普段メンテナンスをして、チェックしているつもりでも、その「つもりが盲点」となり、ビートのLLCが消費していることに気づくことに遅れてしまった経緯について書きます。
ビートのLLC消費の原因は、メタルガスケット抜け。
初めて「LLCが減った?」と感じたとき、その兆候を発見後、頻繁にリザーブタンクのチェックしていたのですが、そういうときに限って症状が再発しない。
その上、LLCが消費しなくなり、ガスケット抜けの疑いを頭の中から消去してしまいました。
減った理由もどこかから漏れたのだろうと・・・。
フロント周辺からはLLCの漏れが見つからず、リアのエクスパンションタンク下に漏れ後があったので、何かの拍子に吹き返したのだと思い、それもLLCの入れすぎが原因だと思い込んでいました。
確かにLLCを入れすぎると、エンジンが暖まると戻りがあるため、吹き返す要因になります。
エクスパンションタンク内のLLC量の調整を行い、吹き返すこともなくなったので、更にメタルガスケット抜けを疑うことを頭から除外していました。
今となっては競技中に圧がかかり、吹き返したときにガスケット抜けを疑うべきだったと思います。
エンジンが冷えているときに、フロア配管からチョロチョロと水が流れるような音が聞こえたり、エクスパンションタンクのキャップを開けてアクセルを煽ったとき、気泡が出てきたりすれば、ガスケット抜けを疑いやすいのですが、そのときにはそのような兆候もなかったので、発見できませんでした。
LLCが消費するよくある事例は、ホースのひび割れ、ホースとパイプの継ぎ目、ラジエター本体、ウォーターポンプ等からの漏れが多いと思いますので、メタルガスケットを疑う方が少ないと思います。
ただ、HONDAのビートに限らずMRのアクティやバモス等は持病のようなもので、競技走行をしていなくても、よく起こる症状らしいです。
メタルヘッドガスケット抜けに気がつかず、LLCが消費された状態で走行し続ければ、オーバーヒートです。
オーバーヒートすると、熱でシリンダーが歪みジ・エンドです。
メタルヘッドガスケット抜けが起こったときの症状として、次のようなことが起きます。
【初期の点検方法】
1 エンジン冷却時にエンジンをかけると水が通るような音が聞こえる
2 運転中、どこかパワー感(馬力)がなくなる。登坂車線で力が弱く感じる。
3 誰かにアクセルを煽ってもらい、リザーブタンク内を確認すると気泡が出る。
【症状が悪化しているときの点検方法】
1 水温がヒート付近を指す(オーバーヒート)。
2 抜いたオイルを見ると白濁している。
3 冷却水が茶色く濁る。
4 マフラーから(水蒸気とは異なる)白煙が出る。
初期の段階で発見できるかは、普段、自分のクルマの違いをどれだけ体感できるかどうかなので、オーナー自身のセンサーがポイントになると思います。
オイルの白濁、冷却水の濁り、マフラーから白煙が出ているような症状が見られたときは腰下にダメージが及び、オイルも食っている可能性も高いです。
そうなると、シリンダーにもダメージが及びピストンリング交換で済まない可能性も出てきます。
そうならないためにも、LLCの点検は日頃から定期的にやっておきたいですね。
一番やりやすいのは、リザーブタンクの量のチェック。
※写真はカプチーノのリザーブタンク
チェックするときは走行直後でも良いのですが、水量の確認については、エンジンが冷えて、LLCが元に戻ったときが基本になります。
熱によって微量に消費することも加味しないといけないですが、リザーブタンクのLLC量がアッパーレベルの位置を基本にしているのか、真ん中を基本にしているのか日頃からチェックしておいた方がよいですね。
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Posted at
2021/09/22 22:25:44