今日は仙台を経由して福島を目指します。
この福島で見るのは、もうひとつの震災です。
今回の東日本大震災では、地震、津波の他にもうひとつの大きな震災が発生しました。それが原発事故です。
当時からテレビなどで多く報道されていましたが、もっと詳しく知りたいと思いましたし、知らないといけないとも思いました。
訪れたのは、「東日本大震災・原子力災害伝承館」です。
総走行距離 2,876km
多くの事故の写真、それに巻き込まれた人々の写真、事故に立ち向かった人々の写真、語り部、多くの展示がありました。
事故の概要を簡単に説明すると、1号機、2号機、3号機はともに稼働中で、津波によりディーゼル発電の建屋が浸水し給電できなくなったため、給水が出来ず徐熱が不可能になったことにより、炉心が損傷した。という経緯です。
4号機については、点検中で稼働していなかったものの3号機から水素が流入したため水素爆発を起こしたとのことです。
私は原発が良いか悪いかよくわかりません。ただ素人の目で見て、こんなコロンブスの卵のようなシステムはダメなんじゃないかと思います。
電気というのは、風力にしても、水力にしても、火力にしても、電気とは全く縁のないところから電気を作り出すシステムだと思っていました。
それなのに、原子力発電は別に電気が必要だなんて、卵が先か、鶏が先かといった話と同じです。
だって、家庭用の発電機なんか燃料を入れてセルを回せば電気が発生しますし、なんなら自転車のダイナモなんて人力です。
それなのに、原子力は電気を発生させるために、別に発電機が必要なんだとは知らなかった訳です。
今回は浸水でしたが、そうじゃなくてももしディーゼル燃料が枯渇したらどうするつもりなんでしょう?
化石燃料が枯渇する可能性やクリーンな電力のための原子力では無かったのでしょうか?
今日のルートです。
ルート上に南相馬と表示されています。
その下に、浪江、双葉、大熊、富岡と町が続いていきます。
丁度、双葉と大熊の間くらいに原発はあります。
このルートを通った時に、左手にある路地は全部バリケードがしてあり、進入禁止の看板がありました。
それだけではなく、路地の少し手前から縦長の看板に、避難区域のため立ち入り禁止と路地が表示されていました。
最初はこんな看板があるんだくらいにしか思わなかったものの、次から次へと同じ看板が出てきて、路地に目をやるとバリケードがあり、大きな道路には警備員が立っていて、道路のからすぐそこに見える家が、住む人がいなくて蔦に絡まれて朽ちていて、それを目にしながら運転をしていてると、何の涙なのか分からない涙がこぼれてたまりませんでした。
津波により何万人の方が無くなった町、でも今はそれを乗り越えようと一丸になって立ち向かっている姿がありました。
でも未だ復興のため立ち入ることも出来ない町、テレビなどの情報だけではなく自分の目で見ることがどれだけ大切なのか分かった2日間でした。
Posted at 2024/03/15 22:16:16 | |
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