日本一周の旅最後の地は大分県です。
大分県では到着日の夕方に別府で温泉に入りました。
お邪魔したは高等温泉さんです。
こちらの温泉は「あつ湯」「ぬる湯」の二通りのお湯があり、それぞれ料金を支払わないといけません。
入浴料金は250円だったのでどちらも入ろうと思っていたのですが、とんでもない「ぬる湯」でも大概だったので「あつ湯」は断念したのですが、断念したのはそれだけではありません。
更衣室に入って目に入ったのは名前の書かれた風呂おけです。
町の銭湯に行くと常連さんがシャンプーなどのセットを置いたままにしているのは良く見かけるのですが、なぜ風呂桶だけ?と思いました。
衣服を脱いで湯舟への階段を降りるましたが、カランも風呂おけも、椅子も何もありません。ぽつんと湯舟があるだけです。
客は私一人しかいなくて、えっ!?どうすんだ?と思っていたら、反対側の奥の方に古びた小さな桶(掃除用かも?)がありました。
使ってよいのかどうか分かりませんが、背に腹は代えられないのでそれを使ってかかり湯をして湯舟に浸かっていると、マイ風呂おけを持った方(たぶん常連さん)が一人入ってこられました。
やっと参考になると観察していると、その方は湯舟の側の床にじかに座って、湯舟のお湯を桶で汲んでシャンプーを始め、次には体を洗うなどとひととおり済ませて湯舟に入られました。
家のお風呂では湯舟のお湯を使うことはあっても、銭湯や温泉でそういうのは見たことが無かったのでちょっと驚きました。
私は桶を持っていないので、ここでのお風呂はあきらめてあがりました。
当然「あつ湯」でも同じことが予想されるので断念しました。
せっかく温泉どころの別府にきたのですから、すっきりお風呂にはいりたいものだと、駐車場の近くの不老湯に向かいました。
こちらは新しくて武家屋敷のような建物です。
湯舟に行くと、かかり湯も二か所あるし、カランも椅子も、当然風呂桶もありホッとしました。
どちらのかけ湯を使おうかと迷っていたら、ご老人が左のかかり湯を指してあちらは熱いからこっちにしなさい、と右を示してくださいました。
かかり湯をするためお湯を汲もうとすると目の前に変な張り紙があります。
「ここでは体を洗わないでください」・・・?どういうこと、まさかここに座り込んで体を洗う?
かかり湯をして後ろを振り返ると、湯舟を囲むように3人くらいの方が直に座って体を洗っています。
なるほど湯舟はいいけど、かかり湯のところに座って体をあらったらいけないという意味ですね、って別府以外ではそんな人いません(笑)
右側にはカランが並んでいて、そこでも体を洗っている方がいます。
どうやら湯舟から直というのは別府の伝統のようです。
私も、今回は桶があったので地元の方にように湯舟の縁に座って湯舟からお湯をいただいて体を洗いました。
シャワーでジャーと流すことに慣れてしまっていましたが、桶でバシャバシャとお湯をかけるのはなんとも気持ちが良いものでした。
お湯を浴びるというのはこういうことですね。(笑)
別府の温泉を満喫したので夕食は大分名物の焼きそばを食べに行きました。
大分焼きそばの特徴は面をカチカチに焼いていることです。
全部ではなく、半分くらいの麺が鉄板でカチカチに焼かれていて、独特の触感があります。
この日は、別府から大分方面にもどり新しく出来た道の駅たのうらで車中泊をしました。
続く
Posted at 2025/12/06 15:36:41 | |
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