2016年02月24日
愛車を眺め、調子がいいときは「このクルマいいよな~」と思う人がほとんどだと思いますが、どこか調子が悪いところが出たり、クルマの古さが気になってきたりすると、他のクルマに目移りしそうになるものです。
カッコイイと思うクルマは他にもあります。
ビートよりも速いクルマは腐るほどあります。
高級と言われるクルマも腐るほどあります。
たとえば、ビートと後継のS660を比較すると、クルマとしての性能や安全性を考えれば、ビートはS660の足元にも及ばないでしょう。
でも、私にとっては、ビートというクルマではなく、今、私が乗っているスローイン・コースアウトビートが、他の何ものにも代えがたい存在なのです。
私にとっては、これほど運転していて心が躍るクルマはありません。
他にも心が躍るクルマに出会ったことはありますが、おそらく、このビートだけは絶対に手放さないと思います。
先日、「ガレージよしだや」へビートのミッションOHしたことをブログで書きましたが、ミッションオーバーホールを決断したとき、「部品がない」という現実に直面し、「ホンダはなぜ、こんな重要な部品を供給してくれないんだ」と、最初は思いました。
一方で、結果、間に合ったとはいえ「ギリギリのタイミングになる前にもっと早めに動いていればよかった。」という両方の思いが湧いてきました。
ただ、早目に動けばよかったと言いつつも、オイル管理を徹底することとシフト操作を丁寧にしていたので、競技に使っている割には異音も全くないし、シフトフィーリングに不具合を感じなかったわけですから、限りある予算を投資することは、普通は考えません。
ユーザーの立場からすれば、「せめて重要部品は残してほしい」と思いますが、メーカーからすれば、部品の需要がなければ在庫を抱えられないということもあると思います。
需要が多くある部品は、部品を統合したり、互換性のあるもので代用したりということができますが、需要がないものは生産することは厳しいのだと思います。
となれば、ユーザーの需要がもっとあれば(要するにミッションオーバーホールをする人がたくさんいれば)、部品を生産し続けることにもなるんじゃないかと思うわけです。
(生産中止になった今となっては厳しいかもしれませんが・・・)
ボディさえ生きていれば、エンジン、ミッションをはじめ、その他の部品を交換すればいつまでも乗ることができる。
そのためには、多少、現行のクルマより部品代がかかっても維持費がかかることには目をつむる。
これは、旧車オーナーの宿命だと思います。
その宿命と向き合う気持ちがあるかないかは、「何ものにも代えがたい存在なのか、そうでないものなのか」に尽きると思います。
前者を選択する人であれば、部品がないために、そのクルマを降りるという選択肢は選びたくないハズです。
今ある部品を大事に使う一方、これ以上、生産ラインナップから外れる部品を増やされないよう、旧車オーナーは、壊れる前に積極的に予防整備をして、需要をメーカーにアピールすることも大事なんじゃないかと思います。
もしくは、部品があるうちに自分の分だけでも抱えておこうというやり方をするか。
古いクルマを乗り続けるためには、ユーザー自身も、部品を生産・供給する立場のことを考えていかなければならないと思いました。
Posted at 2016/02/24 12:16:03 | |
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