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この日、網走監獄博物館で北海道で行きたい場所は制覇したので、以降は二次候補を気分で巡ることになります。
まずは宿泊地の道の駅に行き、翌日の予定を考えようと思い車を走らせていました。
夕方から雨模様で街街灯も無い山道を走るのはあまり気がすすまなかったのですが、こればっかりはしかたありません。
北海道では所々に無料の自動車専用道路が走っていますが、全線がつながってはいなくて、一般道と自動車専用道路を交互に走る区間も多くありました。
そうして一般道をしばらく走った所で雨の中に対向車が数台連なってすれ違った直後に、心臓が止まる思いをしました。



幸いこのあと３０分もせずに目的の道の駅に着き、人心地つくことが出来たので運転に支障が無かったのが幸いでした。
道の駅でドライブレコーダーを取り出し確認すると、カメラの映像では目視以上にギリギリだったことが分かりました。
我ながらよく止まれたものだと胸をなでおろしました。

北海道の道では蝦夷鹿や羆などと衝突する事故が多いと聞いていましたし、道のあちこちに動物注意の看板があります。
この北海道の旅で幸い羆には遭遇しませんでしたが、道の脇にたたずむ鹿は何度か見ましたし、キツネや何かわからない動物が横切るというのは多くありました。
まだ旅は半分しか進んでいない状態で事故を起こし、最悪修理のため車が使えないことになったらと思うとゾッとします。

この日の移動距離はなんと、490ｋｍになりました。
目的地の三毛別羆事件復元地は高速道路など走っていない場所なので、札幌から延々と海岸線を走るようになります。
そこから宗谷岬を経由して網走まで走ったのですが、後から考えると浜頓別町から名寄→旭川と走れば北海道の内陸部を観光する機会が増えたように思います。



三毛別羆事件復元地についてですが、いつのことでしょうか相当昔にテレビでこの事件の話を見ました。
その後に書籍やネットで見かけるたびに、定型文のごとく今もその場所が保存されていると締めくくられていました。
そういうことからか、いつ頃か漠然と北海道で訪問してみたい場所の一つとなっていました。



マジでこの大きさだったのでしょうか？
今年も熊被害が沢山報道されていますが、これを見ると人間なんて紙切れ同然に引き裂かれてしまいそうです。



こんな山奥で早朝に一人ぽつんと居るのはさすがに怖いので、車のエンジンをかけてドアを開けたまま見学しました。
もし羆が出てきて襲われたら間に合ったでしょうか？
次は日本最北端の宗谷岬に行きました。



何があるという訳でもなく、日本最北端というだけでここまで来る人は結構いるのだと感心しました。
三毛別羆事件復元地から宗谷岬まで190ｋｍ、ここから網走監獄博物館までは290ｋｍです。
特になんの変化もない海岸沿いの道を永遠と走り続けている印象で、いくら運転好きの私でもさすがに飽きてきました。
本当に途中で立ち寄る場所も無かったうえ、ガソリンがものすごく高く、札幌ではガソリンは165円程度だったのですが、この沿線はどこも190円以上でした。
ガソリンを運んでくるコストが上乗せされているのでしょう。
昨日の宿泊地から食事も摂らずに走り続けて、やっと網走刑務所博物館に到着したのが14時でした。
道の駅を出発したのが午前4時半だったので、12時間近く走りました。
やっとたどり着いた網走刑務所博物館で最初に行ったのが網走監獄食堂です。



入場券を買おうと受付に行ったところ、左手にレストランを発見して行って見ると、営業時間が14時半までで、今の時間は14時12分です。
これはチャンスと博物館は後回しで食堂に飛び込みました。
そこでいただいたのは、監獄食B（ほっけ）\1,050です。



網走監獄博物館は何が見どころということも無いのですが、有名な放射状の獄房では雰囲気を伝える人形や



収監体験などが出来ました。



大人は、へ～という程度ですが、子供は中に入っておおうけしてました。
子供は何でも楽しくて羨ましい（笑）
ちゃんとした監獄についての博物館もありました。



北海道であらかじめ行きたいと思っていた場所はこれで全部で、あとは２次候補になり、体力や気分でどうするか決めることにしました。

続く