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イイね!
2015年03月05日

きみのかわり

ぼくが大好きな西風さんのコミックの物語

「ロータス・エランを所有する彼の気を引こうと、発売されたばかりのユーノスロードスターを購入して見せに行く彼女だが、驚いて大喜びするはずの彼の口から出たのは・・」

  「ユーノス買ったのぉ?...バカかぁ!」

だった.

  「こんなのエランの真似なんだぞ」

と否定的ながらも、そそくさと彼女のユーノスをテストドライブする彼...



©NISHIKAZE 1993

Dead end street―完全版 (Young jump comics)

「正統的ライト・ウエイト・スポーツとしての素性の良さ」
「新車で買えるスポーツカー、エアコンさえ備わる」
「遠慮なく思い切り振り回せる喜び」

彼はユーノスのステアリングを握り、
シャープに回頭する小振りなボディや自在に振り出せるテールを楽しむうちに、
エランの代わりに彼女とユーノスがある現実的な暮らしを考え始めてしまう.

旧く短い作品だが、ふと思い出してページを開いてみた.
久しぶりに読み返し、なんだか嬉しくて涙が出た.

  さて.

時は経ち、いつの間にかユーノスも維持に厳しさが見え始めて来た.
まさに25年前のエランのように.

もし彼女が新型ロードスターを買って初代を持つ彼に見せたなら、
どんな言葉が返ってくるだろう?

「正統的ライト・ウエイト・スポーツとしての素性の良さ」
「新車で買えるスポーツカー、エアコンさえ備わる」
「遠慮なく思い切り振り回せる喜び」

もちろん新型はそれらを備えている.
でも、そのステアリングを握った彼は、
新型があれば初代を手放しても良いと感じるだろうか?

エランの代わりになれたユーノス.
少し思い入れが過ぎるかも知れない.
でも、ユーノスにはそう思わせて良い独特の雰囲気があった.
西風さんに洒落たエピソードを描かせる力があった.
それを読んで泣いてしまうほど、愛すべきクルマだ.
できる限り、生涯ずっと元気に走ってもらいたいと思う.



新型がクラシックな雰囲気を一切排して
マツダ・デザイン(そう名付けるのもどうか)をまとった姿に、
ぼくはロードスターの「雰囲気」を感じない.

初めて見た時に感じた大きな絶望、見る程に膨らむ違和感は、たぶんその雰囲気だ.

これを受け入れるには旧くなった初代の「代わり」ではなく、
全く新しい何かとして認めるしかない.

ともあれ、初代を含む各ロードスター・オーナーに、それぞれの意見があるだろう.

ぼくには、まだこれはユーノスの代わりにはならない.


ブログ一覧 | ロードスターのこころ | 日記
Posted at 2015/03/05 21:50:06

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この記事へのコメント

2015年3月5日 22:37
いいエピソードですね。自分もNAは大事にしようと思っています。
ただ、個人的にはNDはクラシックな雰囲気というか、そんな佇まいのクルマだと思います。
新しい要素はありますが古典的だなーと。

昨日、S660を試乗してみてて、ふとそう思いました。
コメントへの返答
2015年3月5日 22:41
いつか見慣れる日が来るのだろうと思うのですが、顔が、顔が・・・

新型は少なくとも、もうハルシオンのゴーグルが似合うスポーツカーではなくなったと思います.
2015年3月5日 22:40
ちなみに、西風さん大ファンです。
特にZ360が出てくるエピソードが好きです。
コメントへの返答
2015年3月5日 22:43
西風さんの描くクルマ達、本当に活き活きしています.

某イラストレーターさん程上手くないかも知れませんが、本当に生きたクルマを描かれますね!
2015年3月5日 22:49
明日からのTRGには久しぶりにパイロットキャップとハルシオンのゴーグルで出かけたくなりました。
コメントへの返答
2015年3月6日 21:04
良いですね、お気をつけていてらっしゃい!
2015年3月6日 10:54
わたしはまだ実車を見ていません、
と前置きしたうえで。

NDは自動車スタイリングの古典を
十二分に意識して(し過ぎくらいに)織り込んだように感じています。

ユーノス(NA)にしてもそうだったと思います。
エランはいくつかの手本の一つでしかなく。

ユーノス登場時と違って今の時代、
ライトウエイトスポーツカーは「純粋に自動車の在り方を楽しめるクルマ」とのステイタスをすでに認識されており、単にチープな存在ではありえない。

それはユーノスや後傾のNB、NC、
さらにはフォロワー達(のズレ)によってもあらためて確立されたものだと思います。

NDの顔つき、女性の好みとも通じそうですが、
特に小さく切れ上がって、且つ奥まって離れて位置する印象の目元の印象が良くも悪くも「クール」だと感じます。

実際で路上でどう映るか、ユーノス同様、オーナーによって化粧しなおされ花ざかりになるのでは、と期待もしています。
コメントへの返答
2015年3月6日 20:38
あくまで個人的印象ですが、NCまでは親しみやすい表情、丸いシェイプを重視した初代をほうふつとさせる造形でした.部分的にも全体的にも、美しさを感じる形だと思います.

新型がエッジを立てたフェンダー、鋭利な形状のヘッドライトなど丸さを排したダイナミックでシャープな造形となったのは「鼓動」デザインを踏襲したからに他なりません.

鼓動デザインは現在マツダのアイデンティティでもあり、確立途中のブランドイメージでもあると思います.

また「人馬一体」は初代を開発途中に平井主査が共通意識を持つため提言したスローガンで、ロードスターの開発コンセプトとして後に紹介された言葉ですが、現在ではマツダ全車共通の「コンセプト」に出世したようです.アテンザもCX−5もデミオも皆「人馬一体」を堂々と唱えるようになりました.

余談ではありますが、アテンザの場合の人馬一体とは「人馬一体には3つの要素があります。安全安心、走る歓び、充実感に満ちた生活」らしいです.
信じられない事ですが、もう、全く何を言っているのか分かりません.

マツダはロードスターをマツダ共通デザイン「鼓動」で拘束し、逆にロードスターのコンセプトであった「人馬一体」をマツダ全車のイメージとしてアピールしています.もはやロードスターは特別な存在ではなく、マツダヒエラルキーの一段でしかないと感じています.

そういう意味で今日的な国産ライト・ウエイト・スポーツカーとしてはとても魅力的な造形と言って異論はありません.

しかし新型が初代のように全世界で愛され、多くのファンが大切に乗り続けるクルマ文化を継承するモデルになるとは、マツダは思っていないと思います.おそらく、連発するファン交流イベントの多さはその自信のなさ故でしょう.そしてこういうデザインになってしまった事の承認と説明.

生意気な言い草ですが、車両担当の技術者の方にも新型のファンにも全く責任は無いと思います.ロードスターの位置づけを修正したのは上層部でしょう.

これを引っさげて「初代はそろそろパーツも無くなって来た頃なので新型に買い替えてはどうですか?」
と言われてもとても承服する気になれません.
2015年3月6日 12:46
私も西風のこの話が大好きです。
というか、これを読んでユーノスが少し好きになりました。
まだ免許も無い頃ですがw

新型は、きっと間違いなくロードスターなんだと思います。個人的には期待もしています。
ただしどんなにそれがロードスターでも、今乗っているユーノスの代わりにはなり得ません!
と私も思います。
コメントへの返答
2015年3月6日 20:59
西風さんの漫画、独特の雰囲気が素敵です.本当に大好きです.

新型はとても素晴らしいロードスターであると思います、しかし、マツダにとってのロードスターという存在が、少し違う物になったのかもしれません.

ぼくは新型ロードスターに勝手に過大な期待をし、勝手に落胆しているのだと思います.

「カッコいいロードスター」という絶望的に貧困な語彙で表現するしかないもどかしさもあります.
2015年3月6日 14:31
本当は好きになりたかったのに、「親しみ」という要素を捨てたあのデザインが残念でたまりません。今のNDデザインが好きな人の購入が一巡したら、優しい目をして微笑んでいるようなフェーズ2を出して欲しいと期待している僕はあきらめが悪いのでしょうか。
コメントへの返答
2015年3月6日 21:03
新型の造形で表情だけを変更する事はバランスが崩れてしまいます.

クラシックな雰囲気を発散しつつ震えるほど美しいモダンな曲面を持った現代のクルマはあります.

マツダはそこまでデザインにコストをかけなかったのでしょう.
2015年3月6日 18:14
西風さんの別の本では、英国風を気取ってゴーグルやら何やらで決めたユーノスオーナーが、街ですれ違ったエランに狂喜乱舞する話もありましたね。
個人的には、知り合いや先輩から乗り換えを勧められるMG-Bのオーナーが、自分は別な車までのひとつのステップとしてMG-Bに乗っているわけじゃない、と、愛車とふたりきりになった時につぶやく・・・(というような話があったように記憶しています・・・)話が大好きです。
コメントへの返答
2015年3月6日 20:47
最近では西風さんの愛情あふれるクルマ漫画は発表されておられないようですが、とにかくスポーツカーに限らず様々なクルマとそのオーナーの姿をこれほど雰囲気たっぷりに表現した世界は無いと思います.

西風さんの漫画は生き生きと疾走するクルマもさることながら、そのオーナーの個性的な生き方を大変面白く、共感できる作品として描いています.
必ずしも巧みな絵ではないと思いますが、だからこそ伝わる気迫というか、熱意と言うか、心が、線の一本一本から飛び出して来るように思います.

描きたくて描きたくてたまらない、という活力を感じます.

もし、西風さんが新型を描くとしたらどんな物語になるのでしょう.

描きたい、とお思いになれば、ですが.
2015年3月7日 4:29
ニト朗さんはじめとして皆さんの、
唯一無二の存在としてのユーノス(NA)への熱いお気持ち、大変感じ入ります。

わたし自身はユーノスも今のND同様、当時のマツダ(含む当時の各ブランド)デザインの流れの中にあったと当時から考えています。その中で時間軸まで含めた全ての要素が噛み合ったのがユーノスの”奇跡”だったと。

わたしが一番好きなのは、その存在の痛快なほどの”ラッキーさ”なのかもしれません。

まさに”何もない”ところに登場した”初代”ユーノスと、確立された看板の”4代目”、時代背景やスポーツカーという存在への認識が(私見では良い方に)大きく変わった今、狙ったインパクトだけでない存在感も存在意義も、わたしは4代目に「ようこそ!」と感じています。フェイスリフトを繰り返したNCや、イメージを踏襲した新型を送り続ける911には感じないものを。

ただ、マツダ(会社)自身が、かつて社内で”異端”だったはずの「人馬一体」などのコンセプトを、まるでお家芸かの如く濫用し出したことに、高慢になっていないか若干の危惧を覚えています。

当時の平井氏はじめスタッフの”ゲリラ戦”だっただろう中で出てきた言葉、今の絶好調の流れから方向が変わった時、掌をかえしたりしないだろうかと。

そうした意味でも、マツダ自身が謙虚さを失わずにNDも育ててほしい、と切に願っています。

自身の先の投稿、後傾→「後継」でした。失礼しました。
コメントへの返答
2015年3月9日 0:38
灸太郎くんさん、

いつもコメントをありがとうございます.

実際、初代の熱烈なファンの中には初代以外認めたくない、という気持ちがある方がいます.
その気持ちには共感できます.
もちろん初代が一番ですが、ぼく自身はどのロードスターも好きです.それぞれ他にはない美しさがあると思っています.

新型のデザインに関して、「カッコいい」には全く異論はありませんが「美しい」と感じる雰囲気ではないと思います.

あくまで個人の印象ですから強く主張するつもりはありませんが、正直、派手過ぎて抵抗があります.例えば、免許を手にしたばかりの女性や、初老の紳士が積極的に選択する形ではないように思います.これには初代からこれまで尊重されてきたロードスターの根本的なアイデンティティが変わったと感じました.

私が新型には感じない「ロードスターらしい雰囲気」を、造形に漂う謙虚さと言ってみます.
自己を強く主張する派手な造形はロードスターのそれではありません.
「誰もが」しあわせになれる、のがロードスターなら、この造形はそれに反するものではないかと思うのです.

様々な幸運と偶然さえ見方にして初代は誕生しました.平井主査が意を決してリーダーに立候補し、何度も諦めかけ、その度に様々な問題を巧みに解決しながら誕生した、その初代を手に入れて私たちの人生は大きく変わりました.
初代ロードスターがあればこそ、笑って死ねる人生になったと言っても過言ではないと言えます.

”Miata is not just a car, it's the way of life"

オーナーがネットに投稿した一行です.
新型は間違いなく素晴らしいスポーツカーでしょうが、オーナーにこう言わせる存在にまでなれるか?

マツダは花壇に美しく咲いた花を切り取って、
花瓶に大胆にアレンジして差し替えたのかもしれません.

車両としての動力性能は高く評価されているようです.
デザインという一過性の要素など、大胆な変更もあって良い、というのも正論だと思います.
抵抗を感じない大多数の方にとって素晴らしいロードスターとして愛されて欲しいと思います.


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