
クルマ・ジャケコーナー第91回は、SPLINTERの「サンシャイン・オン・ミー(Sun Shine On Me)」(1977)です。
SPLINTER(スプリンター 1974 - )、ご存知でしょうか?
splinter とは「木の切れ端」のことのようで、
「sprinter (短距離走者)」とはスペルが違います。
スプリンターはBILL ELLIOTT(ビル・エリオット)とBOBBY PURVIS(ボビー・パーヴィス)の幼なじみデュオで、ジョージ・ハリスンが設立したDark Horse(ダーク・ホース)の第1弾としてデビュー(1974)!
1stアルバム「The Place I Love」(1974)
ジョージ自らプロデュースを手掛け、Hari Georgesonという変名で全曲に参加しているようです。
2ndアルバム「Harder To Live」(1975)
3rdアルバム「Two Man Band(愛のポートレート)」(1977)
ダーク・ホースでのラスト・アルバム。
レコーディングは前2作同様、ジョージの自宅スタジオであるフライアー・パークで、ジョージも少しだけギターを弾いているようです。
ジャケの青い丸いシールはレンタル店のもの。剥がせない・・・(T_T)
日本武道館で行われた「第7回世界歌謡祭(World Popular Song Festival in Tokyo '76)」に参加したことをきっかけに日本との関係が深まります。
「第7回世界歌謡祭実況アルバム」/various(1977 ?)
Deep Purpleの「Live in Japan」に似てる?
スプリンターは『Love Is Not Enough(To Stay Alive)(恋のハーモニー)』で入賞してます。
Jigaw(ジグソー)も『Paint The Smile On(恋のクラウン)』で入賞。
グランプリ最優秀歌唱賞は庄野真代(『グッドバイ・モーニング(Goodbye Morning)』)。
シングル『恋にさよならを(I Can't Turn You On)』、『ブルーな金曜日(Brack Friday)』などを発表しますが・・・
ほとんど売れなかったせいかはわかりませんが、タケカワユキヒデや中村雅俊のカヴァー曲を発表。
『ロンリー・マン』/スプリンター(197?)
A面が日本語(中村雅俊が作詞!?)でB面が英語のようです。
『いつか街で会ったなら』/スプリンター(1979)
中村雅俊のヒット曲の英語カヴァー。B面はゴダイゴの『ガンダーラ』。
編曲は大野雄二。
↓ このアルバムで聴くことができます。
「アワー・フェヴァリット・ソングス/Our Favorite Songs」/Various Artists (1979)
「日本テレビ音楽」の発足10周年を記念して制作された「NTVM After 10 Years」(非売品)から12曲のみを1枚にまとめたレコ。
A2『ガンダーラ』、A4『ドミンゴ・ベイ』、B1『いつか街で会ったなら』、B4『ドリーミング』の4曲が、歌:スプリンター、演奏:ユー&ザ・エクスプロージョン・バンド(大野雄二)。A4,B4はスプリンターのオリジナルのようです。
ゴダイゴや大野雄二が演奏した『太陽にほえろ!』、『ルパン三世』、『ペッパー警部』などもあり、フロアで使えるかも~。
日本で制作されたこんなCDがあるようです。
「Hari + Splinter's Dark Horse」(2008)
1stアルバムに日本語版の『Lonely Man』などを収録したCD。
クレジットには、Hari Georgeson(G.)、Jim Keltner(Ds.)、Gary Wright(P.)、Alvin Lee(G.)、Billy Preston(Or.)、Mel Collins(Horns)などの名前が!
Wikipediaによると、スプリンターは10作のアルバムを発表しているようで、最新作(2021年現在)は、
「NEVER WENT BACK」/SPLINTER(2020)
まだまだがんばっているようです!
私は本日ご紹介のシングルと3rdアルバムくらいしか聴いてませんが、機会があったらぜひ聴いてみたいものです(なかなか入手困難のようですが・・・)。
「スプリンター」、アコースティックな感じとハーモニーが美しく、ちょっとG.ハリソンっぽい曲もあるのに、本国でも日本でもあまり売れず、、、
しかし、中村雅俊やゴダイゴのカヴァーなどを歌わせる日本での売り出し方はどうだったんでしょう・・・?
さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは・・・
『サンシャイン・オン・ミー(Sun Shine On Me)』/SPLINTER(1977)
前回ご紹介した『スプリンター・リフトバック』(作詞:奈良橋陽子、作曲:タケカワユキヒデ、編曲:ミッキー吉野)のカヴァー。バックの演奏もゴダイゴが担当してるようです。
ジャケには『あのスプリンターがトヨタ、スプリンターをうたう!!さわやかで、ほのぼのとしたハーモニー、愛にあふれるメロディーは日本のポップ・ファンをとりこにしてしまう。ポストS&Gのダークホース、スプリンターに注目!!』と小さな文字で長々とあります。
おそらく、前回のタケカワユキヒデの『SPRINTER LIFTBACK』の後のスプリンターCM曲。
この時の近藤正臣のお相手はラムちゃんではなく、ステファニー。
きっとラムちゃんファンから抗議の電話が殺到したんだな~(笑)
で、ジャケのクルマは、前回と同じトヨタ・スプリンター・リフトバック。
蛇足になりますが、こちらはさらにその後、次の4代目 E70型(1979 - 83)のCMソングのレコ。
『美しくなければ....』/マドリーン・ケーン
マドリーン・ケーン(1958 - )は、スウェーデンのモデルで歌手。
プレイボーイ誌にヌードで出たり、US Hot Dance Music/Club Play chartで5曲のトップ10ヒットを持っているようです。
CMのキャッチフレーズは「美しくなければ車ではない」
DOHCの2T-GEUが、セダン、HT、LB、クーペの各ボディに搭載されました。
クーペのトリノはもちろんですが、HTがカッコよかったなあ~。
LBのGTは希少でしょうか・・・?
【登場車両】
トヨタ・スプリンター(SPRINTER)3代目(E40/60型 1974 - 79)リフトバック(1976 - )
【自己採点】
クルマ度 7点(好きなスタイル!)
魅惑度 6点(しかしダジャレで使うとはトヨタもやる~)
音楽度 7点(このシングルはともかく、SPLINTER、イイです!)