私にとっての今年のゴールデンウィーク初日は、祖父母のいる芸北へ行き、野良仕事でした。
例年、ゴールデンウィークは田植えをすることになっており、前年の秋の荒起こし、4月前半に田起こし、そしてゴールデンウィークに田植えというパターンでした。
それが今年は例年とは違うパターン・・・。
今年から田植えを辞めてしまいました。
これまでも田植えを辞めようという話は出ていたのですが、「一度辞めたら二度と復活できない」「祖父母のボケ防止のためにも田植えを続けたい」ということで、何とか続けていました。
田の管理をするためには、苗を植えて、稲を刈って終わりではありません。
生育途中の水の管理がとても大事なのです。
その水の管理は、祖父母が住む近所のおじさんが面倒を見てくださっていたのですが、そのおじさんが昨年、ある病気になり、とても水の管理をお願いできる状況ではなくなりました。
祖父母も高齢で水の管理はムリ。
では、私の両親や私がその代わりができるかといえば、広島から数十キロも離れたところにある芸北なので、到底管理ができない。
苦渋の決断でした・・・。
私はスーパーでお米を買ったことがなく、生まれてからずっと、芸北のお米で育ててもらいました。
それは私だけでなく、私の子どもたちも一緒。
「しんどいわ~」と言いながら、毎年の恒例行事だった田植えがない今年のゴールデンウィークに訪れた芸北は、何ともいえない気持ちでした。
しかも、半年ぶりにあった祖父母は、昨年よりもかなり耳が遠くなっていました。
特に祖父の方は真正面から大きな声で、身振り手振りで話をしないと話が伝わらないほどの状況。
祖父は入退院を繰り返しながらの状況ですし、年齢から考えれば、耳が遠くなるのはやむを得ないのかもしれません。
私が祖父に話が伝わるよう、ゆっくりと大きな声で話しかけているとき、思ったこと。
それは・・・
「おじいさん、おばあさん孝行できるだけ、まだよかったわ。」
父方の祖父母にも、私は本当にかわいがってもらったし、ひ孫となる私の息子や娘にも、本当に良くしてもらったのですが、残念ながら数年前に他界。
思えば、「ありがとう」と言ってもらえるような孝行ってしてなかったな・・・と。
そのことは、今でもとても後悔しています。
まだ、母方の祖父母は会おうと思えば会えるし、私なりにできることをして孝行することができるだけ、幸せです。
「今日は、仕事は休みなんか?忙しいのに悪いのぉ~」
「ありがとう、助かったよ。」
その言葉を言ってもらうたびに、ほんの少しだけど、孝行できているのかなと思います。
「孝行したい時分に親はなし」ということわざがあります。
親やお世話になった人たちが、いつまでもいてくれることは当たり前ではないのです。
このブログを読まれて、何か感じるものがあった人は、是非、「孝行」してください。
Posted at 2014/05/04 22:33:17 | |
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