クルマ・ジャケコーナー第168回は、ハイ・ファイ・セットの「水色のワゴン」(1984)です。
ハイ・ファイ・セット(Hi-Fi Set 1974 - 94)、ご存知でしょうか?
山本潤子(ソプラノ、旧姓、新居潤子 1949 - )、山本俊彦(テナー、1947 - 2014)、大川茂(バス、1945 - )の3人組コーラスグループ。
山本潤子と山本俊彦は夫婦(1973年結婚)。
グループ名は細野晴臣の案によるものだそうです。
フォークグループ「赤い鳥」(1969 - 74)解散後、元メンバーがそれぞれ「ハイ・ファイ・セット」、「紙ふうせん」、「ハミング・バード」を結成。
『竹田の子守唄/翼をください』/赤い鳥(1971 4thシングル)
↑ おそらく、前列右の女性と後列左右の男性がハイ・ファイ・セットに。
後藤悦治郎と平山泰代が結成したのが夫婦デュオ「紙ふうせん」(1974 - )。
代表曲は『冬が来る前に』/紙ふうせん(1977 7thシングル)
↑ オリコン4位 45万枚のヒット!
渡辺俊幸は「ハミングバード」を結成し活動した後、「グレープ」のサポート・ミュージシャンを経て、さだまさし専属の音楽プロデューサー及び編曲家として活躍。
「帰去来」/さだまさし(1976 1stアルバム)
↑ 全編曲を渡辺俊幸が手掛けてます。
ドラムは村上秀一(A4,6、B1,3-5)なんですね~。知りませんでした。
あ、「赤い鳥」には大村憲司と村上“ポンタ”秀一も在籍してました(1972年2月~1973年4月)!
「パーティー」/赤い鳥(1972 5thアルバム)
私が持ってるハイ・ファイ・セットのレコは・・・
1stアルバム「Hi-Fi Set」(1975)
A3『卒業写真』(作詞曲:荒井由実)がデビュー曲。
ユーミンが3rdアルバム「COBALT HOUR(コバルト・アワー)」(1975)でセルフカバーしたこともあり、注目を集めました。
1st1アルバムは後に「卒業写真(Sotsugyo Shasin)」と改題されジャケも変更。
↑ 3人のイメージが全く変わった~
『卒業写真』のほかにもユーミンの『冷たい雨』『朝陽の中で微笑んで』などをヒットさせてます。
4thシングル『スカイレストラン』(1975)
作詞:荒井由実、作曲:村井邦彦、編曲:松任谷正隆
5thシングル『冷たい雨』(1976)
作詞曲:荒井由実、編曲:松任谷正隆
2ndアルバム「Fashionable Lover」(1976)
A5『冷たい雨』収録。
ちなみに『冷たい雨』は倉田まり子ちゃんもカバーしてます。
7thシングル『フィーリング』(1976 \600)
作詞:なかにし礼、作曲:モーリス・アルバート、編曲:田辺信一
Morris Albert(モーリス・アルバート)の『Feelings(愛のフィーリング)』(1975)のカヴァー。
大ヒットし、1977年末のNHK紅白歌合戦に初出場!
別ジャケ(?)の『フィーリング』(\700)
B面が『もうひとつのダンス』ではなく『遠くからみちびいて』。
3rdアルバム「ラブ・コレクション」(1977)
『フィーリング』、『雨のステイション』、『中央フリーウェイ』などを収録。
8thシングル『風の街』(1977)
作詞:大川茂・松本隆、作曲:山本俊彦、編曲:瀬尾一三
風街~
9thシングル『メモランダム』(1977)
作詞:なかにし礼、作曲:滝沢洋一、編曲:Bob Aleiver
4thアルバム「THE DIARY」(1977)
A&M Recording Studioでの録音。リズム・ギターがLee Ritenour、ドラムがHarvey Mason!
1stベストアルバム「HI-FI BLEND」(1977)
B1『フィーリング』収録。
『卒業写真』、『スカイレストラン』など12曲中7曲がユーミンがらみ。
5thアルバム「Swing」(1978)
もしかしてクルマ・ジャケ!?
13thシングル『熱帯夜』(1978)
作詞:大川茂、作曲:山本俊彦、編曲:新川博
6thアルバム「Coming Up」(1978)
A2『流れ星』は尾崎亜美 作詞曲。
7thアルバム「閃光 (フラッシュ)」(1979)
ユーミンの『最後の春休み』、尾崎亜美の『レインワルツ アンド ラビング ユー』、小田和正の『歌を捧げて』などを収録。
6thベストアルバム「HI-FI BLEND PART2」(1979)
『中央フリーウェイ』『雨のステイション』などを収録。
8th「QUARTER REST」(1979)
↑ ウエイターが山本俊彦(1947 - 2014 67歳没)。
9thアルバム「3 NOTES」(1981)
ジャズ・ピアニストの佐藤允彦(さとうまさひこ)が全面参加したジャズ・アルバム。
10thアルバム「1&2」(1982)
前作「3 NOTES」に続き、ジャズ・ピアニストの佐藤允彦が全面参加したジャズ・アルバム第2弾。 持ってません~
11thアルバム「I miss you」(1983)
南佳孝 作曲が2曲。
B5『miss you』のアルト・サックスは伊東たけし。
20thシングル『素直になりたい』(1984)
作詞曲:杉真理、編曲:井上鑑
CBS・ソニー移籍第一弾。
12thアルバム「PASADENA PARK」(1984)
アルバムトップが本日ご紹介の『水色のワゴン(Light Blue Wagon)』。
A2『素直になりたい』(作詞曲:杉真理)、A3『霧雨で見えない』(作詞曲:松任谷由実)、A4『7月のクリスマス』(作詞:田口俊、作曲:伊藤銀次)、A5『1999』(作詞曲:杉真理)、B1『キャトリーヌ on air』(作詞曲:井上鑑)、B2『Magic Mountain Lady』(作詞:大川茂、作曲:南佳孝)などなど、上質なポップ・アルバムです。
Musiciansも
Drums:Hideo Ymaki, Yukari Uehara, Tetsuo Hayashi, Yuichi Togashiki
Bass:Chiharu Mikuzuki, Shigeru Okazawa, Akira Okazawa
Electric Guitar:Tsuyoshi Kon, Shigeru Suzuki, Kenji Kitajima
Acoustic Guitar:Hiromi Yasuda
Keyboards:Akira Inoue, Hiroshi Shinkawa,Ryoichi Kunisyoshi, Masahiko Satouh
など。
錚々たるメンバーですね。
21stシングル『水色のワゴン』(1984)
本日ご紹介のレコです。
作詞:田口俊、作曲:山本俊彦、編曲:新川博
B面の『7月のクリスマス』は作詞:田口俊、作曲:伊藤銀次、編曲:国吉良一。
22ndシングル『星化粧ハレー』(1984)
作詞:田口俊、作曲:杉真理、編曲:井上鑑
13thアルバム「INDIGO」(1985)
『星化粧ハレー』収録。
杉真理が3曲、伊藤銀次が1曲、南佳孝が1曲、鈴木茂が1曲、作詞曲にからんでます。
14thアルバム「SWEET LOCOMOTION」(1986)
このアルバムも杉真理が3曲、伊藤銀次が1曲、作詞曲にからんでます。
24thシングル『ひときれの恋』(1985 作詞:小泉亮、作曲:杉真理、編曲:井上鑑)収録。
私が持ってるレコはここまで。
28thシングル『忘れないわ』(1991 作詞編曲:小田和正)がラストシングル。
シングル28作、アルバム20作(ライブ・アルバム1作を含む)を発表し、1994年9月に解散。
未発表曲として、トヨタ・カリーナのCMソング『歓び』(1988 作詞:阿久悠、作曲:鈴木康博)があるようです。
↑ 昭和天皇崩御(1989)で放送禁止(自粛)に。
キャッチフレーズ「生きる歓び」はその後復活。
さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、
「水色のワゴン」/ハイ・ファイ・セット(1984 21stシングル)
作詞:田口俊、作曲:山本俊彦、編曲:新川博
♪
水色のワゴンが
追いこしていったら
思わず声をあげた
夏の高速
海がえりの車
ゆっくりかきわけて
ふるさとのナンバー・プレート
どこまで行くの?
作詞の田口俊(たぐちしゅん 1955 - )は、ロック・バンド「LORELEI(ローレライ)」でデビュー(1980)。ギターとボーカルを担当。その活動と並行して、須藤薫、麗美などのアルバムで作詞家としても活躍。
「テレフォン・ゲーム」/ローレライ(1981)
さてさてジャケのクルマは・・・
プリマスのサバーバン(ステーションワゴン)ではないでしょうか。
Plymouth(プリマス)は、クライスラーのブランド(1928 - 2001 ?)です。
Suburban(サバーバン)は業界初のオールスチールボディ・ステーションワゴンで、米国のステーションワゴン市場に革命をもたらしたクルマとのこと。
1949年以前は「"woodie" station wagon(ウッディ・ステーションワゴン)」を作っていたとのことですが、木製ボディっていうことでしょうか!?
リアフェンダーにもモールが付いてるのもありました。
コンバーチブルもあった!?
こんなクルマで避暑地に出かけたいですね。
【登場車両】
Plymouth Suburban (STATION WAGON ?) 1949 - 55 1951 ?
【自己採点】
クルマ度 7点(水色のワゴン、いいな~ 今風ならポリメタル・グレー?)
魅惑度 7点(このホイールがまたいいですねえ)
音楽度 7点(良質なポップス。AOR?シティポップ?)