気が付けば短編小説なみに長いレポになってしまいました(笑)が、いよいよFinalです。
#330を何とかパスし、次の目標を#339と#371にシフトして周回。
周回を重ねるたび、目標とするマシンに少しずつ縮まる距離を体感すると、不思議と集中力が途切れませんでした。
「前に追いつきたい!」という期待に応えてくれるT&Kプロジェクト★ビート。
最終スティントのとき、ブレーキングで若干、ジャダーが出始めていましたが、何ともいえないマシンとの一体感がドライバーを安心させてくれます。
ブレーキング、ターンイン、アクセルレスポンス、カウンター、シフト操作・・・全てが私の意図する動きに追従してくれ、整備が行き届いたマシンに感動すら覚えます。
同じチーム員にゴマすりなんてするつもりは更々ありませんが・・・
ホントにいいクルマだよ、のとはとしさん・・・最高だよ!
遠く離れた存在だった2台(#371と#339)がだんだんと近づき、周回を重ねるうちに、なんとか真後ろにつくことができました。
チャンスが訪れる瞬間を辛抱強く待ち、2台を追走。
何度も他車と絡むことがあっても、各車うまく「パスする・パスされる」というルーティンを繰り返し、周回を重ねます。
#315、#339、#371とも、マシンポテンシャル的に圧倒的な速さを武器にしているわけではなく、最終ドライバー3人のタイムも、恐らくほとんど変わらない。
強いて差を挙げるならば、#339と#315の決勝のベストラップが69秒6くらいなのに対し、#371のベストラップが70秒フラット。
多少の差はありますが、#371をドライブするのはバンノさんなので、そんな差は簡単に埋めてくる。
当然、#371のバンノさんも#339のヤマダさんも、ミスを期待できるような相手でもない。
勝負をしかけるならば、前車と同じラインを走るのではなく、あえてラインを意図的に変えて、そこを上手く絡めていくしかない(と私は判断)。
3台のランデブーが続く均衡が・・・
崩れる瞬間が来ました!
4コーナーへ#371と#331の2台、CT(改造ターボ)クラスの1台の3台が進入しているところへ、#315がブレーキングでギリギリ追いつき、4台が4コーナーを旋回。
#315に少し遅れて、もう1台別のCTクラスのマシンが4コーナーへ進入。
多少の時間差はあっても計5台が団子状態で4コーナーへ進入したことになります。
車両の位置関係から4コーナーでは#315がインをとり、#339がその横をアウトで立ち上がる。
次の5コーナーではインをとった#339が、ややミドルで立ち上がり、その横をスライドさせながらアウト側をとる#315。
6コーナーでは#315がインをとってミドルで立ち上がり、アウトからベストラインで立ち上がる#339。
7コーナー(新コース入口)までの短いストレートに向かうまでに左側のスペースを開けていたので、当然の如くCT(改造ターボ)クラスのマシンがねじ込んできて、7コーナーへは3台(#315、#339、アルトワークス)が同時に進入。
イン側はCTクラスのマシン、アウト側は#339、その間に挟まれるように#315。
「大丈夫!真横が#339YARのヤマダさんなら安心して突っ込める!」そう思ってアウト側に膨らまないよう距離を保って、すり鉢コーナーへ向かい、ミドルラインをアクセル全開。
8コーナー(すり鉢)でようやく#339の前に出ることができました。
このとき、#315は#339よりも周回遅れだったことをレース終了後に知ります。
#339が猛プッシュをしかけてこなかったのは、#315と競るよりも安定して走行し、順位をキープする作戦だったのでしょう。
次のターゲットとした#371は、#339とは事情が違い、#315の一つ上の順位。
なんとか追いつき、勝負を挑むしかありません。
当たり前ですが、バンノさんも簡単に抜かせてくれるわけがありません。
くどいですが、ビートの利点はブレーキングと旋回性能。
それを活かせるタイミングを探します。
3コーナーまで追従し、インを舐めるように旋回する#371の動きを確認しながら、若干、アウトで脱出。
次の4コーナーに向かっていく短いストレートで並走。
ギリギリまでブレーキングを我慢・・・というより、突っ込みすぎくらいまで我慢してブレーキロック&タイヤスモークがモクモク(爆)
「真横でブレーキロックすんな(笑)!」と思われたのか、バンノさんは車体を被せることなく譲ってくれました(^^;
次に視界に入ったのは、#369ピンキーとキラーズ。
しばらく、自分のペースをキープして周回し、何とか追いつくことができました。
正直に書きますと、記憶があるのはバンノさんとの絡みあたりまでで、その後のことはよく覚えていません。
「次は#369」という指示があったかどうかさえ覚えていません(;´皿`A
流石に1時間以上も全開走行で走ると意識が朦朧としてきますので、気が付けば#369の前にいたというのが本音です。
残り時間が少なくなってくると、パドックから
「キープ」(そのままの順位を維持という意味だと思う)の表示が出ていたことだけは覚えていますが、ゴールする瞬間まで、いったい何位なのかも全くわからないままでした。
#369をパスしたものの、#315はそれよりも前に周回遅れだったようで、パスしてようやく同一周回になったということをゴール後にチーム員から教えてもらいました。
レース終盤、タイヤと燃費のことなど考えず、1時間以上全開走行を繰り返したため、燃料がエンプティ付近に近付いていることに気づきました。
燃料計(純正)の針は(横Gがかかるので)あてにならないので、シフトアップのタイミングを早め、わずかながら「燃費走行モード」に変更。
それでも最後まで70秒台で周回していたので、ホントに集中力が途切れずに運転できたのだと思います。
こんな経験は、耐久レースを始めてから、初めてのことです。
最終的な結果は・・・
表彰台には一歩及ばず
4位。
年間のシリーズも4位という結果に終わりました。
今のチームの力量では、これがベストな結果だったと思います。
チームが結成され3年目。
ドライバーだけでなく、サポートもいないとチームとして成り立たない耐久レース。
今年1年、チームのみんなと一緒に頑張ってこられて本当によかったと思っています。
チームのみんな、本当にありがとう!
1年間、カジオカ耐久に参加された皆さん、ありがとうございました。
(特に親しくしていただいた皆さん、ありがとうございます)
梶岡さん始めオフィシャルの皆さん、ありがとうございました。
来シーズンもよろしくお願いします。