クルマ・ジャケコーナー第213回は、宮史郎の「酔いざめ未練酒」(1986)です。
宮史郎(みやしろう 1943 - 2012)、ご存知でしょうか?
兵庫県出身の歌手で、兄・宮五郎と並木ひろしの3人で「ぴんからトリオ」(1963 - 73)を結成。グループ名は「ピンからトリを」が由来だそうです。
300枚プレスした自主制作盤『女のみち』が有線から火がつき420万枚の大ヒット!
『女のみち』/宮史郎 ぴんからトリオ(1972)
↑ トリオなのに5人?! と思いましたが、前列でワイングラスを持つ2人が自主制作盤の費用を出してくれた、いとこと友人だそうです。
シングルチャート16週連続1位!72・73年と連続して年間チャート1位!
2年連続シングル売り上げ1位を記録した唯一の楽曲!
ちなみに1972年の日本レコード大賞をとった、ちあきなおみの『喝采』は、この『女のみち』に阻まれ、12週間2位という記録を残してます。
『喝采』/ちあきなおみ(1972 13thシングル)
↑ ♪ いつものように幕が開き 恋の歌うたうわたしに 届いた報せは 黒いふちどりがありました・・・
子供心にも強烈なインパクトがありましたねえ・・・
TV「8時だョ!全員集合」で加藤茶が警官に扮したコントをするとき『女のみち』を口ずさみ登場したことも大ヒットの要因なんだとか。
続く『女のねがい』が170万枚、『女のゆめ』も80万枚と大ヒット!
『女のねがい』/宮史郎とぴんからトリオ(1972)
「宮史郎とぴんからトリオ」では4人になってしまうのでは💦
1973年に並木ひろしが脱退し、「ぴんから兄弟」に。
NHK紅白歌合戦(1973)では「ぴんから兄弟」で『女のみち』を歌ってます。
『あなたのすべて』/ぴんから兄弟(1980)
1983年に「ぴんから兄弟」は解散、宮史郎はソロ歌手に。
本日ご紹介のレコはそのソロでのシングルです。
ソロでの大ヒットは無かったようですが、69歳で亡くなった後、生前の功労を称えられ、第54回日本レコード大賞特別功労賞が贈られました。
さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、
『酔いざめ未練酒』/宮史郎(1986)
Wikipediaにも載ってないシングル。
作詞:おおばまさと、作曲:南郷孝、編曲:佐伯亮
「ぴんからトリオ」にしてもソロにしても、まともなディスコグラフィがWeb上で見つかりませんでした・・・
♪「酔いざめ女が 飲みほす未練酒」と歌う、女歌です。
B面『片恋酒場』も、♪「呑めないお酒を 無理して呑んで 今夜も淋しさ まぎらす私」と女歌。やっぱり女心を歌うのが上手かったんですねえ。
ジャケはネオン街?
宮史郎は16歳の頃、姫路のキャバレーで働いていて、10年以上も苦労を重ねたようですが、この写真を撮った時はどんな思いだったんでしょうか・・・
さてさて、ジャケのクルマは・・・
6代目トヨタ・クラウンではないでしょうか。
“2800ccにはカラードバンパーが装備された”ということでそれのように見えます。
運転席パワーシート、クルーズコンピューター、電子チューナー搭載オーディオなどの先進的な設備。
クラウン最後の2ドアハードトップには、オプションでルーフ後部をレザー貼りするランドウトップがあったようです。
クラウンはこれまでに3回登場してます。
クルマ・ジャケ「太陽にほえろ!蘇えれ、あの刑事たちよ!!」/井上堯之バンド
クルマ・ジャケ「街はずれの酒場で・北の盛り場」/湯原昌幸
クルマ・ジャケ「しのび逢い めぐり逢い 夜を歌う」/白川奈美
クラウン、夜の街にも似合ったんですねえ。
現行クラウンはどうなんでしょ・・・?
【登場車両】
トヨタ クラウン 6代目(1979 - 83)
【自己採点】
クルマ度 6点(クラウンらしい6代目。今は昔の物語・・・)
魅惑度 5点(ネオンが気になりますね~)
音楽度 6点(歴史的大ヒット曲!この声にジャケの顔あり)
Posted at 2024/03/05 20:56:07 | |
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