クルマ・ジャケコーナー第179回は、Blondieの「Plastic Letters」(1978)です。
Blondie(ブロンディ 1974 - 82、1997 - )、ご存知でしょうか?
Deborah Harry(デボラ・ハリー 1945- マイアミ出身)が、所属していたガールズ・バンド「スティレットーズ」のバックバンドのギタリスト、Christopher Stein(クリス・シュタイン 1950 - ニューヨーク出身)とともに結成したバンドです。
デビー(D.ハリー)がトラックの運ちゃんから「Hey Blondie(ヨォ、ブロンドのお姉ちゃん)」と声かけられたのがバンド名の由来とか(デビーの小学生の頃のあだ名説もあり。)
「ブロンディ」、デビュー当時から知ってはいましたが、その頃はプログレやハードロック、AORなどを聴いてたのでまともに聴かず、完全に後追いです。
↓ 当時よく聴いてた1976年リリースのアルバム。
「虹を翔る覇者」「プリテンダー」のみ当時買ったレコで、後は友人にテープに録ってもらって聴いてました。
↓ 後追いで買ったCDはコレだけ
「Blondie The Platinum Collection」
持ってるブロンディのレコは・・・
1stアルバム「Blondie(妖女ブロンディ)」(1976)
セックス・シンボル、デビーは30歳を過ぎてた?
まあ、聴かなかった理由が、このジャケのデビーの怖さと邦題・・・(;^_^A)
メンバーはD.ハリー(Vo)、C.シュタイン(G)、クレメント・バーク(Ds)、ジミー・デストリ(Key)、ゲイリー・バレンタイン(B)。
A1『X Offender』(1976)がデビュー・シングル。
元々は「Sex Offender」(性犯罪者)というタイトルだったようです。
A3『In the Flesh(愛してほしい)』(1976 2ndシングル)がオーストラリアで2位(Wipipedia)。(ベスト盤でメンバーが1位だったと言ってます。)
ラストB5『The Attack Of The Giant Ants(恐怖のアリ軍団)』は宇宙からやって来た巨大蟻の火に東京が焼かれ、人類は滅亡・・・てな歌???
2ndアルバム「Plastic Letters(囁きのブロンディ)」(1978)
本日ご紹介のレコ。
1stアルバムリリース直後にGバレンタイン(B)が脱退し、フランク・インファンテが新ベーシストとして参加してますが、アルバムリリース時点ではまだゲスト扱いだったようです。
後に元シルヴァーヘッドのナイジェル・ハリスン(B)が加入し、インファンテは(G)に。
A2『Denis(デニスに夢中)』(1977 4thシングル、ランディ&ザ・レインボーズ(1963)のカバー)が全英2位、A6『(I'm Always Touched by Your)Presence, Dear』(1977 5thシングル)が全英10位とイギリスで火が点きます!(全米72位)
3rdアルバム「Parallel Lines(恋の平行線)」(1978)
ジャケがイカしてますね~! 全英1位!全米6位。
B4『Heart of Glass(ハート・オブ・グラス)』(1979 8thシングル)でついに全米・全英ともに1位を獲得!
B3『Sunday Girl』(1979 9thシングル)は全英のみ1位!なぜか全米では圏外?
A2『One Way Or Another』は映画「Donnie Brasco(フェイク)」(1997)で使われてますね。
クラブのオーナーからもらったポルシェを牽引するシーン
↑ レフティー(アル・パチーノ)とドニー(連邦捜査官ジョー:ジョニー・デップ)
そして、ブロンディにとっての最大ヒット曲が『Call Me』(1980 14thシングル)。全米,全英ともに1位!
『Call Me』は映画「アメリカン・ジゴロ」(1980 主演:リチャード・ギア)のテーマ曲で、オリジナル・アルバムには収録されてません(たぶん)。
「American Gigolo Original Soundtrack」(1980)
ジョルジオ・モロダーがプロデュース・作曲、デビーが作詞。
デビー以外のメンバーは録音に参加してません。なんでも、日本ツアーから帰ってきてラジオで初めて聴いたとか。
ベストCDのライナーノーツには・・・
クレム:「コール・ミー」では、明らかにそれとわかるクレム・バークのドラム・リックが聞けるよ。あのころが絶頂期だったからね。
(笑)
4thアルバム「Eat to the Beat(恋のハートビート)」(1979)
全米17位(ビルボード200に 1 年間ランクイン)、全英1位。
A1『Dreaming(ドリーミン)』(1979 11thシングル)は全米27位、全英2位。
A3『Union City Blue(涙のユニオン・シティ)』(1979 12thシングル)は全英13位。
A2『The Hardest Part(ハーデスト・パート)』(1980 13thシングル)は全米84位。
B3『Atomic(銀河のアトミック)』(1980 15thシングル)は全米39位、全英1位。
5thアルバム「Autoamerican」(1980)
A1『Europa(遥かなるヨーロッパ)』は重々しいオーケストラ・アレンジのインスト曲。
終盤にデビーが自動車文化についての一節を読み上げます。
移動したいという絶対的な欲求と
自由という名の宗教の巨大な物質的誘惑によって
クルマは人類を予想外の次元へと導いた・・・
B4『T-Birds(憧れのサンダーバード)』の歌詞もちょっと意味深?
♪ 2000年の昔 国境の南で 戦士たちの大きな争いがあった
彼らは素晴らしい勇気を持ち 自ら祖先の像をうち立てた
それは空高くそびえ・・・
根絶しろ、差し示せ、討ち破れ 徹底的に
根絶しろ、差し示せ、討ち破れ 徹底的に、私のTバード
サーファー・ガール、Tバード
世界中で Tバード、私のTバード
もう一度翔んで
↑ ライナーノーツから一部分のみのご紹介です。(対訳:Landy Takeuchi)
16thシングルとなったA4『The Tide Is High(夢みるNo.1)』(1980)は全米・全英ともに1位!
17thシングルB2『Rapture(ラプチュアー)』はラップソングとして初めて全米チャートで1位となった曲だとか。全英5位。
バラエティに富みながら統一感もあり、重厚さとポップさを併せ持つ名盤と思います。全米7位、全英3位。
6thアルバム「The Hunter」(1982)
被り物?! もったいないよ~。
ジャケのせいもあってか、全米33位、全英9位。
A4『For Your Eyes Only』は、映画「007 ユア・アイズ・オンリー」(1981 主演:ジェームズ・ボンド)のために書かれた曲。しかし採用されず、まったく違う『For Your Eyes Only』をシーナ・イーストンが歌うことに。
このアルバムをリリースした半年後、バンドは解散。日本公演も急遽キャンセル。
クリスが白血病となりデビーが看病に専念したから。(?)
クリスは後に別の女性と結婚してますが、2人は良き仕事仲間であり続けてるようです。
デビーは解散前にもソロアルバムをリリースしてます。
「KooKoo(予感)」(1981)
↑ 怖すぎです。未聴です。
あ、1枚45rpmシングルを持ってました。↓
「French Kissin' In The USA」/Debbie Harry(1986)
↑ J.ガイルズ・バンドのセス・ジャストマンがプロデュース。クリスも参加してます。
そして、1997年に再結成。
『Maria(マリア)』(1999 20thシングル)は19年ぶりの全英1位!
Youtubeにはたくさんの映像がありました。
ちょっとお太りになられてますが魅力的ですね。
7thアルバム「No Exit(ノー・エグジット)」(1999)~11thアルバム「Pollinator(ポリネーター)」(2017)をリリースし続けています。
2006年にロックの殿堂入り。
↓ こんなCD & DVDもリリースされてたんですね!
「Blondie AT THE BBC」(2010)
BBCで収録されたライブ(1979)CDとボーナスDVD。持ってませんが、、、
↓ LDなら持ってます。(;^_^A)
「The Best Of Blondie」
「ブロンディ」は1970年代後半から1980年代前半に、ポストパンクやディスコ、テクノなど様々な影響を受けたロック“ニュー・ウェイヴ”のバンドとされていますが、オールディーズの雰囲気も漂わせ、ポップでキュートなバンドと思います。
さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、
「Plastic Letters(囁きのブロンディ)」/Blondie(1978)
前述したようにA2『Denis』が全英2位、、A6『(I'm Always Touched by Your)Presence, Dear』が全英10位とイギリスで火が点いた2ndアルバム。
ジャケの表も裏も、バンドの協同創設者でありデビーの恋人でもあるクリスが“俺のオンナだぜ”的な感じ(笑)。
さてさて、ジャケのクルマは・・・
クライスラー・プリムス・フューリー5代目(1975 - 78)と思います。
NYPD(NewYork City Police Department:ニューヨーク市警)のパトカーですね。
↓ 下の写真はマイナーチェンジ後と思われます。
ホイール、オシャレ~
【登場車両】
PLYMOUTH Fury Police Car 1975 - 78
【自己採点】
クルマ度 6点(Police Carには少し引いてしまいます(^-^;))
魅惑度 8点(ブルーのNYPD パトカー & ピンクのレザー(?)紐々ミニワンピのデビー💛)
音楽度 7点(クールでポップでキュート。ドライブにもイイね!)