
クルマ・ジャケコーナー第383回は、Ferrante & Teicherの「Alfa Romeo」(1966)です。
「ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック」開幕記念・イタリア特集第9弾
Ferrante & Teicher(フェランテとタイシャー 1947 - 89)、ご存知でしょうか?
ニューヨーク生まれのArthur Ferrante(アーサー・フェランテ 1921 - 2009)と、ペンシルベニア州生まれのLouis Teicher(ルイス・タイシャー(1924 - 2008)のピアノ・デュオです。
2人はニューヨークのジュリアード音楽院で出会い、在学中からピアノデュオとして活動を始め、卒業後、2人ともジュリアード音楽院の教員になったというんですから、まあ、天才の領域だったと思われます
1947年からナイトクラブなどで演奏していたようですが、エアロスミスのスティーブン・タイラーは、1950年代に2人が祖母の家で練習していたと話したとか・・・
タイラーの父親はクラシックのピアニストで、母親は音楽教師
おばあちゃんも音楽関係だったのでしょうか?
タイラーの父方の祖父ジョヴァンニ・タラリコは、イタリアのカラブリア州コトロネイ出身だそうで😅
「フェランテとタイシャー」は、『Theme from The Apartment』『Theme from Exodus』『Tonight』『Midnight Cowboy』などをヒットさせてます
『Theme from Exodus』
『Midnight Cowboy』
また彼らは、ピアノの弦の上にボルトやネジ、ガラスなど様々な物を置くなどして特殊な音を出す「Prepared piano(準備ピアノ)」で演奏することでも有名だったようです
さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、
「Alfa Romeo」/Ferrante & Teicher(1966)
“THE WORLD FAMOUS CAR SERIES -VOL.1-”「カーマニアのための世界の自動車シリーズ*第1集」
クルマ・ジャケ「PORSCHE」/Al Caiola And His Orchestra と同じシリーズです
ライナーノーツには、
“有料道路を200キロの最高速度ですっとばす。カー・ラジオから聞えてくるのは、フェランテとタイシャーの「ラ・ストラダ」。福田一郎っていうディスク・ジョッキーのおしゃべりはちょいと気にくわないが、フェランテとタイシャーのひくピアノは、ご機嫌だ。”とあり、このレコに収録された曲は、
A1『More』…イタリア映画「世界残酷物語」の主題曲
A2『Three Coins in the Fountain(愛の泉)』…ローマを舞台とした同名映画の主題曲
A3『Arrivederci Roma(さらばローマ)』…映画「ローマの七つの丘」主題曲
A5『Anna』…同名のイタリア映画の主題曲 シルヴァーナ・マンガーノの肢体が話題に
A6『La Strada (From "La Strada")(道)』…同名のイタリア映画の主題曲
などなど
これらを聴きながら200キロですっとばすとどんな感じなんでしょうね?!
さてさて、ジャケのクルマは・・・
「アルファ・ロメオ・ジュリア・スプリントGTV」
アルファロメオのエンブレムは、創業地ミラノ市の「赤十字」とその地を支配した貴族ヴィスコンティ家の「人を呑み込む大蛇(ビショーネ)」の紋章を組み合わせたデザイン
↑ 大蛇が可愛くなってきてますね
ミラノがあるロンバルディア州に設立された「ロンバルダ自動車製造株式会社(Anonima Lombarda Fabbrica Automobili(A.L.F.A))」の社長が二コラ・ロメオの時、1920年誕生した新ブランド「ALFA-ROMEO」の「RL」がレースで大活躍し、やがて社名となったようです
Alfa Romeo RL 1923
↑ 4つ葉のクローバー「クアドリフォリオ」は、1923年以来、ハイパフォーマンスモデルのみに与えられるエンブレム(お守りとして貼られたとか?)
そして、このマシンで数々の栄光を獲得したアルファロメオのレース部門の総責任者だったエンツォ・フェラーリ(Enzo Ferrari 1898 - 88)が後に独立して興したのが「フェラーリ」!
アルファロメオは、戦後もランチアと並びイタリアを代表する高級車メーカーで、現在はステランティス N.V.の子会社、フィアット傘下です
レコの「ジュリア・スプリントGTV」の解説には、“GTシリーズの中で最も新しいもので、特に性能と居住性に重点をおいたいわばデラックスモデルである。”とあります
「ジュリア・スプリントGTV(グランツーリスモ・ヴェローチェ)」(1966)は、「アルファロメオ 105シリーズ クーペ」の中でも最もスポーティな車(“Veloce”はイタリア語で「速い」という意味)
レコの解説には「ジュリア・スプリントGT」も載ってます
これら「ジュリア・スプリント」をデザインしたのが、ジョルジェット・ジウジアーロ(Giorgetto Giugiaro 1938 - )
ジウジアーロは、ベルトーネでこの「ジュリア・スプリントGT」などを手掛け、その名が広く知られるようになり、その後、数多くの名車を手がけたカーデザイン界の巨匠
去年の「オートモビル・カウンシル2025」で開催された「Giorgetto Giugiaro展『世界を変えたマエストロ』」で元気なお姿を見せました
会場には、「アルファ・ロメオ・ジュリア・スプリント GT」など10台のジウジアーロ作品!
「初代VWゴルフ」(1974)、「DMCデロリアン」(1981)などは、シャープで直線的な「折り紙細工」デザイン
「初代ゴルフ」はシンプルで実用性に優れたデザインで、FF 2BOXを世界標準にしました
「初代フィアット・パンダ」(1980)はコンパクトなボディながら、広い室内空間と高い実用性を実現した親しみやすい「機能美」デザイン
出展された「アッソ・ディ・フィオーリ」は「いすゞ・ピアッツァ」(1981)のプロタイプ
私の友人が当時新車で「ピアッツァ」を買い、運転席に坐らせてもらい、サテライトスイッチ(?)に驚いた記憶があります
フェンダーミラーにジウジアーロがとても怒ったという話はホントだったんでしょうか?
この「オートモビル・カウンシル」は、2016年に「クラシックカーを文化に」というスローガンのもとスタートしたイベントで、第11回となる今年(2026年)は4/10~12に幕張メッセ国際展示場で開催されるそうです
行ってみたいですね
【登場車両】
ALFA ROMEO Giulia Sprint GTV 1966 ?
【自己採点】
クルマ度 8点(ジウジアーロのデザインの粋なスポーツカー)
魅惑度 7点(アルファロメオ好きには堪らんレコ❣)
音楽度 7点(単なるイージーリスニングじゃない!🎶)