クルマ・ジャケコーナー第145回は、加山雄三の「加山雄三ベスト40」(1975)です。
加山雄三(かやまゆうぞう 1937 - )、ご存知でしょうか?
神奈川県茅ヶ崎市出身で、ニックネームは「若大将」。
弾厚作(だんこうさく)のペンネームで作詞・作曲も行う、歌手・俳優・ギタリストなどなど。
本名は池端直亮(いけはたなおあき)。
母方の高祖父はなんと岩倉具視!
遠戚に、竹下登、DAIGO、北川景子、松任谷正隆、松任谷由実、武豊、勝新太郎、ジョン・レノン、オノ・ヨーコ、小澤征爾、桑子真帆・・・って?!
昨年末のNHK紅白歌合戦(2022年 第73回)に歴代最高齢(85歳)で特別出演し、“人前で歌唱する最後のステージ”として『海 その愛』を熱唱しました。
審査員・黒柳徹子(89歳)の「若大将、もっと歌って欲しかった!」との声に「もういいよ」と返すシーンには少し笑ってしまいました。
紅白といえば・・・
加山雄三は白組キャプテンを務めた1986年の紅白で、少年隊の『仮面舞踏会』を、「…少年隊、『仮面ライダー』!」と紹介してしまったとか?!(*_*;)
↑ 紅組キャプテンは斉藤由貴!
完全に話が逸れますが・・・
『仮面舞踏会』のシングル盤は“カップリング違い”の3種が同時リリースされてます。
レコード番号が「L-801」のB面は『日本よいとこ摩訶不思議』、「L-802」が『春風にイイネ!』、「L-803」が『ONE STEP BEYOND』。
「L-803」、まだ見つかりません~(^-^;)
去年の紅白(2022年)では・・・
「桑田佳祐 feat. 佐野元春,世良公則,Char,野口五郎」!
『時代遅れのRock'n'Roll Band』の前に、加山雄三の『夜空の星』を演りました。
この時には佐野元春だけは登場せず、「まさか出ないの?!」と思いましたが・・・
出た~っ!
佐野元春、おそらく「加山雄三? オレはいいよ」と言ったのではないかと・・・勝手な想像です。(;^_^A)
↑ ゴローちゃんは
クルマ・ジャケ「ラスト・ジョーク」/野口五郎 で登場してます。
原坊、変わんないねえ。 美魔女クラス?!
ハマ・オカモト(B)は、ダウンタウンの浜ちゃんの息子なんだとか。
↑ 大友康平(D)は、
クルマ・ジャケ「STAND PLAY」/HOUND DOG で登場してます。
さて、私は、加山雄三が若く・強く・輝く時代をよく知らないので、あまり語ることはできませんが、ミュージシャンであり俳優、スポーツマン、エンターティナー・・・一時代を築いた人であることには間違いないでしょう。
私が持ってるレコは・・・(すいません、全てジャンク箱からの発掘です~)
5thシングル『君といつまでも』(1965)
作詞:岩谷時子、作曲:弾厚作(加山のペンネーム)、編曲:森岡賢一郎
映画「エレキの若大将」(1965)、「アルプスの若大将」(1966)の主題歌。売上350万枚の大ヒット!
↑ 相手役は星由里子。
その「エレキの若大将」で共演した女優・松本めぐみと1970年に結婚してます。
6thシングル『ブラック・サンド・ビーチ』/加山雄三とザ・ランチャーズ(1965)
インストです。ベンチャーズに対抗して作ったとか?
「加山雄三とランチャーズ」が「The Ventures(ベンチャーズ)」と共演(1965)を果たした時、「ベンチャーズ」はこの曲を気に入りカバーし、シングル・リリース(1968)したようです(日本版Wikipediaでは確認できませんでした)。
エレキはモズライトっていうんですか、それを違法コピーしていたフィルモア楽器と契約し、自身のモデルを出してしまっていたとか・・・
1stアルバム「加山雄三のすべて ザ・ランチャーズとともに」(1966) \1,500
4~6thシングル『恋は紅いバラ』、『君といつまでも』、『ブラック・サンド・ビーチ』(いずれも1965)を収録。
演奏は、加山雄三とザ・ランチャーズ(A2,5 B1,3,4)、寺内タケシとブルージーンズ(A3,6 B5)、東芝レコーディング・オーケストラ(A1,4 B2,6)。
8thシングル『お嫁においで』(1966)
作詞:岩谷時子、作曲:弾厚作(加山雄三)、編曲:大橋節夫
2ndアルバム「Exciting Sounds Of Yuzo Kayama And The Launchers(恋は紅いバラ)」(1966) \1,800
ジャケ左上には「CBS」の文字、クレジットには「発売元・日本コロムビア」。
東芝所属じゃなかったの!? 4thシングル『恋は紅いバラ』(1965)収録。
10thシングル『夜空を仰いで』(1966)
映画「お嫁においで」挿入歌。
作詞作曲:弾厚作(加山雄三)、編曲:森岡賢一郎
5thアルバム「太陽の恋」(1967) \1,500
A1,2,5,6, B1,3,4,5,が映画「南太平洋の若大将」の主題歌。
主題歌って1曲じゃないんだ~。サントラなんですかね。
7thアルバム「君のために」(1968) \1,500
A3『ある日渚に』(1968 18thシングル)が映画「リオの若大将」の主題歌、B3『暗い波』が挿入歌。 今度は主題歌が1曲でよかった~(笑)
5thベストアルバム「加山雄三ベスト40」(1975) \4,000
↑ 本日ご紹介のレコです。
7thベストアルバム「栄光の加山雄三 ムード・イン・サウス・パシフィック」(1976) \ ?
収録曲の半分が5thアルバム「太陽の恋」と同じ。
12thアルバム「海 その愛」(1976) \2,300
B5『海 その愛』(作詞:岩谷時子、作曲:弾厚作(加山のペンネーム))はシングルリリースはされてませんが代表曲となっており、紅白では4回(1978,1987,2000,2022)歌われてます。
30thシングル『ぼくの妹に』(1976)
久々のヒットでNHK紅白歌合戦(1976)に9年ぶり3回目の出場。
主演したTVドラマ「ぼくの妹に」(1976 - 1984 全10話)も平均視聴率は21.6%とヒット!
「青春・愛その時」(1976) \2,400
Wikipediaに掲載がないレコ。帯には「幻のオリジナル・ファースト・アルバム」の文字。
・・・と思ったら、2nd「Exciting Sounds Of Yuzo Kayama And The Launchers(恋は紅いバラ)」と内容は一緒でした。10年経って\600値上げ (^-^;)
3rdライブアルバム「加山雄三1976 -武道館ライブ-」(1976) \4,000
1曲目が『ピアノ・コンチェルト第1番(作品213)より』(作曲:弾厚作)。Guitar,Piano:Yuzo Kayamaとあるので、自分で弾いてる?!
ヒット曲の他、プレスリー・メドレーなどを収録。
13thアルバム「地平線の彼方」(1977) \2,300
A3『今』(作詞・作曲:弾厚作)は'77 サントリービールCMソング。
全曲、作曲を手掛けてます。「Off Course」が参加!
14thアルバム「加山雄三通り」(1978) \ ?
全曲、作詞:松本隆、作曲:弾厚作。
A1『光進丸』は自ら設計した大型クルーザー。1982年に進水した3代目「光進丸」は2018年に原因不明で燃えてしまい、大きなニュースとなりました。
タイトル曲、B1『加山雄三通り』
♪ カヌーにトロッコ 野球場
鉛筆サックのロケットあそび
茅ヶ崎駅から俺んち経由海に抜ける道
生まれた場所からたぶん死ぬまでひとすじ伸びた道
歌詞にあるように、JR茅ケ崎駅南口から加山雄三の実家があった場所を通って海に向かう道に「雄三通り」と名付けられてます。
すぐ近くには「サザン通り」もあるんですね!
15thアルバム「愛する時は今」(1980) \2,800
全作曲:弾厚作。作詞は保富康午、阿久悠、岩谷時子など。
カバー・アルバム「For The Good Times」(1983) \ ?
全曲英詩アルバム。
半分がエルヴィス・プレスリーが歌った歌のようです。
17thアルバム「永遠の夏」(1985) \2,800
東芝からファンハウスへ移籍しての第1弾。帯には「5年ぶりのオリジナル・アルバム」とあります。
全作曲:弾厚作。作詞は三浦徳子、岩谷時子、売野雅勇など。
「加山雄三ライヴ・イン武道館1985」(1985 ? ) \4,600
Wikipediaに掲載なしアルバム。何で載ってないんですかね?
『We Are The World』や『The Long And Winding Road』などが収録されてます。
18thアルバム「はるかな未来(あした)へ」(1986) \2,800
全作曲:弾厚作。作詞は織田ゆり子、谷村新司、岩谷時子、湯川れい子、売野雅勇、武田鉄矢。
Wikipediaには、シングル65作、オリジナル・アルバム27作、カバー&セルフカバー・アルバム11作、ライブ・アルバム5作、ベスト・アルバム22作、サントラ3作などが載ってました(2022年時点)。
さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、
「加山雄三ベスト40」(1975)
「愛・旅・海・夢」の4面構成 2枚組LP。
4thシングル『恋は紅いバラ』(1965)~24thシングル『美しいヴィーナス』(1970)までですが、ぞれまでの全シングルではありません。
30thシングル『ぼくの妹に』(1976)はリリース前なので当然入ってません。
CD化された時には、旅7『びっこの仔犬』は『ロンリー・ナイト・カミング』に差し替えられたようです。
さてさて、ジャケのクルマは・・・
う~ん、これだけではさっぱりですね・・・
で、ネットサーフィン(死語)してたら・・・
「 加山 雄三 」資産データ徹底調査 -収入・家・車など-というサイトに『フォード・カントリー スクワイア4代目、神3ナンバー「す7572」を持っているとされています』とありました。
また、昭和43年(1968)6月号「月刊平凡」の記事が見つかりました。
↑ 『フォード・ワゴン(アメリカ)』とあります。
さらに、
↑ 『フォード・カントリー・セダン』とあります。
「Country Squire(カントリー・スクワイア)」(1950 - 91)も「Country Sedan(カントリー・セダン)」(1952 - 74)もフォードのフルサイズ・ワゴンのようで、前者がやや上級でウッドトリムが特徴のようです。
「1960 Ford Country Sedan Wagon」の画像が近そうなのでコレかなあ。
サイドミラーやボンネットのエンブレムは「Ford Country Squire」の方が近いように見えます。
もしかして両方所有してた?!
ジャケのクルマにはウッドトリムがあるのかもしれません・・・
まあ、どちらとも全然違うクルマかもしれないんですが・・・(;^_^A)
【登場車両】
Ford Country Sedan Wagon 1960 ?
【自己採点】
クルマ度 6点(ウッドトリムがあった方がそれらしいかな?)
魅惑度 6点(海のイメージが強い若大将の貴重なショット?)
音楽度 6点(汗臭さ無し。あくまでも爽やか~ 育ちが違います!)