2013年02月11日
昨日夕方、のとはとしさんが島根県からわざわざ広島まで「ドライブしに来た」という連絡が入り、我が家から近いところまで来られたので、お迎えに行き、ついでに我が家の秘密基地(ガレージ)に案内しました。
カジオカ耐久のエントリー代を預かったので、毎度のことながら、間違えて使い込まないように気を付けなければなりません(爆)
さて、今日の本題は、ガレージ内での2人の立ち話の内容です。
話の流れから「クルマを走りの方向に振りすぎると、普段の足として乗っても楽しくない」という話になりました。
コーナリング性能を求めて足を固める。
排気効率を求めてマフラーやエキマニを変える。
乗員保護やボディ補強のためロールケージを入れる。その重量増を相殺させるため、内装を剝ぐ。
「もっと速くクルマを走らせたい」という欲望のために、快適性がどんどんそぎ落とされる。
特定のコースでタイムを出すセッティングに絞られたクルマは、他のコースだとセッティングがハズレるところが出てくる。
究極はナンバーレスにすれば何でもアリになりますが、積車を持たない一般人は、もっとそのクルマから離れてしまう。
私は「走らせるクルマ」でたとえていますが、ドレスアップカーだって同じことがいえると思います。
ベタベタに下げてカッコはいいかもしれないですが、段差のあるお店の駐車場は入れないだとか、路面のうねりがある道路や踏切などで蛇行運転をせざるとえないとか・・・
「何かを得れば何かを失う」というのはわかっていても、結局、それをやりすぎると、走らせて意味のあるクルマが、いつの間にかお飾りのクルマになってしまうわけです。
たとえば、我が家の「スローイン・コースアウトビート」は、コーナリング性能を求めて足を固めてあるし、頭の後ろでやかましい排気音が聴こえるマシンになってしまい、決して毎日乗りたいと思うクルマではなくなってしまいました。
もちろん、サーキットを走れば楽しいクルマだし、長い年月をかけて今の形になったので後悔はしていませんが、今の仕様に出来たのも、他に足車があったからできたこと。
つい最近まで日常の足としていた「スローイン・コースアウトカプチーノ」は、普段から固い足が入り、バケットシートも常時装着していますが、マフラーも静かなので、(ビートに比べれば間違いなく)他の人への迷惑にもなりません。
「オールマイティ」かと問われれば、断定はできませんが、ビートと比べればカプチーノは限りなくオールマイティです。
「そこそこ速くて、快適なマシン」というのは個々の妥協点を下げれば現実としてあっても、「トップタイプを目指せる速さを持つ、快適なマシン」というのは、大金をかけたり、手間暇をかけて、高次元なセッティングがなされていないと現実としてありえないと思うのです。
ここでいう「快適」というのは、運転する本人だけが「快適」なのではなく、助手席に座る人や、マフラーなどの音を聴かされる周囲の人なども含めたハナシなので、かなりハイレベルなことだと思います。
結局、目指すところを追及するため、パンチの効いた仕様にすればするほど、そのクルマから離れていく(=余り乗らないクルマになる)可能性もあるので、愛車との関係を保ち続けるためには「やりすぎない」というのも大事なことなのかなと思った次第です。
Posted at 2013/02/11 02:57:39 | |
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