2016年05月10日
先日のチェリッシュジムカーナのイベント終了後、てっつんさんのアルトRSを運転させていただくことになったのですが、そこで打ちのめされた感想を書きます。
今どきのクルマは、ABS(Anti-lock Breake System)が標準装備なのは当たり前。
それくらいアナログ人間の私だって知っているし、ABS装着車を運転することはあります。
ABS装着車であっても、一般道ではABS作動させないようなブレーキをしているので、特段、気にも留めていなかったのですが、ジムカーナとなるとちょっとハナシは別。
急制動という一般道では行わない操作が伴うため、一般道では想定できないことが起こるわけです。
私が「なんや、コレ~!?」と戸惑ったのが、恐らくESP(Electronic Stability Program)と呼ばれる車両走行安定補助システム。
クルマが横滑りしているようなマークです。
ESPがどんなシステムなのかアルトRSのHPから抜粋します。
「コーナーなどでの横滑りを抑えるスタビリティコントロール、発進・加速時に駆動輪の空転を抑えるトラクションコントロール、急ブレーキ時にタイヤのロックを抑えるABSを総合的に制御するシステムで、さまざまなセンサーによって走りを監視し、必要に応じてコンピューターがエンジンとブレーキを制御することで車両の安定走行に貢献します。」
アルトRSの安全装備↓
http://www.suzuki.co.jp/car/alto_turbo_rs/safety/
ものすごく便利なシステムのように記載されてあるのですが、クルマの用途がモータースポーツとなると、具合が悪いことが顔をのぞかせるのです。
説明にある「さまざまなセンサーによって走りを監視し、必要に応じてコンピューターがエンジンとブレーキを制御することで車両の安定走行に貢献」がネック。
ジムカーナとなると横滑り状態もしくはそれに近い状態を意図的に作り出すことは頻繁にあるわけで、それを行うと賢いコンピューターが「制御」し、結果アクセルを踏んでも前に出ないという状態になります。
アクセルを踏んでも何も起こらない。
これには参りました。
チェリッシュジムカーナに同じくビートで参加しているタケウチさんと「ビート乗りみたいなアナログ人間は、こういうハイテクなクルマに乗ったらダメいうことなんですか(笑)!?」と自虐的なハナシをしたくらい打ちのめされました。
「最近のクルマは、電子制御とお友達にならないとダメ」とよく耳にしていましたが、まさにコレで、私は全然お友達になれませんでした。
私の「余りに思うように運転できなかった」という報告を受け、てっつんさんが「裏ワザがあります!」といって、ステアリング下あたりでゴソゴソと作業。
てっつんさんが、ゴソゴソと何をされていたのかよくわからないのですが、恐らく・・・
1コントローラーのABボタンを同時に押しながら、2コントローラーのマイクに向かって「ABSキャンセル!」って叫んでいたんじゃないかと思います。
1コンと2コンを駆使した裏ワザにより、メーターディスプレイには、ESPのマークやパーキングブレーキのマークが点灯。
その裏ワザ状態で走ると、確かに最初よりは断然イイ感じで走れる。
おかげで4~5秒くらい速くなったような(記憶曖昧風味)。
全体としては、アルトRSを乗りこなせている感じは全くありませんが、少なくとも横漏れ安心ガード横滑り防止システムにより強制制御させられるよりは運転がしやすかったです。
とにかく、今どきのクルマには賢いコンピューターをはじめ、さまざまな制御システムや補助システムが導入されているので、ファミコン8ビットのクルマに慣れている私にとっては、打ちのめされた感満載でした。
Posted at 2016/05/10 17:06:16 | |
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