
2012年からテレビでドラマがスタートして以来、12年の歳月を経て、ついにFinalとなったドクターX。
先日、観に行ってきました。
医療系のドラマはよくありますが、本作の主役の大門未知子は、「群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、専門医のライセンスと叩き上げのスキルだけを武器に突き進むフリーランスの天才外科医」というお決まりの台詞通りの痛快なキャラクター。
そして、もう一つの最大の決め台詞「私失敗しないので」といい、どんな難しい手術も成功させてしまうのは、まるで現代版ブラックジャック。
大門未知子を演じるのは、これまでのシリーズ同様に米倉涼子さんですが、本作を観ておきたかったのは、これまで東帝大学病院院長役の蛭間重勝として出演してきた西田敏行さんの遺作であることです。
2024年10月17日に76歳で亡くなった西田敏行さんは、本作の撮影時も決して体調が万全であったワケではありませんが、それを感じさせない演技でした。
ドラマでは、腹黒い冷徹な院長として存在した蛭間重勝は、本作では会長役。
大門未知子を天才外科医として導いた師匠である神原晶を演じる岸辺一徳さんと蛭間重勝との掛け合いや、最後のシーンなどは、名俳優であることに疑いの余地はありません。
西田敏行さんだけでなく、主役の米倉涼子さんも2019年に難病の「脳脊髄液減少症」を患っていることを公表し、発症初期は、治療しながら「ドクターX」の撮影をしていたとのことです。
そして、今回、「ドクターX Final」を観に行って良かったと思ったのが、大門未知子のルーツが明らかになったこと。
何故、「私失敗しないので」という言葉が生まれたのか。
そして、天才外科医は生まれながらにして天才だったのか、それとも凡人だったのか。
一つネタバレになりますが、大門未知子の出身は広島県呉市ということも明らかになり、行ったことがある人ならすぐに呉だとわかる場面もありました。
ハチャメチャだけど、手術中の圧倒的な知識と技術で他を圧倒する大門未知子、その大門未知子を取り巻く人間くささばかりの医師たち。
そして、西田敏行さんや岸部一徳さんなどの超ベテラン俳優の渋すぎる演技。
ドラマシリーズを観たことがない初見の人でも感動すると思いますので、シリーズを追ってきた人は、特にハンカチ必須の映画だと思います。
Posted at 2025/01/17 22:14:04 | |
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