
クルマ・ジャケコーナー第71回は、Sugar(シュガー)の2ndシングル『アバンチュールはルックスしだい』(1982)です。
Sugar(シュガー)(1981 - 87)、ご存知でしょうか?
リードボーカルでピアノのミキ(笠松美樹 1960 - )、ギターのクミ(長沢久美子 1960 -)、リーダーでベース担当のモーリ(毛利公子 1960 - 1990)の3人組女性ボーカルグループ。
クミとモーリは「杉山清貴&オメガトライブ」の前身バンドである「きゅうてぃぱんちょす」結成時のメンバーでもあったそう?!
デビュー曲『ウエディング・ベル』は、元カレの結婚式で「くたばっちまえアーメン」と悪態をつく様子を軽やかなコーラスで歌った曲。
『ウエディング・ベル』(1981)
オリコンで週間2位、1982年度年間13位と大ヒットしました!
1stアルバム「Sugar Dream」(1981)
フォーライフレコードも苦しい頃だったと思うのですが、1stでオリジナル・レーベル!
平野肇(D)、平野融(G)、さっか利郎(Sax)、八木のぶお(Har)、茂木由多加(Syn)ら、Curtis Creek Band(カーティス・クリーク・バンド)の名手たちがバックを務めてます!
ラブ・ソング/Curtis Creek Band(1982)
B4『ウエディング・ベル』など5曲の作詞・作曲に関わり、コーラスアレンジをしたのが古田喜昭(ふるたよしあき 1949 - )。
森尾由美の『ごめんなさい💛愛してる』、『口唇緊張 あと 5cm』なども作詞・作曲してますね。
「YOU & ME」/森尾由美(1st アルバム 1983)
すいません。話をSugar に戻します。
『ウエディング・ベル』の大ヒットによりNHK紅白歌合戦(1982)にも出場(対戦相手はサザンオールスターズ『チャコの海岸物語』)。
「女の子なのに“しお(塩)らしくない”」とネーミングされたグループ名通り、テレビやライブで毒舌や下ネタを連発。過激なトークは「シュガー公害」「バイキン少女」とも呼ばれたそう。
「処女と童貞のためのバナナ&ピーチコンサート」とタイトルされたライブでは、『バナナが桃(ピーチ)に恋をした』を歌う際に、「おにいさんのバナナは大きいですね」と客席の男性をいじる下ネタトークを繰り広げたとか・・・ (*_*;
ちなみに『バナナが桃(ピーチ)に恋をした』の登場人物、バナナは道程青年、桃(ピーチ)は処女、ぶどうが新宿ゴールデン街のホモ・・・などでありまして、歌詞の一部は、
♪ バナナがぶどうにおそわれた
ふたりで巨峰をマスカット良い気持ち
ぶどうさんはタネがないのはいいけれど
つまむと飛び出る元気よさ
・・・(;゚Д゚)
ミキは松田聖子にあこがれていたようで、歌い方はぶりっ子(かわいいから許せる)。
レギュラー番組5本を持つほどの人気でしたが、デビュー曲以降はヒットが出ず、1987年にグループは解散。
シングル11作、アルバム(ベスト除く)4作を発表しているようです。
2ndアルバム「COFFEE BREAK」(1982)
「先着50,000名様にパロディシングル付」の『ウエディング・ベル その後』
『ウエディング・ベル その後』は、アルバム発売から2か月後に『ウエディング・ベルⅡ』としてシングル盤としてリリースされました。
6thシングル「キスがいっぱい」(1983)
作詞:さがらよしあき、作曲:原田真二、編曲:瀬尾一三
原田真二ですヨ!
Youtube
キスがいっぱい シュガー
3rdアルバム「Sugar Bean」(1983)
4thアルバム「29:00 AM」(1985)
1stアルバムはジャンク箱でよく見かけますが、3rd以降は見た覚えがありません。残念ながら3rd,4thは未試聴です。
解散後、クミは広告デザインなどを手掛ける企画会社を経営(2010年に音楽活動を再開。CDを出しライブなどを行っているようです)、ミキはソロ活動('96、'97にソロアルバム発表)を経て作曲家として活動、リーダーのモーリは結婚後もタレントとして活動を続けますが・・・
モーリが29歳で急死(死産に伴い死亡した胎児の老廃物が母体に逆流するという羊水塞栓症で突然死らしいです)してしまいます・・・。
「くたばっちまえアーメン」と歌っていたのがモーリだっただけに、芸能界ではこのことにふれるのはタブー視され、多くは語られなかったそうです。
さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコ
『アバンチュールはルックスしだい』/Sugar(シュガー)(1982)
『ウエディング・ベル』に続く2ndシングルで、こちらも作詞・作曲は古田喜昭。
墓参りに行くと言ってた彼氏が女の子とカフェに居るのを見つけた歌。
コチラでは思い切りヒールで踏んずけてます。
なぜかこのシングル、SIDE-C 、SIDE-D となっています。『ウエディング・ベル』の続きという感じでしょうか?
SIDE-D は『新入社員ととらばーゆ(A.M.9 to P.M.5)』
キャリアガールを夢みる新入社員を歌った歌。
アフターファイブは、テニス・スクール、フランス語、ジャズ・ダンス・・・
こちらはちとシリアスな歌でしょうか?
さてさて、SIDE-Cのジャケのクルマは・・・?
しかし、このレコがクルマ・ジャケと我ながらよく気づいたと思います。完全にスル―しかけました。
この特徴的なCピラー、BMW伝統のデザイン「ホフマイスターキンク」ですネ!
まあ、長年BMWを乗り継いでますからすぐ判ります(真っ赤なウソ)(^-^;
日曜日の探偵:Suger.(シュガー)『アバンチュールはルックスしだい』を解釈してみるでこんな画像を見つけました!
BMW 3シリーズ 2Dr ホイールからすると前期型('75 -'79)でしょうか?
『アバンチュールはルックスしだい』に登場する‟うそつきイカサマペテン師”のクルマかな?
おそらく当時、ボードを積んで軽井沢に行った輩もいたんでしょうなあ・・・
♪ I love you ごめん忘れてたの 『ふみたりないくらい』
I love you ヒールをはいてたわ 『血は出てないみたい』
いたいでしょうけどあやまらない
軽井沢に海はないわ
ナ・イ・ワ
【登場車両】
BMW 3シリーズ 2ドア(初代 E21 1975-1983) 前期型('75 -'79)?
4灯式ヘッドライトの後期型(1979 - 1983)かも?
【自己採点】
クルマ度 6点(この後、「六本木カローラ」と呼ばれるクルマ。初代はかっこいいネ!)
魅惑度 6点(ミキはもっとかわいく撮れるハズなんですが・・・)
音楽度 5点(デビュー曲が印象が強すぎた?)