
クルマ・ジャケコーナー第72回は、麻倉未稀の1stシングル『ミスティ・トワイライト』(1981)です。
麻倉未稀(あさくらみき 1960- )、ご存知でしょうか?
TBS系大映ドラマの主題歌・挿入歌の歌手として有名(?)なんだそうです。
TVドラマ「スチュワーデス物語」の主題歌、
『What a feeling~フラッシュダンス』/麻倉未稀(1983 6thシングル)
この曲では日本語詞を自身で手がけてます。
元歌は・・・
「Flashdance: Original Soundtrack From The Motion Picture」(1983)
「What a Feelin'」/Irene Cara(アイリーン・キャラ)
ビルボードHOT100で第1位を記録。アカデミー歌曲賞とゴールデングローブ賞 主題歌賞を受賞(1984)
他にも、畑中葉子(『愛はMUSIC』1983)、山本リンダ(『フラッシュダンス』1983)らもカバーしてるようです。
ちなみにコチラは、「スチュワーデス物語」の挿入歌、
『100℃でHEARTBEAT』/風間杜夫
TVドラマ「さよならを教えて」の挿入歌、
『黄昏ダンシング』(1983 8thシングル)
オリコン最高12位、シングル売上22.2万枚で麻倉未稀 最大のヒット曲!
B面の『ファー・フロム・オーヴァー』(作詞・作曲 F.Stallone、V.Dicola、訳詞: 麻倉未稀)の元歌は、映画『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977)の続編『ステイン・アライブ』(1983)の挿入歌
「STAYING ALIVE Soundtrack」(1983)
『ファー・フロム・オーヴァー』の作曲者フランク・スタローンは、あのシルヴェスター・スタローンの弟です!
『ファー・フロム・オーヴァー(Far From Over)』/Frank Stallone(1983)
「FRANK STALLONE」/Frank Stallone(1984)
あまり売れなかったようですが、AOR的にもなかなかのアルバムかと・・
フランク・スタローンは、映画『ロッキー』シリーズや『ランボー/怒りの脱出』『オーバー・ザ・トップ』『エクスペンダブルズ2』などの挿入歌も歌い、アルバムも10作以上発表しているようです。
ちなみに「さよならを教えて」の主題歌は『渚の誓い(Making Love Out Of Nothing At All)』/エア・サプライ(ギターソロはリック・デリンジャー?!)
TVドラマ「スクール☆ウォーズ〜泣き虫先生の7年戦争〜」(1984 - 85)の主題歌、
『ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO』(1984 11thシングル)
ジャケ違い?
京都市立伏見工業高等学校ラグビー部とその監督で元日本代表フランカー山口良治をモデルとしたドラマ
山下真司が檄を飛ばして部員たちを殴るシーンが有名ですが、現代ではNGですね~
『ヒーロー 』はBonnie Tyler(ボニー・タイラー)の『Holding Out for a Hero』(1984)のカバー。映画『Footloose(フットルース)』の挿入歌です。
「Footloose ORIGINAL MOTION PICTUR SOUNDTRACK」(1984)
Kenny Loggins(ケニー・ロギンス)の『Footloose』も大ヒットしました!
もとは北川剛のシングル
葛城ユキと麻倉未稀が競作でリリース
ジャケは葛城の勝ち?!
TVドラマ「乳姉妹」の主題歌、
『Runaway』(1985 13thシングル)
コチラはBon Jovi(ボン・ジョヴィ)の『Runaway(夜明けのランナウェイ)』のカバー
Bon Joviの1stアルバム「Bon Jovi(夜明けのランナウェイ)」(1984)
あら~、クルマ・ジャケだ~~
「乳姉妹」・・ 何か変な絵を想像してしまいますが、“ちちしまい”ではなく“ちきょうだい”と読みます。(^-^;
アニメ「ジャスティ」(1985 原作:岡崎つぐお)の主題歌、
『孤独の戦士 (ロンリー ハンター)』(1985 14thシングル)
麻倉未稀のアルバムで持ってるのは・・・
1stアルバム「SEXY ELEGANCE」(1981)

本日ご紹介のデビュー・シングル『Misty Twilight(ミスティ・トワイライト)』を収録。
B1,B5は自身の作詞曲です。
2ndアルバム「LADY」(1982)

A面5曲は筒美京平作曲!
3rdアルバム「SNOWBIRD」(1982)

筒美京平が4曲作曲し、他は高瀬政彦、丸山圭子ら。自身の作詞・作曲もあります。
4thアルバム「HIP CITY」(1983)

全作詞を自身で手掛け、作曲は高橋政彦、大村憲司、清水信之、大貫妙子、加藤和彦。
ドラムは村上ポンタ、コーラスに大貫妙子、エポ参加というシティ・ポップ・アルバム!
1stミニ・アルバム「SCREEN」(1983)
5thアルバム「Dancin' M'」(1984)

『Billie Jean』、『What A Feeling~Flashdance』、『Far From Over』などのカバー曲を収録。
6thアルバム「ROMANCE」(1984)

B2『ぬれたコースター』は作詞:荒井由実、作曲:筒美京平。
「HERO & HEROINE」(1984)

『ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO』など、映画・ミュージカル関連6曲を収録したミニアルバム。
B2ポスター付!
7thアルバム「LOVE AGAIN」(1985)

Micheal SembelloやMarc Jordanらの曲を取り上げてます。
8thアルバム「FOREIGNER」(1985)

『Runaway』(Bon Joviのカバー)収録。
ギター陣には、松原正樹、北島健二、土方隆行らの名が!
「DREAMER」(1985)

『ヒューイ・ルイスでおなじみの「パワー・オブ・ラヴ」収録!』(帯より)
『THE NEVER ENDING STORY』など映画音楽6曲を収録したミニアルバム。
9thアルバム「Warm Ice」(1986)

帯には「日本人初のオーストラリア録音!」の文字が!
A1『千億の恋人』はクラリオンのカー・オーディオ「シティ・コネクション」のCMソング。
10thアルバム「BY MYSELF」(1986)
11thアルバム「Scarlet Love」(1987)以降は残念ながら持ってません。
ベストアルバム「Dance With Love」(1988)
全曲、主題歌やCMタイアップ曲
A2『セラヴィと言わないで』は劇場アニメ「ルパン三世 風魔一族の陰謀」(1987)の主題歌です。
「ルパン三世 風魔一族の陰謀」は、声優陣が山田康夫から古川登志夫になるなど一新され、不当な(?)評価を受けてるそうですが、フィアット500のカーチェイス場面も多く、クラリスを求めなければ・・・
「イヤ、奴はとんでもないものを盗んでいきました・・・」
主題歌は峰不二子の雰囲気に合ってる感じがします。
2016年までにシングル22作、オリジナルアルバム(ミニアルバムを含む)19作を発表しています。
先に述べたように、シングルは大半がドラマやアニメの主題歌・挿入歌やCMソングのようです。
『ロマンスは熱いうちに -The City of Romance-』(1984 9thシングル) は自身が出演した焼酎「SUN」のCMソング
6thアルバム「ROMANCE」からの先行シングル『リメンバー・ターン』(1984 10thシングル)は特にタイアップなど無いようです
作詞:松井五郎、作曲:いけたけし、編曲:戸塚修
Youtube
【ミュージックビデオ】麻倉未稀 リメンバー・ターン /Miki Asakura Remember Turn
9thアルバム「WARM ICE "AUSSIE BLEND"」の先行シングル『千億の恋人』(1986 15thシングル)は、クラリオンのカーオーディオ「シティ・コネクション」CMソング
アルバム未収録の『愛はウィングス』(1986 16thシングル)は、映画『トップガン』(1986)のサントラからシングルカットされたチープ・トリックの『Mighty Wings』の日本語カバー
『ヒーロー 』などカバー曲のイメージも強いですが、良質なシティポップとして見直されてもいいのでは? と思います。
このビジュアルですから、写真集(Miki Asakura in Bali 1995)や、ヌードグラビア(週刊現代 1993, 2003)などにも露出💛
また、ミュージカルや映画、ビデオ、テレビにも出演してるようですが、、、
「混浴露天風呂連続殺人13 雨の奥飛騨に消えた影」(1994)、「卍舞2 妖艶三女濡れ絵巻」(1995)などは特に気になるところです。(^-^;
・・・あれっ? コレは
第57回クルマジャケ「ベスト・セレクションVol.2」/三原順子でも登場したビデオ!?
2016年にはデビュー35周年を記念し、「Voice of Power-35th Anniversary Album」をリリース。
2017年にはテレビ番組「TBS名医のTHE太鼓判!」で乳がんが発覚し、全摘手術を受けました。
翌年には地元、藤沢で「ピンクリボンふじさわ」を立ち上げるなど、乳がん検診の啓発運動を積極的に行っているようです。
元気にライブ活動も続けているようですネ!
さてさて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、、、
麻倉未稀のデビューシングル『ミスティ・トワイライト』(1981)です。
作詞:竜真知子、作曲:大野雄二
ボサノヴァの曲調に約半分が英詞で、JAZZ的なところもあり、大人の雰囲気の歌
『ヒーロー』のイメージとはかなり違います(こっちの路線で行ってほしかった・・・)
♪ あなたがいて 彼女がいて 何がおきたの
今は何も知りたくない 少し眠るわ
A gentle breeze and misty teilight blue・・・
オンワード樫山のレディースファッション「ジェーン・モア」のCMソングです。
Youtubeに映像がありました。このシリーズ、かなり刺激的な映像とナレーション!

「できることならそよ風になって、きみのスカートの中で、遊んでみたい・・・」

「もしきみの恋人になれるなら、せめてきみのシャツかきみのパンツになりたい・・・」

「明日、港でスカートが開く確率はわずか10%です・・・」
う~む、いい時代だったんだなあ・・・💛 おそらく今ではNGだなあ・・・
さてさて、ジャケのクルマですが、エンブレムがバッチリ写っているので、見つけやすかったです。
Wolseley(ウーズレー)はイギリスのブランドです(1952年以降、BMC[ブリティッシュモーターコーポレーション])。
「ホーネット」は、1961年に「ミニ」にトランクルームを足して3ボックススタイルにしたクルマです。
フロントのエンブレムはライトを点灯するとほんのり灯るそうです。
Wolseley Hornet 1961- セダンになったミニの高級版、ウーズレー ホーネット
【登場車両】
Wolseley Hornet(1961 - 1968 ?)
【自己採点】
クルマ度 7点(そこに座っちゃいかん~。まあ、エンブレムが見えててよかった。)
魅惑度 7点(美女と小型車。いいですなあ。)
音楽度 7点(カバー・ヒットが中心というのはちと残念。魅力的なシンガーですね、今でも!)