2021年06月06日
ETCが使えなくなる2022年問題と2030年問題
2021年の今、ETCが使えなくなる「ETC問題」があったことを、ふと思い出したので、ちょっとネタにすることにしました。
ETCが使えなくなる恐れがある節目は、2022年と2030年。
電波法関連法令の改正により、2022年12月1日から一部のETC車載器が使えなくなります。
対象となるETC車載器は、2009年以前に技術基準適合証明(旧スプリアス認証)を受けて製造された一部の機種です。
ETCを製造しているメーカーは、三菱電機、デンソー、パナソニック、カロッツェリア、アルパイン、ケンウッド、イクリプス、クラリオン、古野電気の他、トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、スズキ等の自動車メーカー等。
まず、来年に迫る2022年ですが、そもそも「2022年問題」といってもピンと来なかったので、少し調べてみました。
前述の電波法の改正とはどのような改正かというと、不必要な電波(不要電波=スプリアス)をできる限り提言させることにより、国内の電波利用環境の維持、向上及び電波利用の促進を図るため法改正が行われたようです。
気になるのが、旧規格の全てのETCを搭載しているクルマがETCレーンを使えなくなるのかどうか。
これは、2022年12月1日以降、一部の旧規格ETCが使用できなくなることはあっても、全ての旧規格ETCではないため、いきなりETCレーンが使えなくなったり、料金の精算ができなくなったりするということではないようです。
※国土交通省のサイトにQ&Aが掲載されていましたので、詳しくは次のURLで調べてみてください。
↓
https://www.mlit.go.jp/road/yuryo/etc/spurious/faq.html
つい最近、ETCを搭載したというクルマであれば、問題はないと思いますが、世に出回っているETCの大多数が旧規格だと思います。
旧規格と新規格の見分け方として、ETC本体や取り扱い説明書に記載している19桁の車載器管理番号で識別できます。
19桁の最初の数字が0から始まれば旧規格で、1から始まれば新規格です。
では、使えなくなるETCの見分け方について。
平成19年(2007年)以前に製造されたETCが規制対象となるようです。
私が飼っているABC全てにETCを搭載しているのですが、全て三菱製の旧規格でした。
三菱電機のサイトへ飛ぶと、「全てのETC/ETC2.0車載器は新スプリアス規格に対応しており、2022年12月1日以降も安心してご利用いただけます。」と記載してありました。
三菱電機 ETC車載器に係るお客様サポートサイト
↓
https://www.mitsubishielectric.co.jp/carele/etc/info/spurious.html
自分のクルマで使っているETCが、2022年問題に適合するかどうかは、各メーカーに問い合わせてみる方が良いと思います。
続いて2030年問題。
今回の電波法の改正に係るスプリアス規格問題とは別で、ETCのセキュリティ規格の変更が予定されているようです。
2022年問題の影響を受ける車載器は世の中に現存している機種の中でも少数とのことですが、2030年問題は、多くのETC車載器が使用できなくなると予想されています。
新セキュリティに対応した機種でなければならないということなので、見分け方としては、前述の新規格であれば、機種の買い替えは不要のようです。
19桁の車載器管理番号で、1から始まる機種が新規格で、コレは問題ないようです。
他には、カード挿入口付近に「●●●」のマークの記載がある、またはETC2.0車載器で、「■」のマークの記載がない機種は問題ないようです。
希にETC2.0車載器でも「■」のマークがある機種は旧規格となり不可なようなので注意が必要です。
ABCは全て自分で装着しましたが、BCの2台は購入時に代理店がセットアップをやってくれ、Aのときは、顔見知りのお店だったこともあり「自分で取り付けられますよね?」というので自分で取り付けは行いましたが、セットアップだけはお店に頼みました。
本体の買い替えだけに終わらないETC。
当たり前に使っているETCのレーンが開かない日が突然くると慌てますから、他人事ではないハナシです。
2030年は多くのクルマ(ETC車載器)が影響を受けると思いますが、まず2022年問題に引っかかるかどうかも含め、一度、自分のクルマに搭載しているETCについて調べてみた方が良いと思います。
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Posted at
2021/06/06 22:24:15
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