私は小さいころから読書が好きで、小説でも漫画でもなんなら百科事典までも読んでいました。
それはこの年になっても変わらず、月の書籍代は1万円には届かないくらいには使っています。
最近のお気に入りのゴールデンカムイは映画になりましたが、これは流石WOWOW監修で、原作と比べて違和感なく見ることもできましたし、バッサリ途中で切って終わらせ、原作を改変して完結するなんて愚策はしていません。
私の好きな「異世界居酒屋のぶ」という漫画がありますが、これは小説の原作があって、漫画版があって、WOWOWのドラマ版があります。
原作の小説は読んでいませんので、小説から漫画になった時に改変されていれば私には分からないのですが、漫画版と対比すると説明を加えるためにストーリーの順番を入れ替えているとかあるものの、おかしな改変などはしていないように思えます。
この「異世界居酒屋のぶ」は時間をかけて3部まで進んでいて、物語の中でリオンティーヌという女傭兵が出てきて、その役を「早霧せいな」さんという宝塚出身の女優さんがされていたのですが、6月に引退をされていまいました。
このリオンティーヌという役柄は、これ以降に結構主軸に出てくるキャラクターなので、もう4部は無いなと思っているところではあります。
ちょっと話がずれましたが、この芦原妃名子さんの原作改変事件について、小説や漫画を読むことが人生の中で多くの時間を費やしてきた私にも感じることがあります。
ネットやテレビの情報ではなぜ芦原妃名子さんが死を選ぶほど追い詰められたのか分かりませんので、このことに関しては軽々しく語ることは出来ません。
ただ、このことで声をあげている原作に対する思い入れは本当に良くわります。
たかが一読者の私でも、お金を出して本を買い、下手をすれば半年に1回、一年に1回しか新刊が出ないのを心待ちにして本屋に行き、本棚から出してきては何度も読み返した本の中が変わってしまったら本当に悲しいのですから、作者はその10倍も100倍も悲しいのだろうと思います。
以前、TBSで仁というドラマがありました。
これは「村上もとか」さんが原作の漫画がドラマとなったものです。
幕末にタイムスリップした主人公の仁が、そこで知り合った江戸時代の人々と交流を交わし、咲という女性を愛し、幕末の動乱を経験し、最後は咲さんと結ばれることなく現代へ帰ってしまうという物語です。
これが私が未だ心に残っている原作の改変があったドラマです。
もしかして村上もとかさんが了承して改変されているのかもしれないので、そこを追求するものではありませんが、ただ原作の最後の最後、全20巻の漫画の260ページ中の220ページ目で涙した、あの感動を返してくれと未だに思ってます。
現代に帰ってしまった仁はベッドの上で自分が入院している病院の名前が、江戸で自分が開業した病院「仁友堂」と同じだと気付きます。
インターネットで仁友堂を検索すると、その創設者は仁と咲の夫婦だと判明します。そのシーンが220ページの部分です。
どういうパラドックスが起きたかは分かりませんが、自分の分身はちゃんと江戸で咲さんと結ばれ、結婚し、現代に仁友堂という病院をつなげていたのです。
咲さんは、ちゃんと大好きだった仁と結ばれていたのです。
これがですよ・・・ドラマでは、
仁が現代に帰ったことで、江戸で仁と関わった人から段々と仁の記憶が無くなって行き、友に苦労した病院仲間にも、そんな人いたっけ?なんて言われて、咲さんの記憶からも無くなってしまいます。
仁は現代で偶然、咲さんにつながる病院をみかけ、そこを訪ねて行くと咲さんは生涯ひとりで、養子をもらって病院を残したということを知ります。
なんの意味があって、ハッピーエンドをバッドエンドに改変する必要がある?
たぶん、江戸と現代に同一人物の仁が存在するというパラドックスを回避させるための改変なのでしょうが、そんなことは問題にはなりません。
この脚本家は森下佳子さんという方なのですが、この方が改変されたのか、ドラマに携わる誰かの指示なのか分かりませんが、こんな改変をすると2009年のドラマのことを未だ根に持つファンもいるってことです。
長々と車とは関係の無いネタで申し訳ありませんでした。
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2024/02/01 23:47:44