレッシブロック.
はいぱーみるきぃあわー/ミルキィホームズ、シャーロック・シェリンフォード(三森すずこ)&譲崎ネロ(徳井青空)、エルキュール・バートン(佐々木未来)&コーデリア・グラウカ(橘田いずみ)
(ランティス)
実にコンサバティブな録音、センターで唸るベース、4人のボーカルがステアリング巾ほどに左右に振ってある.ミルキィはランティスながら録音は絶対ハズさない.
これも優秀録音、聴くたびに快感、場所をわきまえてフルボリュームで.
妄想少女A/美嶋紅音(CV:堀江由衣)セップククロウサギ(CV:田村ゆかり)
(ランティス)
冒頭の「おーとーめーのーきーきー」堀江由衣のボーカルが眼前ピンポイントで超快感、大物二人のボーカルはどちらもセンター.人気のない場所でフルボリュームで.録音は地味.
バタフライエフェクト/私立恵比寿中学
(DefSTAR RECORDS)
再生難易度が中くらい、録音も中くらい、これくらいの音源が一番多いと感じます.
こういうソースをそつなくフルボリュームで鳴らすシステムが理想なんだけど.
恋玉コレステロール/ミネラル★ミラクル★ミューズ[真野まり(戸松遥)、三澤瑞希(M・A・O)、森田萌(山崎エリイ)]
(アニプレックス)
録音並でも曲が良い.優秀録音の駄曲より録音悪い名曲を選ぶよね.バタフライエフェクトと曲間ゼロでつなぐと最高、ノイタミナ繋ぎ、ぜひお試しを(^_^)
ベースはブリブリ締まりつつ、しっかりブーミングが出るのが理想だけど、なかなか難しい.
音の芯というか、核というか、塊が拡散せずに眼前に定位するというのが、このシステムのキモなんだと思います.外観も完全ノーマルだしデッドニングの重量増も一切なし.
しかし上部を開放した空間なのでアコースティックが良くてもパワーハンドリングの悪い事悪い事.
音圧が全部空に逃げていくのでパワーがいくら合っても足りない.
この点がバーター.
スピーカの能率はかなりいい方だけど、最大出力音圧はやや不満.
アンプももう一台追加してブリッジにしたい.
でも求めすぎないことがユーノスの哲学でもあるしね.
(^_^)
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2014/08/26 20:10:52