「メーター球切れかそれともヒューズ切れか」というトラブルに始まったヒューズ切れトラブル。
原因が簡単に目視確認できることであれば良いのですが、電気系統のトラブルシュートはものすごく苦手な私。
電気系統のトラブルをどれだけ見てきたことがあるかという経験値と恐らくココに原因があるのではという推察力の両方が必要だと思います。
今回、何故ヒューズ切れトラブルが重なったのかわかりませんが、イルミ関係を連動させているテール10Aとアクセサリー電源のシガ15Aの2箇所が飛びました。
私は電気系統トラブルの経験値と推察力に乏しいので、今日、詳しい人にアドバイスをもらいながら作業をしました。
まず、テールランプを外し、ソケットの状態を再確認。
ソケットから配線を引き抜き、ショートして焦げている箇所がないか再確認。
改めてしっかりと確認しても配線とソケットにその兆候はなかったので、バルブをソケットに戻そうとしたとき、配線を束ねている皮膜から水滴が滴り落ちてきました。
原因はココの奥にカプラがあるのですが、皮膜の中に雨水が浸入し、カプラ内でショートしていたようです。
カプラ内の水分が蒸発して以来、10Aのヒューズ切れが再発しなかったのはそのためでした。
被膜の上から雨水が浸入しないようにテープで保護し10A切れの対策は完了。
続いて15A切れはシガなので、シガーソケットから疑っていきました。
シガーソケットを確認すると、ソケットにややぐらつきがあったので、ひょっとすると、走行中の振動でヒューズ切れになっていたのかもしれません。
実際、走行中、シガから電源を取っているETCが起動したり切れたりということを繰り返していたので、そこは疑う余地ありでした。
ぐらつき対策のため、ソケット内で一部変形していた箇所を修正。
修正後、エンジンをかけてテストしたところ、しばらくすると再びヒューズ切れ。
シガーソケットの背後にある電源とアースは抜いたままにして、続いてオーディオを疑っていきました。
どこかで接点不良になっていないか、それともオーディオをコンソールに押し込むときに配線の被膜を痛めていないかと確認しましたが、異常なし。
ココは違うか・・・と思ったら、使っていない端子の被膜(スリーブ)が剥けて、端子が飛び出している箇所がありました。
ひょっとして、原因はコレか!?
走行中の振動か何かはわかりませんが、スリーブが少しずつ剥けてきて、端子がオーディオのアース面に接触してヒューズ切れというケースは十分考えられます。
使っていない端子はスリーブ毎絶縁テープで束ね、ずる剥けにならないように対策。
オーディオの背面にあるメイン電源を引き抜き、ヒューズも入れ替えてETCだけ起動させると問題なし。
続いてオーディオの電源も元に戻し、再びヒューズ切れがないか確認。
数分エンジンをかけていてもヒューズ切れは発生しなかったので恐らくスリーブから剥けた端子の接触が原因と思われます。
ヒューズ切れが再発しないかテスト走行をしてみましたが、問題なし。
コレでヒューズ切れトラブルともおさらば(嬉しい!)
今回、電気系統に詳しい人のアドバイスがあったので、すんなり原因究明できましたが一人で原因を探っていたら作業時間1時間程度ではゴールにはたどり着いていなかったと思います。
また、今回のトラブルは「電気系統のトラブルとしては非常にわかりやすいケース」ということでしたが、コレがもしオーディオ本体のトラブルとか、見えない箇所の配線が痛んでどこかボディに接触しているとか、簡単には原因究明できず、もっと苦労していたと思います。
最初にヒューズ切れを発見したとき、イヤな予感はしていましたが、ヒューズ切れは新しいヒューズを入れ直しただけでは問題が解決していないことが多いです。
イマドキのクルマは電気が全てで、いろいろな装備が追加されていることが多く、私の車のように配線までたどり着くことが簡単ではないクルマが多いと思います。
電気火災はホントに怖いので、もしもヒューズが切れたら、プロ(整備士)に見てもらう方が良いかもしれませんね。
プロでも電気系統トラブルの原因究明は、状況によっては時間がかかるので嫌がると思いますけど・・・
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Posted at
2022/01/24 22:02:27