昨日、KNIPEXのプライヤーレンチのネタを書きましたが、ブログ内でコブラとアリゲーターのハナシを少し出しました。
別名ウォーターポンププライヤーとも呼ばれますが、そもそもコブラとアリゲーターの違いって皆さん、ご存知でしょうか。
かくいう私も、最初、違いがわからず(というか違いについて余り気にしていなかったのが正解)、あるとき知ったとき、「へぇ~」と感心したことを覚えています。
ちょっとマニアックなネタになるかもしれませんが、知らない人はこの機会に知っておくと、ちょっとした工具自慢ができるかもしれません。
では、早速イってみましょう~♪
3本の違いをどこで見分けるかですが、見た目にわかりやすいのはグリップ。
しかし、コブラとアリゲーターの違いはグリップではありません。
よく観察すると、向って右のモノ、それと真ん中と左のモノは可動するところが違います。
右のモノは可動範囲が7段階ですが、真ん中と左のモノはプッシュボタンがあり、細かい歯で可動するようになっています。
可動範囲が大きくザックリしたものが、「アリゲーター」、プッシュボタンで細かく可動できるものが「コブラ」となります。
両者のアゴの開きの支点に注目してみると、その違いがよくわかります。
続いての違いは、骨格の違いです。
背中からみると、グリップから伸びている背骨は、アリゲーター(右)が1本、コブラ(真ん中・左)は2本あります。
逆に下アゴを正面にしてアゴを支えるフレームを比較すると、アリゲーター(右)は2本、コブラ(左)は1本です。
もう一度、先に出した画像で確認するとわかると思いますが、可動するフレームが表裏逆なんですね。
面白いですねぇ~(^―^)
もっと細かい違いになりますが、グリップの形状(長さ)が違います。
最初の画像で、再度確認してみましょう。
アリゲーター(右)はグリップの右側が長く、コブラ(左)はグリップの左側が長くなっています。真ん中のコブラはわかりにくいですが、やっぱりグリップの左側が長いです。
私が愛用しているバーコのモンキーも含めて、昨日、紹介したプライヤーレンチを並べて比較すると、それぞれの用途のカラーが出ていますね。
では、素朴な疑問として、コブラとアリゲーターはどちらがオススメか。
コレは、正直、その人の手に合う、合わないというところが大きく、正解はないと私は思います。
ザックリ大きく動くアリゲーターよりも細かく可動するコブラの方が優れているとも言えますが、プッシュボタンを押すために一度、グリップから手が離れてしまうというデメリットがあります。
アリゲーターは細かい可動調整はできませんが、グリップを持ちながら、可動範囲をそのまま調整できるというメリットがあります。
コブラもアリゲーターも両方まんべんなく使っていると思っていましたが、あらためて工具の汚れ方を見ると、私がどちらの方を無意識に選んでいるかわかり、面白かったです。
価格はコブラよりもアリゲーターの方が安いですが、対象物を掴んでしまえばアゴの強さは正直、変わらないと思います。
そういう意味でも、好みが分かれるところだと思うので、是非、自分の手に合う方を選んでみてください。
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Posted at
2020/01/21 22:12:26