
クルマ・ジャケ第34回は,Albert Hammond(アルバート・ハモンド)の「カリフォルニアの青い風(It Rains In Southern California)」(1972)です。
Albert Hammond アルバート・ハモンド 1944 - )、ご存じでしょうか?
ハモンドは、1944年、ロンドン生まれのシンガーソングライター(1970年代初めにアメリカに移住)です。
1stアルバム「It Never Rains in Southern California」(1972)
『It Never Rains in Southern California(カリフォルニアの青い空)』は、1972年にビルボード最高位5位、年間33位のヒット曲。
ハリウッドでの成功を目指してカリフォルニア州へやってきた俳優が、成功をつかめず、自暴自棄になる姿が歌われています。
コーラスでは、♪「It never rains in California, but girl don't they warn ya. It pours, man it pours.」と歌われていますが,翻訳サイトで訳したら・・・
「カリフォルニアで雨が降ることは決してありませんが、女の子はあなたに警告しません。それは注ぐ、男は注ぐ。」
・・・なんのこっちゃ?
あるサイトの翻訳では、
「カリフォルニアでは雨は降らないけど、そう言えばこうも言われてたね。降れば土砂降り、ああ土砂降りだ。」となっていました。
そういえば、乾燥が続き、大規模な山火事が起きているようですが、
大雨が降るとこんな風になってしまうこともあるそうです。
『It Never Rains in Southern California』を『カリフォルニアの青い空』と邦訳したのは歌詞を考慮してないようですが、日本で売るためには・・・
2ndシングル『カリフォルニアへ愛をこめて(From Great Britain To L.A.)』(1973)
日本では『落葉のコンチェルト』(1973 日本でのみシングル発売)がヒットします。
こちらも、原題『For The Peace of All Mankind』(すべての人類の平和のために)を発売季節に合わせた邦題にしていますが、ロングヒットになったのだから成功なんでしょうね。
6thシングル『Down By The River』(1973)
3rdアルバム「Albert Hammond」(1974)
日本では『風のララバイ(Your World And My World)』(1981)がヒット。
アルバム「Your World And My World(風のララバイ)」(1981)
こちらは、なぜこの邦題になったのか・・・
"lullaby"は、子守唄という意味ですが、、、?
ちなみに、下がオリジナル・ジャケ。
日本で、どういう路線で売りたかったか(当時、どういう路線が売れていたか)がわかりますね~。
このように,ハモンドは、日本では結構売れた人ですが、特にソングライターとして世界的に成功した人と言えるのではないでしょうか。
レオ・セイヤーの『When I Need You(はるかなる想い)』、カーペンターズの『青春の輝き』、スターシップの『愛はとまらない』(全米,全英1位 ダイアン・ウォーレンと共作)などを作曲しています。
『When I Need You(はるかなる想い)』が入っている「Endless Flight」/Leo Sayer(1976 )
『I Need to Be in Love(青春の輝き)』が入っている「A Kind of Hush(見つめあう恋)」/Carpenters(1976 )
カレンが最も気に入っていた曲だったそうです。
『Nothing's Gonna Stop Us Now(愛はとまらない)』が入っている「No Protection」/Starship(1987 )
他にも、アート・ガーファンクル、フリオ・イグレシアス、ティナ・ターナー、ディオンヌ・ワーウィック、セリーヌ・ディオンなどトップシンガー達が彼の曲を取上げています。
『One Moment In Time』/ホイットニー・ヒューストン(1988)が全米5位、『恋のプレリュード(When You Tell Me That You Love Me)』/ダイアナ・ロス(1991)が全英2位を記録しています。
2016年には、ワーナーから「In Symphony」というアルバムを出しているので,まだまだシンガーソングライターとしてバリバリ!・・・と思ったら、『名曲の数々がオーケストラと共に優美に、そして感動的に蘇る!』という紹介。
昔取った杵柄・・・?(^-^;
さて、今回ご紹介のシングル「カリフォルニアの青い空(It Never Rains In Southern California)」/Albert Hammond(1972)
ジャケ上部に「ミスター・カリフォルニア,2大ウルトラ・ヒットの豪華カップリング。グリコ アーモンドチョコレート・カリフォルニア・キャンペーン・テーマ曲」の文字があり、コレは1981年の再発盤ですね。
「風のララバイ」がA面です。
ジャケのクルマは・・・ 1958 Buick Estate Wagon !
いやあ、いつも以上に特定するのが大変でした。
なにせ、検索サイトで、「Cadillac」とか「Packard」+「1960,1961・・・」とキーワードを入れて、ひたすら画像検索するやり方ですからネ~(^-^;
うん、我ながらよく見つけた!(^O^)/
【登場車両】
1958 Buick Estate Wagon

すごいデザインだナ~
【自己採点】
クルマ度 7点(ジャケには珍しい?ワゴン車~。)
魅惑度 5点(青い空、庭にはワゴン車。イラストではなくコラージュ?)
音楽度 7点(AORかな?)
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クルマ・ジャケ | 音楽/映画/テレビ
Posted at
2020/08/29 06:37:01