街から一つの産業が消える

明日から10月1日。


以前、ブログで書いたとおり、インボイス制度を始め、物価高騰など世の中のいろんなことが変わります。






ローカルネタにはなりますが、広島県には呉市という街があります。


戦前は軍都としても栄え、大和ミュージアムなどがその名残としてあります。


海に面している呉市は、製鉄の街でもありました。


1951年に旧呉海軍工廠跡地に日亜製鋼が呉工場を設けて以来、製鉄の街、呉市のシンボルとなりました。


1959年に日亜製鋼は、日本鉄板と合併し日進製鋼となり、長年街を支えてきました。


2019年に新日鉄住金（現日鉄）が子会社化し、その後吸収合併しましたが、2020年に閉鎖の方針を発表。

2021年9月に高炉が停止し、2023年8月下旬に製品製造を終了。


そして、2023年9月30日に全設備が停止となり、鉄鋼製造72年の歴史に幕が下りました。



明日10月1日からは設備の解体にかかる予定ですが、130ヘクタールという広大な敷地内に有する設備のため、日鉄は解体に約10年かかるという試算を示しているようです。




鉄の生産量は、2022年ではダントツで中国が1,013,000,000ｔの1位。

続いてインドが124,835,000ｔで2位。

日本が89,238,000ｔで3位でした。






街から鉄の産業が消えるというのは、その街への影響だけでなく国の経済力も反映されていると思います。