最初にお断りしますが、私は別に雪道走行のプロでも何でもありません。
ですが、周囲で「雪道は怖い」という声をよく耳にしますので、今日は雪道を走る上でのポイントを書いてみようと思います。
2014年12月は、近年にはないほど広島県でも雪が多く降りました。
私が通勤するコースが、ちょうど山間部の方を通るということもあり、雪道走行は不可避なのですが、職場でも「4駆でも雪道が怖い・・・」という人がいるくらいです。
では、私は雪道走行が怖くないのかと問われたら、「怖い」と言います。
(心の中では「楽しい」とも思っていますがw)
でも、怖いからといってトロトロ走るようなことはせず、それに応じた対応を心がけているだけです。
何でもそうだと思いますが、雪道走行も「慣れ」が必要ですし、「過信しないこと」も大事なことだと思います。
本題からいきなりズレますが、車ではなく公共交通機関(特に鉄道)を利用できる環境にあるのであれば、あえてリスクの高い車ではなく、公共交通機関を使われることをオススメします。
私も渋滞にハマって身動きとれなくなるくらいなら鉄道を使いたいです。
では、どうしても車を使わないといけない場合であることを踏まえて「雪道走行の心得」を説明します。
【装備の基本】
1スタッドレスタイヤかチェーンなどを「絶対に!」装着する。
2スタッドレスタイヤを履いていても、何年も経過しているものは、いざというときに機能しない場合が多いので、シーズンイン前にタイヤのプロに判断してもらう。
※当たり前のことなのですが、1の時点でアウトの人がいて、渋滞の原因のもとになっているのも1や2がアウトの人が大半なのです。
【運転の基本】
1急のつく「急ブレーキ」、「急ハンドル(旋回)」、「急発進」はしないこと。ABSがある車でもABSを作動させないくらいの優しいブレーキ操作が望ましいです。急発進は、路面をアイスバーンにさせるだけで、全く車が進みません。
2ハンドルを切っている途中で、できる限りブレーキを踏まないこと。旋回中に急ブレーキを踏むと、リアの軽いFFなどは簡単にスピンします。
3コーナーに入る前の直線で、できる限り減速操作を終了させ、ゆっくりと旋回していくことが大事です。
4ブレーキは優しくポンピングブレーキを行い、車の急激な姿勢変化を少なくさせること。
5運転する姿勢は、シートを起こし、背もたれにしっかりと背中をつけ、ハンドルを握る位置は肘が少し曲がるくらいのポジションをとります。怖いからといって、体を起こしてハンドルにしがみつくような姿勢で運転しても適切な対処が取れなくなるだけです。
【運転のコツ】
1コーナー旋回中は、アクセルペダルに軽く足を乗せておくくらいの方が、車が安定します。
2下りは上り以上に危険なので、ローギア、セカンドギアでエンジンブレーキを効かせながら走る方が望ましいです。AT車もギアを落とした方が断然安全です。【運転の基本】3を踏まえ、下りでも旋回中はアクセルペダルに軽く足を乗せておく方がブレーキペダルを旋回中に踏むより車は安定します。
3仮にブレーキロックした場合、慌てずブレーキから足を一瞬離すことで危険回避できることがあります。
※よくある突っ込むパターンは、ハンドルを切ったままブレーキペダルから足が離せず、そのまま車が直進するというケースが多いです。
4雪道走行は特に車が直進状態である方が安定します。轍や路面の凍結でガタガタ道になった場合、ハンドルを取られやすいですが、車が行きたいように無理なく修正させながら直進状態をキープすれば車は安定します。
【状況判断】
1道路の上は雪が溶けていても橋の上は凍ったままの場合が多いです。
2基本として、「白い道路(圧雪路、新雪)は安全、黒い道路(ミラーバーンなど)は危険」と覚えておくとよいです。
3先の見通しが悪いところでは、その先で車が立ち往生していたり、路面が凍結していたりいる場合も考えられるので、減速操作を早めに行い(後続車への周知の意味も含む)、急な操作が起きないようにする。
4雪道は渋滞するのが当たり前。普段よりも1時間、2時間早く行動する方が心のゆとりができます。
5自車が長蛇の列の原因になっている場合、後方確認して、横に寄って一時停車することも渋滞回避のテクニックです。ただし、上りでは再発進できなくなる場合があるので、止めた方がよいです。
【是非、知っていただきたいこと】
狭い道で上りと下りの車が離合するような場合、「上り優先!」です。
下りは一旦停車しても車は進みますが、上りは一旦停車すると再発進できなくなる場合があります。
先を見て、離合ポイントを早めに判断し、無理なく離合できるポイントで離合するのも小さなテクニックです。
私も過去に失敗したことを踏まえて書いているので、知らない人は知識として知っておくだけでも違うと思います。
他にも運転操作でいろいろと方法(テクニック)もありますが、一般論として書いていますので、この辺でやめておきます。
自車が原因で渋滞を作ることなく、未然に防げる対策やその場の状況判断で雪道を安全に走行していただければと思います。
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Posted at
2014/12/20 02:48:42