
クルマ・ジャケコーナー第407回は、Dave Grusinの「500マイル・レース」(1969)です。
完全後付け💦400回記念“レーシングカー・シリーズ”第7弾!
Dave Grusin(デイヴ・グルーシン 1934 - )、ご存知でしょうか?
アメリカ・コロラド州出身のジャズ・フュージョン・ピアニスト、編曲家、作曲家、音楽プロデューサーです
キーボーディストのドン・グルーシンは実弟
「Don Grusin」(1981 1stソロアルバム)
デイヴ・グルーシンは、映画「卒業(The Graduate)」(1967)の音楽の一部を担当し、全米1位を獲得した「卒業-オリジナル・サウンドトラック」(1968)でポール・サイモンと共にグラミー賞受賞
サイモンとガーファンクルの『サウンド・オブ・サイレンス』、『スカボロー・フェア/詠唱』、『ミセス・ロビンソン』などが有名ですが、ジャケに「ADDITIONAL MUSIC BY DAVID GRUSIN」とあり、デイヴ・グルーシンが作曲したインストゥルメンタルを6曲収録(2,4,6,8,10,12)
これを含め、現時点でグラミー賞10回、アカデミー賞1回受賞してます
D.グルーシンには関係ありませんが、左の輸入盤と右の日本盤(被せ帯)とでは、ミセス・ロビンソンの脚の高さが微妙に違うのは何故❓
1972年には、元ドラマーでレコーディング・エンジニアのラリー・ローゼン(Larry Rosen)とともに「グルーシン・ローゼン・プロダクションズ(GRP : Grusin/Rosen Productions)」を起ち上げ(のちにGRPレコード)、アール・クルー、リー・リトナー、渡辺貞夫などをプロデュース
渡辺貞夫の「カリフォルニア・シャワー」(1978)や「モーニング・アイランド」(1979)などはグルーシン&ローゼンのプロデュース作です
自身のアルバムもGRPからリリースしてます
「One of a Kind」/Dave Grusin(1977)
↑ このPolydor盤(1977)はビルボード・ジャズ・アルバム・チャートで11位を記録
ポリドールから権利を買戻しGRPから再発した盤(1984)は同6位
A2『Playera』は、Dave Grusin(Acoustis Piano,Fender Rhodes,Per.)、Grover Washington(Sax)、Ron Carter(B)、Steeve Gadd(D)
1978年にはリー・リトナーのバンド ”フレンドシップ(ジェントル・ソウツ)” のメンバーとして来日
「Mountain Dance」/Dave Grusin(1979)
デイブ・グルーシン(p,elp,synth)、ハーベイ・メイソン(ds)、マーカス・ミラー(b)、ジェフ・ミロノフ(g)、イアン・アンダーウッド(synth)、エドワード・ウォルシュ(synth)、ルーベンス・バッシーニ(perc) ←帯より
B1『Mountain Dance』はのちに映画「Falling in Love(恋におちて)」(1984)のテーマ曲に使われました
映画はニューヨークを舞台に、互いに家庭のある男女の不倫の恋を描いた作品です(主演はロバート・デ・ニーロとメリル・ストリープ)
日本では本作へのオマージュとされるドラマ「金曜日の妻たちへIII 恋におちて」(1985)の主題歌、小林明子のデビュー・シングル『恋におちて -Fall in love-』(1985)が大ヒットしています
「Live in Japan」/Dave Grusin & The GRP All-Stars with Special Guest Sadao Watanabe(1980)
「ライヴ・アット・武道館」/Dave Grusin and Dream Orchetra(1982)
1982年7月7日 日本武道館におけるライブ録音
タイガー大越(トランペット、フルーゲルホーン)で参加してます
B3『Summer Sketches '82』が第26回グラミー賞(最優秀編曲(ヴォーカルあり)
GRPのプロモーションや渡辺貞夫との共演などで結構来日してたようです
近年では2022~24年、3年連続でリー・リトナーと日本に来ています
グルーシンは、そのリー・リトナーのアルバムにも初期から深く関わってます
「First Course」/Lee Ritenour(1976)
↑ 奥でリトナーの隣に坐るのがグルーシンかな?
参加ミュージシャンは、Dave Grusin(P,Clavinet,Organ,Synth)、Harvey Mson(D,Per)、Bill Dickinson(B)、Michael O'martian(Clavinet)、Ian Underwood(Synth.Prog)、Louis Johnson(B)、Ed Greene(D)、Tom Scott(Sax,Lyricon)、Ernie Watts(Sax)などなど
「Captain Fingers」/Lee Ritenour(1977)
7曲中2曲がグルーシン作曲
『Isn't She Lovely(可愛いアイシャ)』はS.ワンダーのカバーで、ボーカルはビル・チャンプリンで、デヴィッド・フォスター(EP)、マイク・ポーカロ(B)、ジェフ・ポーカロ(Ds)という布陣です!
「Gentle Thoughts」/Lee Ritenour & Gentle Thoughts(1977)
LP片面それぞれが、曲間の無音部分も含めて完全な一発録りによるダイレクトカッティング方式で録音されたアルバム(帯には“限定3万枚”)
「Friendship」/Lee Ritenour(1978)
「The Captain's Journey」/Lee Ritenour(1978)
こちらにもD.グルーシンの他、David Foster、Steve Gadd、Abraham Laboriel、Jay Graydon、Bill Champlinらが参加してます
「On the Line」/Lee Ritenour(1983)
帯には“炸裂するリトナーのギター。手に汗にぎる熱いソロと一音のミスもない完璧なパフォーマンス。ミキシング・コンソール三台、エンジニア三人、インプット一〇〇というレコード史上かつてないダイレクト・ディスクがダイナミックで透明なサウンドを捉えた!!”
そして2人連名でのアルバム
「Harlequin」/Dave Grusin and Lee Ritenour(1985)
イヴァン・リンスのヴォーカル曲が3曲
ランディ・グッドラムがMIDIピアノプログラミングで参加してます
グルーシン作曲のA2『Early A.M. Attitude』は1986年のグラミー賞最優秀インストゥルメンタル編曲賞を受賞
「Festival」/Lee Ritenour(1988)
デイヴ・グルーシンとラリー・ローゼンがエグゼクティブプロデューサー
全編アコギ(アコースティックギターシンセサイザーを含む)によるブラジリアン・テイストが心地よいアルバム
・・・なんかリトナーのアルバムばかり紹介してしまった感じです💦
近年の2人のライブをどうぞ♪
Youtube Lee Ritenour & Dave Grusin SAN JAVIER 2024
さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、
「500マイル・レース」/Dave Grusin(1969)
正しくは、Dave Grusin & His Orchestra(デイヴ・グルーシン指揮管弦楽団)
『500 MILES(500マイル・レース)』は、米映画「Winning(邦題:レーサー)」(1969)のテーマ曲
B面『Everybody's Hero』は映画のタイトルバック流れる曲
「Winning(邦題:レーサー)」は、カーレース映画の先駆的作品だそう
主演したポール・ニューマンは、この時、プロドライバーから手ほどきを受け、モータースポーツにのめり込み、プロドライバーとしてデビューするまでになったそうです
映画のあらすじは・・・
全米で活躍するプロのレースカー・ドライバー、フランク・キャプア(P.ニューマン)はエローラ(ジョアン・ウッドワード)と出会い結婚するも、その後、不運続きでレースに勝てなくなる
そして、大事なインディアナポリスのレースが始まる前に、エローラがチームメイトでありライバルでもあるルーサーと浮気している現場を目撃してしまう…
ということで、舞台は1968年のインディアナポリス500
Wikipediaには“映画『ウィニング』で使用するため、クルーが現場で様々な映像を撮影した”とありました
あ、ちなみに、ジョアン・ウッドワードはポール・ニューマンの奥さん(1958年結婚)
数多く共演し、死別(2008年ポール・ニューマン死去)するまで50年間寄り添いました
プレイボーイ誌がインタビューで、浮気したいと思わないか?と問うと、「家にステーキがあるのに、なぜハンバーガーを食べに出かける必要があるんだ?」とニューマンは答えたそうです
ハンバーガーも食べたくならない❓
😅 ゴホッ
あ、P.ニューマンは、
クルマ・ジャケ「Double Imagination」/安部恭弘 で登場してました
インディアナポリス500(Indianapolis 500)は、アメリカのインディアナポリス・モーター・スピードウェイで毎年5月に開催されるモータースポーツイベント(略称:インディ500)
The 110th Indianapolis 500 (2026.5.24)
オーバルトラックを200周、500マイル (805km)で争うレースで、周回平均速度は予選で362km/h、決勝でも354km/hを超え、世界の周回レースカテゴリーの中でも最も速く、最高速度380km/hはF1の瞬間最高速度記録372.4km/hを上回るそうです
F1は1950年に設立された世界を転戦する最高峰のフォーミュラカーレース
一方、インディカー・シリーズは第1回が1911年で、インディ500を頂点としたアメリカのフォーミュラカーレース
佐藤琢磨がインディ500で2017年にアジア人初の優勝!2020年に2勝目をあげてます!
さてさて、ジャケのクルマは・・・
Lloyd Ruby(ロイド・ルビー)が乗るマングース(1968) ?
アメリカ人ドライバー、ロイド・ルビー(1928 - 2009)は、この1968年のインディアナポリス500ではレースラップを記録するも5位
1964年の3位と合わせてトップ5フィニッシュは2回だけで“インディ500で優勝できなかった最高のドライバー”とも言われるそうです
ルビーはUSACチャンピオンシップカーシリーズに20年間参戦(7勝と88回のトップ10フィニッシュ)し、また、デイトナ24時間レースで2回、1966年のセブリング12時間レース、1966年の世界スポーツカー選手権で優勝しており、自動車レース殿堂入りを果たしています
【登場車両】
Mongoose 68 - Offy 159 ci turbo 1968

【自己採点】
クルマ度 6点(“インディ500で優勝できなかった最高のドライバー”ロイド・ルビーが乗るマングース?)
魅惑度 6点(ポール・ニューマン、ジョアン・ウッドワード、ロバート・ワグナー…?)
音楽度 7点(主人公がオーバルトラックを1周するラストシーンで流れるようです)