クルマ・ジャケコーナー第387回は、Giuseppe Di Stefanoの「Operatic Recita」(1959)です。
「ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック」開幕記念・イタリア特集第13弾
いよいよ最終回です
Giuseppe Di Stefano (ジュゼッペ・ディ・ステファノ 1921 - 2008)、ご存知でしょうか?
イタリアのオペラテノール歌手
生まれはアダモと同じシチリア島(6歳の時にミラノへ移住)
第二次世界大戦でイタリア軍に入隊した時、歌で兵士たちを楽しませ、歌が上手すぎるので、指揮官は歌で国に貢献する方が良いと判断し除隊を認めたとか?!
大戦後、スイスのローザンヌ放送で歌うことを許され、その美しいテノールで母国のみならず国際的に注目されるようになります
1948年にはメトロポリタン歌劇場での「リゴレット」のマントヴァ公爵役でニューヨークデビュー
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↑ この音源はマリア・カラス(Maria Callas 1923 - 77)との共演ですね
マリア・カラスとは1953~57年にかけて数多くの録音をし、ヴィクトル・デ・サバタ指揮による「トスカ」(1953)は“グラモフォン史上最高の演奏の一つ”と評価されているそうです
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1973~74年には2人でリサイタルツアーも行ってます
ディ・ステファノの温かく豊かで温かく、情熱的かつ繊細な声は「黄金の声」または「最も美しい声」と称えられ、ファンからは「ピッポ」と親しみを込めて呼ばれたそうです
さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、
「Operatic Recital」/Giuseppe Di Stefano(1959)
ジャケ裏には「ジュゼッペ・ディ・ステファノ歌劇アリア集」
“マリオ・デル・モナコとタリアヴィーニと並ぶ当代イタリアが誇る三大テノールのひとり。(中略)今やあぶらの乗りきった感じで、スカラ、ウィーン、メトロポリタンなどの檜舞台でいつも好評を博している。(後略)”
A6『誰も眠れぬ、姫も寝所で寝もやらず(Nessun Dorma!)』はどこかで聴いた覚えがあります
ミラノの「スカラ座」だったかな(大笑)😅
YouTubeにフル音源があったのですが・・・
Giordano: Andrea Chénier / Act 1: "Colpito qui m'avete ... Un dì all'azzura spazio"
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↑ オリジナル・ジャケ❓
このレコに対するイメージがだいぶ変わってしまいました💦💦
さてさて、ジャケのクルマは・・・
フェラーリ・250GT ピニン・ファリーナ カブリオレ❓
「ピニンファリーナ(Pininfarina)」(1930 - )は、バッティスタ・“ピニン”・ファリーナが1930年に創業したイタリア最大のカロッツェリアで、本拠地は創業時からトリノ
特に既存車からカブリオレ、バリオルーフなどのコンバーチブルにリデザインすることを得意とするそうですが、船舶、電車、オフィスチェア、スピーカー、ゴルフクラブ、時計、歯ブラシなど幅広く手がけてるようです
2006年のトリノ・冬季オリンピックでは、聖火台とトーチのデザインおよび12,000本のトーチの製造、カウントダウンクロックのデザインなどを担当
で、前回の
クルマ・ジャケ「ナポリ民謡名曲集」/Franco Corelli と同じクルマ?
「ナポリ民謡名曲集」の『カタリー(薄なさけ)』の解説に、“この素晴らしい歌を世界的に流行させたのは、エンジェル・レコードでおなじみのディ・ステファーノです。”とありました
フランコ・コルレリ(1921 - 2003)とジュゼッペ・ディ・ステファノ(1921 - 2008)は同い年生まれだったんですね
愛車まで一緒だった!?
「フェラーリ・250 GT ・ピニンファリーナ・カブリオレ」(1957 - 62)には、シリーズIとシリーズ II(1959-)があり・・・
シリーズIは、カバー付きヘッドライトで、初期モデルは、グリルの前の2つのヘッドランプ(ハイビーム?)とそれを挟む大型の垂直バンパーがあり、後期型(1958-で)はヘッドランプがグリルの後ろに移動
シリーズIIは、カバーのない垂直なオープンヘッドライトになり、グリルが大型化、テールランプもより大きく明確なデザインに変更、フロントガラスも高く、傾斜が緩やかになるように再設計され、サイドウィンドウも大型化されたようです
ということで、今回のジュゼッペ・ディ・ステファノの愛車(?)はシリーズIで間違いないと思うのですが、前回のコレッリの250GT PF Cabrioletはカバーのない垂直ヘッドライトに見え、シリーズIIかも?ですが、テールランプは小さく、トランクルームが小さいのでシリーズⅠ❓
Series I rear
Series II rear
う~ん、フェラーリ初の量産型カブリオレ(シリーズIは40台、シリーズ IIが約212台)ではあっても、“特別な顧客”の要望に応じて細部が変えられてる可能性が高いのでなかなか難しいです
ステファノが所有してた250GTのオークション記事を見つけました!
購入候補:元ジュゼッペ・ディ・ステファノ所有の1958年ジュネーブモーターショー出品フェラーリ250 GTカブリオレシリーズ1
“シャシー番号0801GTは、1958年3月に開催された年間最大のモーターショー、ジュネーブ・モーターショーにおけるフェラーリの展示車として使用されました。その後、この車は著名なテノール歌手でオペラ歌手のジュゼッペ・ディ・ステファノに新車として販売され、後に彼の1965年のアルバム『ナポリの歌』のジャケット写真にも登場しました。”
2025年8月のRMサザビーズ・モントレー・オークションに出品され、エスティメート(予想落札価格)は575万〜650万ドルでしたが、出品者の設定したリザーブ価格(最低売却価格)には届かず、未落札(Not Sold)に終わったようです
出品されるのを知ってたらなあ・・・(笑)
【登場車両】
Ferrari 250 GT Pinin Farina Cabriolet Series I 1957 - 59(1958?)
“グリジオ・メタリザートのボディカラーにロッソのレザー”
【自己採点】
クルマ度 9点(ピニン・ファリーナの手によるフェラーリ初の量産カブリオレのシリーズI)
魅惑度 8点(モノクロ写真+トリコローレ(緑・白・赤)がFantastico!~)
音楽度 7点(イタリア音楽、Va bene❣…あまり聴きませんが😅)