
クルマ・ジャケコーナー第52回は、石原裕次郎の「祐ちゃんのリバイバル・ヒット・メロディー」(1962)です。
石原裕次郎(1934 - 1987)、ご存じでしょうか。
いや、私はよく知りません。(^-^;
兄の、芥川賞小説家、後に政治家(参・衆議院議員、東京都知事)の石原慎太郎の方が少し知ってるかも。
石原裕次郎は、大学を中退して日活に入社。
兄・慎太郎原作の映画化『狂った果実』で主演を演じます。
美しい人妻(恵梨;北原三枝 のちの奥様)をめぐる兄弟(夏久;石原裕次郎、春次;津川雅彦)の愛憎と、大人の世界を拒もうとする若者たちを描いた傑作です。
その後、俳優・歌手として活躍。主演映画も連続ヒットし、日活の看板スターとなります。
そして、石原プロモーションを設立(1963)し、俳優として活躍しながら“ボス”として「石原軍団」を率いていきます。
歌手としては『銀座の恋の物語』(1961 牧村旬子とのデュエット)を大ヒットさせてます。
ここから、話はいつものようにそれますが、、、(^-^;
『飯場の恋の物語』って歌、知ってますか?
雑誌『ビックリハウス』(1975~85)が100号記念として、YMOやムーンライダース等の協力を得て、制作したのが『音版ビックリハウス』。
カセットテープでアルファレコードから発売されました(1982)。
このカセット、発売当日に回収になります。
『飯場の恋の物語』は、『銀恋』のパロディソングなのですが、♪「アニキの為なら真珠も入れる」~~と伊武雅刀(いぶまさとう)が唄う歌詞がスゴすぎ? て、クレームが付いたのです。作・編曲は細野晴臣!
伊武雅刀(いぶまさとう)、ご存じですか?
独特の低い声の持ち主で、『宇宙戦艦ヤマト』のデスラー総統の声として有名です。
トヨタ・カローラ(70系1982~83)のCMにも出てました。

このカローラ、カッコ良かった~
そして、伊武雅刀といえば、なんといっても「スネークマンショー」です!
ラジオ番組での桑原茂一、小林克也とのコントが人気を呼び、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)とのコラボ・アルバムが出るまでに!
「増殖 - X∞Multiplies」/イエロー・マジック・オーケストラ(1980)
曲間にコントというより、コントの繋ぎにYMOの曲が入る感じもします。(^-^;
小林と伊武は、コントだけでなく、『タイトゥン・アップ』などに声で参加してますヨ。
オリコンチャート初登場1位!
そして、細野晴臣を共同プロデューサーとして制作されたスネークマン・ショーの1stアルバム
「SNAKEMAN SHOW(急いで口で吸え!)」/スネークマン・ショー(1981)
『盗聴エディ』、『シンナーに気をつけろ』などなど、、、みんなでマネしたなあ。(笑)
『はい、菊池です』は、ポールが大麻所持で逮捕され、コンサートが中止になった事件(1980)をパロったもの。 ・・コレはちょっと笑えなかった・・・
2ndアルバム『死ぬのは嫌だ、恐い。戦争反対!』/スネークマン・ショー(1981)
こんなのもありました。
「Mon-jah」/伊武雅刀(1983)
『子供達を責めないで』が入ってます。
♪ 私は子供が嫌いです。
子供は幼稚で 礼儀知らずで 気分屋で
前向きな姿勢と 無いものねだりで
心変わりと 出来心で生きている
甘やかすとつけあがり・・・
・・・話を裕次郎に戻します。
石原裕次郎は、1981年、『西部警察』のロケ撮影中に、解離性大動脈瘤で手術。生還率3%のなか、奇跡的な回復を遂げます。

このクルマ、裕次郎自らが海とヨットのイメージでデザインと設計を手掛け、当時の価格で総額3500万円だったそう!?

そんなクルマのボディーにメッセージを書かれても気にしないって、超大物ですね!
・・・1987年に、肝臓癌、肝内胆管炎を患い、52歳の若さで亡くなりました。
1991年、北海道小樽市に「石原裕次郎記念館」が建てられ(1991)、氏の遺品などが展示されました(2017に閉館)。

さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、、、
「祐ちゃんのリバイバル・ヒット・メロディー」/石原裕次郎(1962)

クルマは、メルセデス・ベンツ300SLガルウイングですネ!

1959年頃にオプションのセンターロックホイールやルイ・ヴィトンのトランクもセットされた最高級仕様にて輸入されたものを中古で購入したそうです。
元々はレーシングカーとして開発され、世界初のフューエル・インジェクションを装備して、トップスピードは軽々と200km/hを超えたそう。
ガルウィングドアは、鋼管スペースフレームのため、設計上、通常のドアにできなかったからという理由のようです。
ガルウィングドアといえば、マツダ・オートザムAZ-1、スズキ・キャラ!
まっさかさん主催の「北関東茶会」に初参加(2017.7.2)したとき、座らせていただきました!
「7月の北関東茶会」

懐かしいなあ・・・
舘ひろしによると「純正はヘッドライトが丸いけれど、先代(裕次郎)はメルセデスにお願いして縦長にしてもらった、世界に1台しかない」クルマだそう。
確かに、Wikipediaでも、ガルウィングは丸型2灯で、ロードスターは縦型楕円2灯式です。

このクルマをそこまで改造するのは、、、 スゴすぎ・・・
前のオーナーなのか、裕次郎なのか・・・

・・・あ、アルバムの内容は、
『船頭小唄』『雪のふるまちを』『ラバウル小唄』など、流行歌! です。
【登場車両】
Mercedes-Benz 300SL(1954-63 ?)


「300」はエンジン排気量3リットル、「SL」はドイツ語「Sport Leicht」の略で軽量スポーツカーを意味しているんだそうです。
【自己採点】
クルマ度 8点(一度見てみたい~。FMMかお茶会に来ないかな~。)
魅惑度 7点(あえて300SLを小さく出してるジャケがイイね!)
音楽度 3点(流行歌。郷愁の歌です。)
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Posted at
2021/01/17 09:06:46