
クルマ・ジャケコーナー第104回は、ニッコーの「Lamborghini Countaak LP500」( ? )です。
ニッコーは「(株)ニッコー」で、企画制作会社です。(笑)
「(株)ニッコー」(現 NIKKO ? )、ご存知でしょうか?
ラジコンカーで有名な会社のようですね。
「ニッコー セミデラコン ランボルギーニ カウンタック LP500S ブラック」

↑ レコの発売年はおそらくコレと同じ頃ではないでしょうか?
2009年以降は「株式会社タイヨー」(セガトイズの子会社)と業務提携してるようです。
レコード製作は「アテネレコード工業(株)」。
ピクチャーディスクなんですが、厚紙にビニールコーティングして溝を刻んだよう。
裏面はコーティングもなくただの厚紙。アテネレコード工業(株)ってレコード会社?
もうこの会社は無いよな~っと思って一応調べたら・・・ありました!(失礼)
現在は「アテネ株式会社」。
沿革には、
1958年(昭和33年)アテネレコード工業株式会社設立
アナログレコードの製造開始
1965年(昭和40年)フォノシート日本初のJISマーク工場に指定される
1976年(昭和51年)自動車用大型(ラジエターグリル)塗装マスク治具製造開始
1977年(昭和50年)ロブスター企画、パイオニアとのコラボレーションにより
ダイレクトカッティング・レコードの製作を開始
2000年(平成12年)ミュージックCD アテネレコードのブランドで制作発売
2014年(平成26年)世界初インバー電鋳メタルマスク開発
とあり、どうやら、アナログレコード製造で創業した技術系の会社のようです。
おそらく、ただの厚紙をレコにする技術も並大抵のモノではなかった・・・?
失礼しました m(__)m
そして、なんと、ナレーターが内海賢二(うつみけんじ 1937 - 2013)!
『北斗の拳』のラオウ、『魔法使いサリー』のサリーのパパ、『Dr.スランプ アラレちゃん』の則巻千兵衛など、存在感ある低音が魅力で、アニメ声優で草分け的存在の方です。
賢プロダクションも設立してますね。
では、レコを聴いてみましょう!
コツコツコツ・・ と靴音が響き、
「俺の車は、ランボルギーニカウンタックLP500S。さて、まず走ってみようか。」
どうやら、内海賢二はカウンタックのオーナーを演じているようです。
『バムッ!』(ドアを閉める音)、『チャラチャッ』(キーを取り出す音?)、イグニッションを捻り・・・
『ヴォォゥム・・・ドゥオム・・・ボォオォム・・・ドルゥゥ・・・ヴォゥム・・・』
(空ぶかし?)
『ンギャ~グルルゥ・・・ ンギューン・・・ 』(左右からのステレオ録音)
『ンドゥ~ン・・ドルゥゥ・・』
しばしカウンタックを走らせた後、「さあ、次は君の番だよ~」 内海は助手席に?
『ファッファッ』(クラクション?)
『ンギャ~グルルゥ・・・ンギャ~~』(自分が運転している想定?)
そして助手席の内海が語ります。
「ランボルギーニカウンタックLP500S。生産国、イタリア。デザイン、ベルトーネ社マルチェロ・ガンディーニ。エンジン、ミッドシップマウント、水冷V型12気筒。ダブルオーバーヘッドカムシャフト、4000㏄、全長・・・最高速度315km/h。」
「ちょっと窓を開けてみようか。」「よ~し、では窓を閉めてもっとスピードをアップしよう。」 『ンギャー・・・』
「さて、このクルマの仲間にはウラッコ、シルエット、エスパーダ、ミウラ、イオタなどがある。」
「もともと、ランボルギーニの社長はモータファンのためのクルマ作りをしていたので、レースに参加した経験は、無い。しかし、クルマは速い。」
「先日、友だちとサーキットを走ったので、その時の模様を聴いてみてくれ。一緒に走っているのは、フェラーリ512BB、ポルシェ930turbo、ロータスヨーロッパだ。」
「よ~し、ではいくぞお、 スタート!!」 『ンギャーン・・・』
最後は、先日録音された音を聞かされます。(笑)
コレを聴き分けられる人はすごい!
もう何が何だかわからない、文字では表現できない爆音で終わります。(;^_^A)
いや、この厚紙(?)レコ、ちょっと反りがあるのですが、普通に再生できました。
「アテネレコード工業(株)」(現「アテネ株式会社」)、さすが、技術系会社です!
と、いうことで、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、
「Lamborghini Countaak LP500」/ニッコー
しかし、このレコ・・・
「Counta
ak 」なんですよ! わざと? 「カウンタアッ~クッ」てな感じ?
で、ジャケ(盤)のクルマは、
盤裏にも「ランボルギーニカウンタックLP500S」と書かれ、内海もそうナレーションしてますが・・・
ブラックボディに細いホワイトのウェーブラインが特徴の「カウンタック LP500R」ではないでしょうか。
LP400をベースとしたスペチアーレ(スペシャル)カウンタックで、長方形の翼端板付きリアウィング、リアのみの小振りなオーバーフェンダーで、リアにGTのエンブレム。
1977年にシーサイドトレーディングという会社が輸入し、名古屋のパチンコ店の社長さんが購入。東京スーパーカーショー(1977)などにも出展され、その後数奇な運命を辿り、現在も日本にあるようです。
参考にさせていただいたサイト m(__)m
NGYG Lamborghini Countach LP500R ランボルギーニ カウンタック
CASTEL SUPERCAR NEWS カウンタック LP500R
The exciting micro coupe A-1 カウンタックLP500R
ランボルギーニ社はやがて倒産し政府管理下となり、年産数十台のカウンタックだけを作り続け、およそ17年間にわたり2000台弱のカウンタックを生産。
2021年にはハイブリッドモデル「カウンタックLPI800-4」(112台限定生産)が発表されたようです。手にする日本人はいるのでしょうか・・・?
「カウンタック(クンタッチ)」は驚きと賞賛を示す、イタリア・ピエモンテ方言の感嘆詞だそう。「Counta
ak」はその最上級!!(笑)
【登場車両】
Lamborghini Countak LP500R 1975
【自己採点】
クルマ度 7点(スーパーカーと言ったらコレは外せませんネ!)
魅惑度 6点(世界に1台!数奇な運命を辿るカウンタックLP500Rの雄姿)
音楽度 ?点(低音が魅力! オーディオチェックに使える?)