これからTSタカタサーキットを走ってみようと思われる人の中で、「後ろからクルマが迫ってきたら、どこで抜かせたらいい?」という人って結構、いるんじゃないかと思います。
ジムカーナのように単走ならともかく、サーキットのフリー走行で貸切という場面はなかなか無いと思いますし、これからのタイムアタックシーズンだと、グループ分けされるほど盛況なので、混走になると思った方が間違いありません。
サーキットでのタイムアタック中は、次に迫るコーナーに向けて前方に注意(=気持ち)が向きがちです。
当然、そうだと思います。
でも、その気持ちを前方に10割ではなく、2割か3割後方にも向ける余裕を持つことがサーキットを安全に走る上で大事なことです。
サーキットでは車速が異なるのが当然だし、ましてクーリング走行をするときは、後ろに5割以上気を配るつもりでもいいと思います。
1800コースから1500コースに戻ってからは、2コーナーから3コーナーまでのストレート区間が比較的安全になりましたし、6コーナーから7コーナーも比較的安全区間です。
慣れている人同士であれば、3コーナー、4コーナー、8コーナーも使えます。
抜かせるポイントとして大事なことは3つ。
1 ストレート区間など余裕のある場所で、チラッと後方を確認する癖をつける。
2 迫ってくるクルマとの車間を予測し、抜かせる場所を想定しておく。
3 抜かせる際、ラインの反対側へクルマを寄せ、ウインカーを点滅させ、後方車両へ抜かせる意思表示をする。
上記1と2の準備が万全であれば、3の体制に入った際、慌てることなく抜かせることができますし、後方車両も安心して攻めることができます。
3が最も重要なことですが、1と2が疎かになっていては、「気がついたらすぐ後ろにクルマが迫っていた!」ということになり、双方にとってややこしいことになります。
昨晩、1月4日にカプチーノでTSタカタサーキットの初走り動画をUPしたばかりですが、動画を確認したら、1枠目の走行時に起こった「ややこしいこと」になった場面が映っていました。
全公開にするとアレなので、前走車のドライバーさんに配慮してブログをご覧いただいている人だけの限定公開にしますが、「レースじゃないんだから、その急な走行ライン変更はちょっと・・・」と思うアレです。
「3コーナー立ち上がりでリアが出て、そのお釣りをもらい続け、続けて5コーナー立ち上がりでも挙動が不安定になった」と思われるのですが、恐らく後方確認がそのとき不十分だったため、その後の処理の仕方でかなり慌てています。
クルマのナリや、6コーナーから7コーナー間の回避ポイントを知っていることを見ると、タカタ初心者ではないと思いますが、そんなときは「急いで避けなきゃ」とか思わず、コースなりに走って、後ろのクルマに抜いていってもらう方がよほど安全です。
私もスピンしたり、挙動が不安定になったりしたとき後方にクルマがいたときは、ジタバタせず、「すんませ~ん!抜いて行って~!」と後ろの人にゴメンサイするようにしています。
ある程度サーキット走行に慣れている人であれば、何事もなかったように抜いていってくれますからね。
耐久レースでも後方確認はゼッタイに欠かせませんが、サーキットでのフリーのタイムアタックであれば、熱くなりすぎず、「次の周で仕切り直し」という気持ちを持つくらいが安全に楽しく走れると思います。
Posted at 2017/01/06 21:36:27 | |
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