クルマ・ジャケコーナー第216回、チューリップの「もっと幸せに素直になれたら」(1985)のPart 2です。
チューリップ(TULIP)の第二期(1980 - 85)、第三期(85 - 89)、再結成(97 - 2013,2016 - )について、と、ジャケのクルマについてです。
1980年に、吉田さんと上田さんが脱退し、宮城伸一郎(みやぎしんいちろう 1955 - )B.、伊藤薫(いとうかおる 1954 - )D.が加入し第二期に。
18thシングル『I am the Editor(この映画のラストシーンは、ぼくにはつくれない)』(1980.7.21)
メンバーチェンジ後の初シングル。
真ん中が宮城さん、右端が伊藤さん
4thライブ・アルバム「LIVE ACT TULIP IN SUZURAN 2」(1980.10.21)
LPでの発売は無く、カセットテープのみで発売。後にCD化されてますが、手にしておりません。
この日のために用意した『Shooting Star』がオープニングですが、豪雨で開演が3時間近くも遅れ、ファンは気温6度の中待ち続けたという「雨の鈴蘭」。
ソロ・ライブ・アルバム「財津和夫ソロ・コンサート・ライヴ 〜The Round About Way〜」(1980.12.25)
「財津和夫Solo-Concert Live The Round About Way」(1980)
スカイラインがらみで、くまとっどさんに教えていただき、
クルマ・ジャケ「Skyline」/Skyline Express にも登場しております。
19thシングル『さよなら道化者』(1981.3.5)
脱退してしまった吉田さんを歌ったのでは?という声も。
11thアルバム「THE LOVE MAP SHOP」(1981.3.5)
ラスト曲『Shooting Star』で宇宙路線が明確になっていくこともあり、個人的にはあまり好きな曲ではありません。ライブでは必ず演る曲ですけど・・・
20thシングル『ふたりがつくった風景』(1981.10.1)
♪ 赤と緑の歯ブラシが いつも仲良く コップの中 並んでいたね
いい曲なんですが、ちょっとヒット狙い強すぎな感じも・・・
12thアルバム「THE 10th ODYSSEY」(1981.11.1)
デビュー10周年記念アルバム
キャッチコピーは「生まれたときからずっとぼくらは宇宙の子供です」
1981年には財津さんが聖子ちゃんのシングル(4~6th)『チェリーブラッサム』、『夏の扉』、『白いパラソル』を作曲。一躍(?)その名を高めました(?)
聖子ちゃんの人気を決定づけた立役者と思っとります。
チューリップの何倍売れたんだろう😅
21stシングル『We Can Fly』(1982.4.1)
後に脱退する3名の顔がボケてる!?
13thアルバム「2222年ピクニック」(1982.7.1)
環境問題などをも取り上げたアルバム。
↓ 歌詞カードにある財津さんの詩
平和な国の反戦歌 財津和夫
生ギターがエレキ・ギターに替わっても
8ビートが16ビートに替わっても
レコード盤がビデオ・ディスクに替わっても
庭のぐみの木が雨で潤っても
戦争(たたかい)はおこる
文化がどんなに威張ってみても
戦争はおこる
(中略)
国を愛することは戦争を愛することではない
どんな素敵な戦争論理をも超えて戦争を憎もう
(後略)
3rdベスト・アルバム「TULIP LAND」(1982.8.14)
デビュー10周年を記念して発売されたベスト・アルバム
メンバーのジャケサイズ・ポートレート付き
5thライブ・アルバム「TULIP LIVE The 1000th」(1982.12.21)
よみうりランド(1982.8.14)でのライブ盤
22ndシングル『星空の伝言』(1983.3.1)
夜の日比谷公園で撮ったというジャケ
B面『ハッピー・ユア・バースディ』はアルバム未収録曲
14thアルバム「Halo(ヘイロウ)」(1983.5.1)
宇宙路線ですが、B2『想い出のランドスケープ』(作詞曲:宮城)はクルマ歌。
♪ 街はずれの教会を アクセルゆるめ曲れば
優しい風が包みこむ わずかに開けた car window
23rdシングル『夏の夜の海』(1983.7.1)
ジャケは前作から一転してメンバーの顔とヤシの木。
ひげを蓄えたタッチー!
24thシングル『たったひとりのオーディエンス』(1983.12.21)
アルバム『I dream』からの先行シングル(シンセサイザー音が協調されたシングルver.)
今聴き直すとそんなに悪くない?!
インスツルメンツ・アルバム「Changes(チェインジーズ)/Tulip Instruments」(1983)
『魔法の黄色い靴』『星空の伝言』などのインスト・アルバム。
達郎のツアーメンバーも務めた椎名和夫(G)が大半をアレンジ。
歌詞カード付きなのでカラオケにもグぅ(笑)
15thアルバム「I dream」(1984.1.21)
伊藤さんがドラムを叩いたのは2曲のみで、他は打ち込みというチューリップ初のデジタルレコーディングアルバム。
でもまだ魔法の黄色い靴で夢を追いかけてます・・・
25thシングル『愛の迷路』(1984.3.21)
JAL PAK '84キャンペーンのイメージソング。シングルリリース時にはCMが終わっておりヒットには結び付かなかったとか😿
B面『この小さな掌 ~詩歩子へ~』は姫野さんの長女を歌った歌(作詞:財津、作曲:姫野)。
このシングルを最後に12年在籍した東芝EMI(EXPRESS)からファンハウスへ移籍。
26thシングル『it WAS love』(1984.6.30)
AB両面共にアルバム未収録曲。
タイトルやジャケに反して、追っかけコーラス(?)もあり、以前のチューリップらしい曲。
ヒットしてれば・・・
6thライブ・アルバム「8.11 PAGODA」(1984.9.29)
第2期最後のライブ盤
全アルバムで未CD化2作のうちの1作
27thシングル『もっと幸せに素直になれたら』(1985.1.19)
本日ご紹介のレコです。
B面は「8.11 PAGODA」未収録の『ぼくがつくった愛のうた~いとしのEmily~』。これを目当てに買ったタッチ―ファンがいたはず。
16thアルバム「New Tune」(1985.1.19)
ジャケはプログレ?ヘヴィメタ?
A3『黒い髪のリサ』(作詞曲:財津)は曲調は全く違いますが『夢中さ君に』を思い起こさせる♪“黒い髪を風のなかにおよがせて”“君はいつもフロスティレッドのスクーター”“君はみんなのアイドルだから”などの歌詞が出てきます。
B1『Route 134』(作詞曲:宮城)は、国道134号(横須賀~大磯の海岸道路)のことかな?
♪ 水着のひもをはずして 息がつまれば seabreeze 教えておくれ ほんとに 君を愛していいの・・・アルバムで浮いてるいい曲💦
カッコいいステッカー付き
『今だから』/松任谷由実、小田和正、財津和夫(1985.6.1)
バンド内で不協和音が生じてるであろう頃にこんなシングルがリリースされました(今だから?)。
作詞曲:松任谷由実、小田和正、財津和夫、編曲:坂本龍一
バックは坂本龍一(Key)、高橋幸宏(D)、後藤次利(B)、高中正義(G)
「国際青年年記念 ALL TOGETHER NOW」(1985.6.15 国立競技場)のために制作された曲。
はっぴいえんど、Sadistic Yuming Band、、松任谷由実、吉田拓郎、オフコース、佐野元春、サザンオールスターズ、さだまさし、チェッカーズ、財津和夫etcというスゴイ(青年?)出演者。チューリップの出演があったなら・・・
28thシングル『アイ・アイ・アイ』(1985.6.29)
タイトルは“愛が哀しみに出逢う”という意味だそうです。
限定30,000枚特典!!大型ポスター型ジャケット!
オリコンによると売上は1.6万枚らしい(;^_^A)
サポーティング新メンバー松本淳(D)が載ってます。
安部さん、姫野さん、伊藤さんが参加した最後のシングル。
17thアルバム「I Like Party」(1985.8.31)
安部さん、姫野さん、伊藤さんが参加したのはA3『アイ・アイ・アイ』とB2『サマー・レイン・ラプソディ』のみで、松本淳(D)、鳥山雄司(G)などがサポートメンバーに入った第2.5期のアルバム。
ジャケは表も裏も財津さんのみで、インサートの安部さんは悲しいくらい小っちゃ~い😿
ステッカー付き
29thシングル『涙のパーティー』(1985.10.19)
持ってません。まさに涙・・・
「I Like Party」ライブツアーが終了した翌年の1986年3月13日に正式に3人の脱退が発表され、直後に3人は風祭東(B,Vo)と「オールウェイズ」を結成。
「Always Be True」/オールウェイズ(1986 1stアルバム)
1989年には伊藤さんの代わりに上田さんが加入し「THE ALWAYS」に。
1993年までにシングル9作、アルバム6作をリリースしてるようです。
7thライブ・アルバム「コンサートはチューリップ」(1985.12.21)
渋谷公会堂(1985.10.29,30)でのライブアルバム。
曲調が明るいということでアルバム「I Like Party」に入らなかった『I Like Party』がこのアルバムのトップとラストに。
メンバーは財津、宮城、松本淳(D)、丹野義昭(Key)、サポートとして鈴川真樹(G)、松本光雄(G)、菊地圭介(Key)
チューリップ全アルバムで未CD化2作のうちの1作
姫野さんボーカル曲を演れなくなったチューリップの人気は低迷、1989年の解散へとつながります。
30thシングル『くちづけのネックレス』(1986.3.31)
第三期の初シングル
ツアーのサポートメンバーの3人がレコーディングに参加
31stシングル『愛の風』(1986.5.22)
朝の連続TVドラマ「花いちばん」の主題歌
「夜のヒットスタジオDELUXE」に生出演するなど、プロデューサーは意欲的であったようです。
18thアルバム「Jack is a boy」(1986.5.22)
財津さんのソロっぽくなるかと思ったら、他のメンバーのボーカル曲もあり、チューリップと思わなければ聴けます。
特製ピンナップポスターが同封・・・ジャンク箱から発掘したこのレコにはありませんでした~😿
32ndシングル『モーニング・スコール』(1987.5.1)
大阪ガスのシャワーイメージソング
19thアルバム「PRIMARY COLOR」(1987.6.1)
1987年4月に高橋裕幸(高橋ひろ1964 - 2005)が加入し5人で制作。
しかし7月には松本淳が脱退。
それを暗示するような松本が一人背を向けて立ち去るようなジャケ。
33rdシングル『抱きあって』(1987.9.1)
CDとアナログ盤でリリースされたようですがまだ発掘できず・・・
34thシングル『真っ赤な花と水平線』(1988.4.1)も持ってません
20thアルバム「そんなとき女を好きになる」(1988.4.1)も持っておらず
35thシングル『ストロベリー・スマイル』(1989.2.21)も持ってな~い
21stアルバム「Well」(1989.2.21)
解散を決め、「別れ」をテーマに制作されたアルバム。
“TOSHIYUKI ABE(courtesy of KING RECORDS),TATSUYA HIMENO(courtesy of KING RECORDS)”のクレジットがあり、2人が何らかの形で参加しているようです。
1989年のチューリップ解散ライブ「FINAL TOUR Well」にも安部さんと姫野さんがゲスト参加しています。
ベストアルバム「33 STATION」(1989.4.26)
『私の小さな人生』~『愛の迷路』まで。
『あの娘は魔法使い』と『私のアイドル』が入ってたらな~
全国ツアーの最終日(1989.7.8 中野サンプラザ)で解散。
8thライブ・アルバム「TULIP FINAL TOUR Well」(1989.9.10)
持ってません
1993年にはDyDo ブレンドコーヒーのCMソングに使用された『魔法の黄色い靴』とTVドラマ「ひとつ屋根の下」の主題歌となった『サボテンの花』(財津さんソロ)が8センチCDでリリースされました。
そして1995年にビートルズが『Free as a Bird』をリリースしたことに触発された姫野さんが財津さんに「やろうよ」と声をかけたことから1997年に再結成!
その後は、解散(休止?)、再結成を繰り返し・・・💦
私が持ってるCDは・・・
2ndセルフカバー・アルバム「We believe in Magic Vol.2」(1997.7.24)
再結成第2弾アルバム(セルフカバー6曲と新曲4曲)
“生まれかわるなら”というテーマでコスプレしてます
9thライブ・アルバム「Live Act Tulip '97 Magical History Tour」(1997.12.17)
「尊敬するビートルズが行った武道館では行わない」と明言していましたが、「Magical History Tour」で初の武道館(1997 10.2,3)!
「チューリップ アンソロジー1~レア トラック集」(2000.09.6)
『たえちゃん(無修正バージョン)』も目玉ですが、『虹とスニーカーの頃』の原曲ともいえる『わがまま』もファン必聴曲です。
10thライブ・アルバム「LIVE ACT TULIP 2001年心の旅」(2000.11.1)
確か持ってたと思うんですが、どこか旅に出てるようです。💦
22ndアルバム「run」(2007.5.30)
最後のオリジナル・アルバム(CD2枚組20曲)。
Disc1ラストの『Rainbow』(作詞:杉真理、作曲:姫野)は・・・
♪ Rainbow 遠い日 僕らは 望んで
歌になって 君の空に かかった
光と水が出会い 生まれた あのハーモニー
君と旅した 魔法の日々を 忘れないよ
Rainbow 君が 望んでくれたから
僕ら もう一度 君の空に かかった
この目に 見えるものは いつか消えるけど
心にかかった 架け橋だけは 消えないのさ
Rainbow どこかで きっと会えるさ
雨上がり 懐かしい 大空で
財津さんソロライブ「LIVE & TALK 2012」(2012.6.23)に参戦しました。
知らない曲がたくさん~😅 やはり盛り上がるのは『夢中さ君に』などでした。
2014年にはインドに居住していた安部さんが64歳の若さで虹の向こうに・・・
再結成第二弾アルバム「We believe in Magic Vol.2」の『笑顔で』(作詞:安部、作曲:姫野)の歌詞には・・・
♪ 過ぎ行く 季節を 友と過ごせたから
虹の思いで 抱いて 連れて行くから
どうぞ あなたのいつもの笑顔で
僕を照らして サヨナラのまえに
😭
2017年には財津さんが大腸がんを告白。「チューリップ45周年ツアー」は4公演が中止に。
ライブ・アルバム「Tulip 45th " it remembers " LIVE CD on a seat」(2017.9 ?)
↑コンサート会場で買った2枚組CD
つい先日(2024.2.16)、初代ベーシストの吉田さんも天国に・・・😭
現在、「TULIP 50周年記念ツアー“the TULIP”アンコール公演」中!
“死んで行くその日まで 歌を歌って生きて 行きたい”
でお願いします(まだまだ!)
さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、
「もっと幸せに素直になれたら」/チューリップ(1985)
16thアルバム「New Tune」からのシングルカット(ボーカル録り直し、ミックス変更、短いエンディングとなったシングルver.)
素直に普通のいい歌ですが、やはり悲しい感じが強いです。
ジャケの雰囲気が、
クルマ・ジャケ「Snow Flake」/境長生 によく似てます。
さてさて、ジャケのクルマは・・・
「SIMCA 1100」ではないでしょうか?
Simca(シムカ 1934 - 78 ?)はフランスの自動車メーカーで、「SIMCA 1100」(1967 - 85)はヨーロッパ全土でトップセラーとなったFFコンパクト・ハッチバック。
VWゴルフなどの先駆けとなったクルマです。
3ドアのほか、5ドア、ブレークなどがありました。
標準の58馬力を82馬力にしたホットハッチ(Ti)もあり、コチラはGolf GTIの先駆け?
ジャケのフォグが付いたシムカは、「Ti」かもしれません。
【登場車両】
SIMCA 1100(1967 - 85) Ti(1974)?
【自己採点】
クルマ度 7点(先進的FFコンパクト・ハッチ! ホットハッチの先駆けクルマ?)
魅惑度 5点(真っ赤なクルマがよかった・・・)
音楽度 6点(素直に普通のいい歌ですが悲しい感じが強い・・・😿)
長文駄文ブログ、最後までお付き合いいただきありがとうございました m(__)m