
クルマ・ジャケコーナー第70回は、杉山清貴のソロデビュー・シングル「さよならのオーシャン」(1986)です。
杉山清貴(すぎやまきよたか 1959 - )、ご存知でしょうか?
第19回ヤマハポピュラーソングコンテスト(1980)に「きゅうてぃぱんちょす」(「杉山清貴&オメガトライブ」の前身)で出場し入賞。
このバンドに注目した藤田浩一がプロデュースしプロとなるのですが・・・
藤田浩一がプロデュースしたアーティストには他に、レイジー、角松敏生、菊池桃子などがいます。
特に菊池桃子のアルバムは”プロデュースされた”感があります。
1st「OCEAN SIDE」(1984)

このジャケはいいですネ~。

タイトル曲A1『OCEAN SIDE』には「AQUA CITY」の歌詞が出てきます。
2nd「TROPIC of CAPRICORN 〜南回帰線〜」(1985)

↑このジャケじゃファンは納得しなかったんじゃないでしょうか?
歌詞カード裏もコレ 😢
3rd「ADVENTURE」(1986)

アドヴェンチャーと言うんだったら、ココは水着は脱いでほしかった (^-^;
いや、このスクールっぽいのが・・・オイオイ(#^^#)
前作を反省したのか、インサートはコレ。↓
4th「ESCAPE from DIMENSION」(1987)

気球に乗ってコチラの方がADVENTUREらしい?
しかし、どのジャケも妙にまったり感があるのは桃ちゃんのなせる業か・・・。
このデジタルサウンドにこのヴォーカル、浮遊感というかなんというか・・・
すいません。菊池桃子で盛り上がってしまいました。 (^-^;
そのプロデューサー藤田浩一の第1弾プロジェクトとしてデビュー(1983)したのが『杉山清貴&オメガトライブ』です。
1stシングル『SUMMER SUSPICION』/杉山清貴&オメガトライブ(1983)
作詞・康珍化(かん ちんふぁ)、作編曲・林哲司(はやし てつじ)のコンビは、この曲のヒットと前後して、『悲しい色やね』/上田正樹、『悲しみがとまらない』/杏里、『北ウイング』/中森明菜などヒット曲を連発。
ちなみに林哲司は筒美京平らを抑え、1984年度の作曲家セールス第1位になっています。
ネットサーフィン(死語)していてとても面白いサイト見つけました!
「ザ・カセットテープ・ミュージック 杉山清貴ゲスト回+杉山清貴&オメガトライブ選曲シーン」
杉山清貴&オメガトライブの作品は・・・
1stアルバム「AQUA CITY」(1983)

9曲中6曲を林哲司が、3曲を杉山清貴が作曲してます。
2ndシングル『ASPHALT LADY』(1983)

南佳孝の『モンローウォーク』路線を狙った曲のようです。
3rdシングル『君のハートはマリンブルー』(1984)

TBS系ドラマ『年ごろ家族』の主題歌
2ndアルバム「River's Island」(1984)

B1『KIMI NO HEART WA MARINE BLUE (君のハートはマリンブルー)』(作詞:康珍化 作曲・編曲:林哲司)は、TBS系ドラマ「年ごろ家族」の主題歌となりロングヒット。1984年の年間アルバムチャートで23位にランクイン。
いやしかし、曲名がこのアルファベット・パターンが多く、文字が小さい~。
ホント、わかりずらいんだよね~。これがオシャレだったのか・・
歌番組に結構出ていて、いい曲だとは思いながら当時は避けてましたネ (;^_^A
アイドル並みのルックスと爽やかな受け答えに嫉妬してたカモ(笑)
3rdアルバム「NEVER ENDING SUMMER」(1984)

B面はプロデューサー藤田の意向で林が作った組曲『NEVER ENDING SUMMER Ⅰ~IV ~ Prolog」で4曲がメドレーになっています。
4thシングル『RIVERSIDE HOTEL』(1984)
4thアルバム「ANOTHER SUMMER」(1985)

A3『FUTARI NO NATSU MONOGATARI -NEVER ENDING SUMMER-』(作詞:康珍化 作曲・編曲:林哲司)は杉山清貴&オメガトライブ最大のヒット曲。一般的には『ふたりの夏物語』ね。あ~もうわかりずらい~。
5thシングル『ふたりの夏物語 NEVER ENDING SUMMER』(1985)
「ジャルパック」'85夏のキャンペーンソングとして「Only You 君にささやくふたりの夏物語」というキャッチコピーが渡され、康珍化と林哲司がわずか1日で曲を書き上げ、全国ツアーの合間を縫ってレコーディングし、3日で仕上げた曲だそう・・。スゴ杉。
アルバムもオリコン1位を獲得!
6thシングル『「サイレンスがいっぱい』(1985)は、唯一オリジナルアルバム未収録シングル(ベストアルバム「SINGLE'S HISTORY」に収録)。

TVドラマ「のン姉ちゃん・200W」(1985)の主題歌。
5thアルバム「FIRST FINALE」(1985)

オリコンチャートではコチラも1位となり、最大の売上を記録!
最後のシングルA1『ガラスのPALM TREE』(作詞:康珍化 作曲・編曲:林哲司)は、ダイドードリンコ「ジョニアン・コーヒー」CMソング。本人もCM初出演してます。
7thシングル『ガラスのPALM TREE』(1985)
DyDoジョニアンコーヒーCM「味がキレイだ」(1985)
人気絶頂の中、メンバーは「年内(1985年)一杯で解散すること」を決意します。
「”オメガトライブ”は、バンドでは無く、プロジェクトであり、自分達はその一員であった。」と後日メンバーが答えているように、プロデューサー藤田浩一のコンセプトの下、林哲司が主に曲を作り、レコーディングはスタジオミュージシャンが演奏、メンバーはそれをなぞるだけに疲れてしまい・・・。
「Live Emotion」(1986)

ラストツアーを収めたライブアルバム。バンドの良さが伝わってきます。
バンドはメンバーを変え、ヴォーカルに日系ブラジル人のカルロス・トシキ迎え「1986オメガトライブ」として活動を継続。
1stシングル『君は1000%』/1986オメガトライブ(1986.5.1) (作詞: 有川正沙子、作曲: 和泉常寛、編曲: 新川博)
1stアルバム「Navigator」/1986オメガトライブ(1st 1986.7.23)
2ndシングル『Super Chance』(1986) は“スーパーフジカラー”のCMソング。
バンドは「カルロス・トシキ&オメガトライブ」、「ブランニュー・オメガトライブ(vo:新井正人)」と1994年頃までプロジェクトは続けられます。
そして、杉山はわずかに遅れてソロデビューします。
1stシングル『さよならのオーシャン』/杉山清貴(1986.5.28)(作詞:大津あきら、作曲:杉山清貴、編曲:佐藤準)
杉山もオメガトライブも、CMやドラマ主題歌とのタイアップも多く、1988年頃までヒットを連発しました。
1stアルバム「beyond...」(1986)

A1『ocean』は『さよならのオーシャン』のショートヴァージョン。
アルバムの『さよならのオーシャン』は、プールサイドか波打ち際?でラジカセのプレイボタン?を押して始まります。
2ndアルバム「realtime to paradise」(1987)

CDにはボートラとして、日本航空やミノルタ「α-7000」のCMに使われた『最後のHoly Night』が収められています。

コレ欲しかったな~。
しばらくしてCanonのeosを買ってからはAFオンリー。
2ndシングル『最後のHoly Night』(1986)
3rdシングル『水の中のAnswer』(1987)

オメガトライブ時代から通じて自身初のオリコンチャート1位!
3rdアルバム「kona weather」(1987)

CDにはボートラとして『SHADE〜夏の翳り〜』が収められています。
4thシングル『SHADE〜夏の翳り〜』(1987 12インチ)

12インチレコ(A面が45rpm、B面が33rpm)と12cmCDという珍しい形でリリース。前作に続き、オリコンチャート1位。
5thシングル『風のLONELY WAY』(1988)

日本テレビ系列「火曜サスペンス劇場」のエンディングテーマ曲。
3作連続でオリコンチャート1位を獲得し、杉山自身最後のオリコン首位の曲(2021年時点)
6thシングル『僕の腕の中で』(1988)

JALのCMキャンペーンソング。
7thシングル『渚のすべて/BOYS OF ETERNITY』(1988)

両A面、オリコン週間3位以内となる最後のシングル(2020年)。
『BOYS OF ETERNITY』は「湘南爆走族4 ハリケーン・ライダーズ」の主題歌。
4thアルバム「here & there」(1989)

昔持っていたような気が・・・レンタルしてカセットに録っただけカモ・・・
5thアルバム「SPRINKLE」(1990)

LAレコーディングで、John Robinson(D)、Tom Keane(key)、Michael Landau(g)、Neil Stubenhaus(b)が全面参加。コーラスでTimothy Schmit の名もありますね。
ベスト・アルバム
「1986-1989 summer selection サマー・セレクションズ」(1990 VAP)

帯には「ヤッパリ、よいものはよい」の文句。 うんうん(v_v)
「greatest hits.」(1991ワーナーミュージック・ジャパン)
どちらもオリコン8位を記録。
『さよならのオーシャン』『僕の腕の中で』の2曲がダブってます。ワーナーはVAPにお金を払ったのかな?
ライブ・アルバム
1st「the warm front, long sight」(1988)

アルバムのオシャレな感じとはちょっと違い、ライブは元気な感じですネ。
主にソロ初期の作品をご紹介いたしました。
ソロでシングルを29作、アルバムを27作を発表しています(2020年時点)。
オリジナル・メンバーで再結成した杉山清貴&オメガトライブのライブなども出てるんですね。
「The open air live "High & High 2018" 」/杉山清貴 & オメガトライブ(2019)

こっ、このジャケは・・・!?
さてさて、あらためて本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコ
『さよならのオーシャン』/杉山清貴(1986)
ダイドードリンコ「ダイドージョニアンコーヒー」のCFソング。
そのCMをYoutubeで見ることができました。このクルマですね!
そして、みんカラに答えがありました!
ホームタウン急行(Express)さんの「夏の終わりは・・・味がシャープだ!・・・ン?」
【登場車両】
フォード・XBファルコン 2ドアハードトップ をconvertible に改造したクルマ?
1976 Ford Falcon XB GT Coupe convertible ?
【自己採点】
クルマ度 5点(改造車? Aピラーの強度は大丈夫なの~?)
魅惑度 6点(青い海、黄色のオープンカー! しかしこのスーツ姿は・・・!?)
音楽度 8点(ソロデビュー曲で相当苦労したそうですが、曲・歌声、素晴らしいです! 今でもこのハイトーンヴォイス!)