
クルマ・ジャケコーナー第156回は、石川さゆりの「ゆずりあい」(1977)です。
石川さゆり(いしかわさゆり 1958 - )、ご存知でしょうか?
熊本県出身、横浜育ち。
中3の時、フジテレビ「ちびっ子歌謡大会」で合格し、ホリプロにスカウトされ芸能界入り。その年のフジテレビの連続ドラマ『光る海』に沖雅也の妹役としてレギュラー出演。
『かくれんぼ』(1973)でアイドル歌手としてデビュー。
キャッチフレーズは「コロムビア・プリンセス」。
ホリプロ所属の3人で「ホリプロ三人娘」で売り出す話もあったようですが・・・
結局、桜田淳子が入った「花の中三トリオ」になり、その影に隠れ、大きな人気は得られず・・・、
その間、二葉百合子に歌唱の基礎から学び直したり、民謡や日舞などを学んだりしたそうです。
1977年、『津軽海峡・冬景色』で大ブレイクし、その後、日本を代表する歌手となっていることはもう皆さんご存じですね!
デビュー当時についてはコチラのブログに貴重な話があり、画像も一部お借りいたしました。 m(__)m
MY MEMORIES♡ 石川さゆり①
私が持ってるレコは・・・
2ndシングル『青い月夜の散歩道』(1973 作詞:山上路夫、作曲:猪俣公章、編曲:栗田俊夫)
3rdシングル『おもいで』(1974 作詞:有馬三恵子、作曲:遠藤実、編曲:斉藤恒夫)
7thシングル『ちいさな秘密』(1975 作詞:吉岡治、作曲:市川昭介、編曲:高田弘)
8thシングル『あなたの私』(1975 作詞:千家和也、作曲:市川昭介、編曲:高田弘)
10thシングル『私でよければ』(1975 作詞:千家和也、作曲:市川昭介、編曲:高田弘)
11thシングル『霧のわかれ』(1976 作詞:西沢爽、作曲:浜圭介、編曲:竹村次郎)
12thシングル『十九の純情』(1976 作詞:阿久悠、作編曲:三木たかし、編曲:小谷充)
1stライブアルバム「石川さゆりショー 〜花ひらく18才〜」(1976)
13thシングル『あいあい傘』(1976 作詞:阿久悠、作編曲:三木たかし)
14thシングル『花供養』(1976 作詞:阿久悠、作編曲:三木たかし)
7thアルバム「365日恋もよう」(1976)
少女が大人の女へと成長していく1年間を12曲で描いたコンセプトアルバム。
このアルバムの最後を飾る12月の曲が・・・
15thシングル『津軽海峡・冬景色』(1977 作詞:阿久悠、作編曲:三木たかし)
第19回日本レコード大賞歌唱賞、'77FNS歌謡祭グランプリ・最優秀歌唱賞などを獲得!
紅白にも初出場。アイドル歌手から本格的演歌歌手へ!
『津軽海峡・冬景色』の歌碑が竜飛崎近くにあります。
東北(青森、岩手)ドライブ 2日目(2022.4.30)に訪れました。
サントリーBOSSのCM「北海道新幹線編」(2016)では、喫茶店主役を演じ、トミー・リー・ジョーンズの前でアカペラ(わざと下手に?)で歌ってます。
16thシングル『能登半島』(1977 作詞:阿久悠、作編曲:三木たかし)
『津軽海峡・冬景色』大ヒットし、阿久悠が石川に「次はさゆりちゃんの出身地の曲を書いてあげるね」と言って作られた曲だそう。
ホントの出身地は熊本県で、20thシングル『火の国へ』(1978 )で実現されてます。
8thアルバム「能登半島」(1977)
17thシングル『暖流』(1977 作詞:阿久悠、作曲:三木たかし、編曲:高田弘)
「南国土佐」を舞台にした高知県のご当地ソングで、『津軽海峡・冬景色』『能登半島』と合わせ“旅情三部作”とも呼ばれるそう。
18thシングル『沈丁花』(1978 作詞:東海林良、作曲:大野克夫、編曲:馬飼野康二)
9thアルバム「沈丁花」(1978)
19thシングル『砂になりたい』(1978作詞:阿久悠、作編曲:三木たかし)
鳥取砂丘、山陰本線などを舞台とした、鳥取県鳥取市のご当地ソング。
11thアルバム「火の国へ/砂になりたい」(1978)
22ndシングル『春一輪』(1979 作詞:東海林良、作曲:大野克夫、編曲:高田弘)
23thシングル『命燃やして』(1979 作詞:千家和也、作曲:徳久広司、編曲:伊藤雪彦)
25thシングル『あなたに帰りたい』(1980 作詞:中山大三郎、作曲:浜圭介、編曲:馬場良)
26thシングル『みちゆき博多発』(1980 作詞:阿久悠、作編曲:川口真)
27thシングル『鴎という名の酒場』(1980 作詞:阿久悠、作曲:中村泰士、編曲:戸塚修)
この歌で4年連続4回目のNHK紅白歌合戦(1980)出場。
28thシングル『なみだの宿』(1981 作詞:たかたかし、作曲:鈴木淳、編曲:京建輔)
この歌で5年連続5回目のNHK紅白歌合戦(1981)出場。
19thアルバム「奥の細道をゆく 〜さゆり紀行〜」(1981)
34thシングル『東京かくれんぼ』(1983 作詞:なかにし礼、作曲:猪俣公章、編曲:斉藤恒夫)
35thシングル『東京めぐり愛』(1984 作詞:なかにし礼、作曲:市川昭介、編曲:斉藤恒夫)
長女出産の後のカムバック・シングル。現役大関・琴風豪規によるデュエット。
琴風豪規の所属会社、ディスコメイトレコードからはジャケットとカップリング違いでリリースされてます。

↑ 嬉しそうな顔だね~ )^o^(
36thシングル『春の雪』(1985 作詞:吉岡治、作曲:岡千秋、編曲:斉藤恒夫)
37thシングル『波止場しぐれ』(1985 作詞:吉岡治、作曲:岡千秋、編曲:斉藤恒夫)
第27回日本レコード大賞・最優秀歌唱賞受賞!
37th~41stシングルは1985年7月21日に5枚まとめてリリース!
39thシングル『紫陽花ばなし』(1985 作詞:吉岡治、作曲:岡千秋、編曲:斉藤恒夫)
40thシングル『なごり雨』(1985 作詞:吉岡治、作曲:岡千秋、編曲:斉藤恒夫)
41stシングル『雨あがり』(1985 作詞:吉岡治、作曲:岡千秋、編曲:斉藤恒夫)
42ndシングル『大阪つばめ』(1986 作詞:吉岡治、作曲:岡千秋、編曲:斉藤恒夫)
42nd~44thシングルも1986年2月21日発売。
1985・86年の2年間に10枚のシングルをリリース!この精力的な活動が次のシングルの大ヒットにつながったのでしょうか。
45thシングル『天城越え』(1986 作詞:吉岡治、作曲:弦哲也、編曲:桜庭伸幸)
カラオケブーム中に「石川にしか歌えない、難易度の高い作品を」と作られた曲だそうですが、通信カラオケ『DAM』のデータ(1984-2018)では、演歌で首位、全楽曲中で4位だったそうです。歌が上手い人は歌いたいんでしょうね~。
第28回日本レコード大賞・金賞受賞です!
紅白では2007年以降、この『天城越え』と『津軽海峡・冬景色』を1年おきに歌唱。NHKから「これが日本の年越しなんですよ」と説得されてるようです。
ちなみに、紅白出場は2022年で通算45回、39年連続出場中!
46thシングル『夫婦善哉(めおとぜんざい)』(1987 作詞:吉岡治、作曲:弦哲也、編曲:山田年秋)
紅白で2回(1987,2006)歌われてます
49thシングル『滝の白糸』(1988 作詞:吉岡治、作曲:市川昭介、編曲:斉藤恒夫)
石川県金沢市の浅野川に架かる「天神橋」をテーマにしたご当地ソング。
なぜか歌詞では「卯辰橋」。
他にも『風の盆恋歌』(1989 51thシングル)が第31回日本レコード大賞・最優秀歌唱賞を受賞するなどヒット曲を世に送り出し、日本を代表する女性演歌歌手の一人となりましたが、こんな歌も↓
55thシングル『ウイスキーが、お好きでしょ』(1991 作詞:田口俊、作曲:杉真理、編曲:斎藤毅)
SAYURI名義で発表された「サントリークレスト12年」のCMソング。
竹内まりや、田島貴男などたくさんのカバーバージョンでCMに使われてますが、井川遥がいるお店なら毎日行くな~(^-^;)
11thアルバム「火の国へ/砂になりたい」の裏ジャケが井川遥に見えてきた~(;^_^A)

↑ コッチのお店でもいいな(;^_^A
2023年4月に125thシングル『約束の月』をリリース。
近年ではジャンルを越境してさまざまな作家陣とコラボレートする『X-Cross-』シリーズをリリースしてます。
↑ 図書館から借りた「X-Cross III」(2017)
矢野顕子、大江千里、細野晴臣、小渕健太郎(コブクロ)らとコラボしてます。
女優としての活動はそれほど多くないようですが・・・
映画「トラック野郎・故郷特急便」(1979年)ではマドンナ役。
大河ドラマ「功名が辻」(2006)では主人公の千代(仲間由紀恵)にキリシタンの教えを伝える女性を演じました(端役?失礼)。
「麒麟がくる」(2020)では主人公・光秀(長谷川博己)の母を好演。
歌手活動に重きを置いてる感じですね。
さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、
「ゆずりあい」/石川さゆり(1977)
ジャケに大きく「制作・東京交通安全協会 推薦・警視庁交通部」と記載され、ジャケ裏には「77・4 委託制作 日本コロムビア株式会社」とあります。
ジャケにも盤にも「非売品」などの文字はありませんが、ディスコグラフィには載ってないので、頒布品なのでしょうか?
1977年4月ということであれば、『津軽海峡・冬景色』(1977.1)と『能登半島』(1977.5)の間。大ブレイク中ですね。この頃、石川さゆりは19才。
歌詞は・・・♪
お先にどうぞと 声には出さず
ほほえむあなたが まぶしく見えた
会釈を返して 重ねた瞳
ひそかにときめく この胸のうち
出逢い ふれあい めぐり逢い
女ごころは 不思議なものね
出あいがしらの ゆずりあい
あなたという人 心に深く
ネット上でこんなポスターを見つけました。

「なによりもあなたのための交通安全 秋の全国交通安全運動9/21~9/30」
『ゆずりあい』との関係や、いつのポスターかどうかは判りませんでした。
2023年度の春の全国交通安全運動は5月11日~20日。
5月20日は交通事故死ゼロを目指す日です。
さてさて、ジャケのクルマは・・・
手前の女の子がBピラー部を隠してますが、Bピラーが無いハードトップ?
ボディサイド上部に特徴的な3本ストライプ加飾があるのですぐ見つかるかと思いきや、これがなかなか見つからず・・・
ステアリングの色や雰囲気から、
トヨタ カローラ 3代目(1974 - 79)ハードトップ ?
こんな画像もありました(1977 Toyota Corolla CS coupe)
↑ 位置が違いますが、よく似た3本ラインです。
しかし、ルーフからAピラーへの角度が違う・・・
5代目 トヨペット コロナ(1973 - 78) かなあ・・・?
で、やっと見つけました!
三菱 ギャラン・ラムダ Λ 2000GSR(1976)
↑ サイドラインが2本のように見えますが・・・
ドア内装上部にシルバーラインの加飾と、わずかに写ってるチェック柄が一致!
「1975年には1600SL-5をベースに丸目2灯ヘッドランプ・サイドストライプを採用した、1600GT・SL-5 (これが正式呼称) をシリーズに加える。」
(wikipediaより)
↑ ラインがちょっと太く違いますね。
で、最後の最後で気づいたことが・・・
↑ 上のラインはボディの反射の筋 ?!
3本ラインじゃなくて、2本 !
いやあ~、アイドルから本格派歌手となった“さゆりちゃん”にヤラれた~(笑)
【登場車両】
三菱 ギャラン・ラムダ Λ 2000GSR (1976)
【自己採点】
クルマ度 7点(まさか2本ラインとは!カッコイイぞ、ギャラン!)
魅惑度 7点(さゆりちゃん、この時免許持ってたのかなあ・・)
音楽度 6点(♪“出あいがしらの ゆずりあい”、大切ですね!)