今日は、競技シーズンが一段落したので、今シーズンずっと頭を悩ませていたリアブレーキのジャダーについて、いろいろと検証した現時点での結果について書きます。
ジャダーの原因として、真っ先に疑うべきは、ブレーキパッドとブレーキローターの相性。
ブレーキパッドもしくはブレーキローターの偏摩耗が、最もわかりやすいジャダーの原因です。
続いて、ブレーキキャリパーのピストンやスライドピンの固着が原因で、正常に動かず、偏摩耗を引き起こす原因となっていること。
他で考えられる一番やっかいな原因は、見た目にはわかりにくいキャリパーの開き等による変形や、ナックルやハブの変形等によって振動が発生してジャダーが発生すること。
最悪、一番やっかいな状況まで考えましたが、原因を探る場合は、部分的に直すのではなく、一度オールクリアな状態に戻した状態から検証すべきです。
私のカプチーノのリアブレーキについては、頻繁にグリスアップしていたこともあり、ブレーキの固着はないので、ブレーキパッドが新品、ブレーキローターも研磨していたので、それだとアタリの問題はないハズ・・・
そう思っていましたが、仮に研磨したローターそのものに問題があるならば・・・と考え、再度、新品ローターを入手しました。
9月20日、ハイランドパークみかわで開催された四国地区ジムカーナ選手権第7戦の前に、パッドとローターを交換し、慣らしを終えて地区戦に臨んだところ、それまでずっと悩んでいたジャダーがピタリと収まりました。
その後の、9月27日の中国地区ジムカーナ選手権、10月25日の四国地区ジムカーナ選手権でもジャダー症状は出ていません。
現時点として、ジャダーの原因を結論付けたのは、見た目にはわからないブレーキローターの熱膨張によって歪みが発生し、それが原因となっていたということ。
ブレーキパッドがノーマルパッドやノンアスのような柔らかいスポーツパッドであれば制動時にブレーキパッドの方が切削されるだけでジャダー症状は出なくても、ジムカーナ用のメタルパッドだと、ローターへの攻撃性も高いため、引っかかり症状も出やすいと考えました。
そうすると、冷間時にはジャダーの発生はなくても、制動による加熱により鉄は膨張するので、その膨張によって歪みが発生したブレーキローターと引っかかりが強いブレーキパッドとの相性の悪さが顕著に出たと考えても不思議ではないと思います。
実際、研磨ローターを使っていたとき、ブレーキパッドのアタリ症状を確認する際、いろんな角度からパッド残量を測ったところ、極端な偏摩耗が見られなかったことを考えても、ローターに何らかの歪みが発生していたと結論づけてもよいと思います。
工業製品なので、製品誤差というものもあるでしょうし、研磨後の慣らし時に急激に熱が入ってしまい、慣らしに失敗したという原因もあるのかもしれませんが、いずれにしてもジャダーの原因は、ブレーキローターだったということになりました。
余談ですが、ブレーキのジャダーが発生したとき、前後の判断方法として、フロント側であればステアリングに少なからず振動が来ますし、リアであればステアリングへの影響が少ないまま後方からのブレーキの振動が車体全体に伝わってくることで判別できます。
もしも、ブレーキのジャダーで悩まれている人がいれば、私もかなり長い期間、悩まされたので、まずは、ブレーキが正常に動くことを前提とし、パッドとローターをどちらか一方ではなく、両方新品にして検証してみることをオススメします。
それでも解消しない場合は、キャリパー、ナックル、ハブなどを疑っていけば良いと思います。
【GAMMAさんのリクエストにより追記】
リアブレーキローターの厚さについて
新品時 10mm
研磨後 9mm
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カプチーノ | クルマ
Posted at
2020/11/02 22:29:24