2020年12月10日
イマドキの若者のクルマ離れについて、いろいろと話題に上がりますが、今更ですが、ホントに若者はクルマに興味関心がないのでしょうか。
ある調査結果だけを見ると、「そうなのか」と思える面もありますが、コレって地域性が反映されると全然違った結果になると思うんですよね。
都心部のように公共交通機関が発達していて、クルマを移動手段としなくても良い地域だと、クルマを持つメリットが薄いかもしれません。
その上、都心部だと更に駐車場代等の維持費がかかり、経済的な負担の大きさを考えれば、クルマを所有する意味に「?」となることもあるかもしれません。
一方で、クルマでの通勤が必要な地域であったり、家族で出かけたりすることが多い人は全く違った結果になると思います。
それとは別次元で、家族と同居の人であれば、必要なときだけ親のクルマを使うから「自分専用のクルマ」は必要ないと思う若者もいるかもしれません。
クルマを必要とするかどうかについて、「自分専用のクルマが欲しい」、「必要なときだけ借りられるクルマがあればいい」、「特に必要性を感じない」とざっくり3つのカテゴリに分類してみます。
「自分専用のクルマが欲しい」という人は、少なからずクルマが好きな人だと思います。
ここから更に、速くてカッコいいクルマ、人と荷物がたくさん乗るクルマ、その他と分類されていきますが、ハナシが脱線するので、コレについては割愛します。
「必要なときだけ借りられるクルマがあればいい」という人は、親のクルマやレンタカーで事足りているので、自分専用ということに執着がない分、クルマは嫌いではないけど、特別、生活の中で優先度の高いモノではない人だと思います。
最後に「特に必要性を感じない」人は、ホントに生活の中でクルマが必要ではないし、クルマにお金をかけるくらいであれば、もっと違うものに投資したいという人だと思います。
文頭に記載した「クルマに興味関心がない」という人は、「特に必要性を感じない」人だと思いますが、経済的な問題をクリアすれば、「実は欲しかった」というように変化する可能性もあるのではないかと思います。
一人になれる空間が持て、複数人で移動できたり、公共の乗り物と違って行きたいところへ好きな時間に自分の都合で移動できたりするツールに、微塵も魅力を感じない人の方が、ホントは少数なのではないかと思います。
何故、そう思うかというと、先日、普通の大学生に「クルマ持ちたいとか思ったことある?」と質問したところ「そりゃ~欲しいですよ。でも、なかなか高くて買えないし、維持費も負担になるんですよね。」という回答が返ってきました。
それが真実だろうな・・・と。
私と同世代や、私よりも上の世代の人たちは、クルマに命をかけていたと言ってもいいほど、給料やバイト代が入れば、全てつぎ込むという人が多かったですが、今の時代、クルマにお金はつぎ込まないけど、ゲームには課金するという人の方が多いのかもしれませんね(笑)
クルマに心血を注ぐという人たちは絶滅危惧種かと思いきや、ジムカーナ会場で会った若い自動車部の学生からは「バイト代、全部クルマに突っ込んでいます(笑)」という反応が返ってきたときは、なんか嬉しかったですねぇ。
クルマの楽しさを知れば、離れる存在ではなく、ホントは自ら近づいていきたくなる存在だと思うんですよね。
少なくとも、新車を買わないからクルマ離れと言われるのであれば、私自身、新車をポンポン買えるほど裕福ではないので、クルマ離れのカテゴリに入ってしまうことになります(^^;
経済的な課題とは別視点になりますが、自動運転もいいけど、自動車って自動で動くクルマというより自らの運転によって動かすクルマが本来の姿だと思うので、それが「楽しい」と思うきっかけさえあれば、離れることはないと思うわけです。
その証拠に、クルマの運転がそれほど好きではないという人が、レンタルカートに乗って運転すると「メッチャ面白い!」とドハマリした人を何人も見たことがありますから(笑)
私なりの現時点での結論としては、若者が完全にクルマ離れしているのではなく、経済的に所有できる状況にあれば、ホントは所有したいという人は多いのではないかと思います。
Posted at 2020/12/10 23:57:00 | |
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