
クルマ・ジャケコーナー第208回は、Arabesqueの「恋のルーザー」(1983)です。
Arabesque(アラベスク 1977 - 85, 2006)、ご存知でしょうか?
西ドイツの「Baccara」(バカラ 1977 – 81)、「Silver Convention」(シルバー・コンベンション 1974 – 79)、「Boney M.」(ボニーM. 1974 – 86,88 - )などのユーロ・ディスコ(ユーロ・ビート)が売れていた頃、西ドイツ・フランクフルトで結成された女性ユニットです。
「Fly, Robin, Fly」/Silver Convention(1975 3rdシングル)
「Yes Sir, I Can Boogie(誘惑のブギー)」/Baccara(1977 1stシングル)
アラベスクもキャッチ―でノリの良い曲でヒットし、The Nolans(ノーランズ 1974 - 2005,2009 - )やThe Dooleys(ザ・ドゥーリーズ 1967 – 91)などもヒットして、「キャンディ・ポップス」などと呼ばれました。
「I'm in the Mood for Dancing(ダンシング・シスター)」/The Nolans(1980 1stシングル)
アラベスクは『ハロー・ミスター・モンキー』で世界各地に売り込みをかけ、日本ではビクターと契約。
1stシングル『Hello Mr.Monkey(ハロー・ミスター・モンキー)』(1978)
♪ ハローハロー ミスターモンキー
私でも聴いたことがあります!
結成当時のメンバーは、
Mary Ann Nagel(メアリー・アン・ナーゲル 1955 - )、Karen Ann Tepperis(カレン・アン・テッペリス)、Michaela Rose(ミシェーラ(ミカエラ)・ローズ 1958 - )。
日本ではオリコン洋楽シングルチャートで3週1位の大ヒットとなり、韓国でも大ヒットしましたが、本国やヨーロッパ諸国ではチャートインすらしませんでした。
“かつて有名だった年老いたピエロ(ミスター・モンキー)”の歌のようですが、この歌詞で踊れる?! 欧米で売れないのも・・・💦
ピンク・レディーも『ピンク・タイフーン(In The Navy)』(1979 12thシングル)のB面でカバー。
日本では当時、ザ・ドリフターズやピンク・レディーらによるTV人形劇「飛べ!孫悟空」が放送され、
『ゴー・ウエスト』/ザ・ドリフターズ(1978 12thシングル)
『透明人間』/ピンク・レディー(1978 9thシングル)
B面の『スーパーモンキー孫悟空』が「飛べ!孫悟空」のオープニング・エンディングテーマ。
さらに・・・
TVドラマ「西遊記」(孫悟空:堺正章、猪八戒:西田敏行、沙悟浄:岸部シロー、三蔵法師:夏目雅子)は大河ドラマの裏番組ながら平均視聴率19.5%、最高視聴率27.4%!
その主題歌は・・・
『モンキー・マジック』/ゴダイゴ(1978 8thシングル)
まさに日本中「モンキー」ブーム! 🐵
アラベスクのレコですが、ジャンク箱に結構あり、当時売れたことがわかります。
本日ご紹介のレコを手に入れてしまったため、それらを回収するハメに💦
2ndシングル『Friday Night』(1978)
3rdシングル『Fly High Little Butterfly(フライ・ハイ)』(1979)
アンが抜けて、19歳のHeike Rimbeau(ハイク・リンボウ)にチェンジ。
左からカレン、ハイク、ミッシェーラ。
1stアルバム「Friday Night (アラベスク・ファースト)」(1978.12.5)(日・独ともに1st)
シングル『ハロー・ミスター・モンキー』、『フライディ・ナイト』、『フライ・ハイ』を収録。
カレンが脱退し、代わりにJasmin Elisabeth Vetter(ジャスミン・エリザベス・フェッター 1956 - )が加入。
4thシングル『Rock Me After Midnight(今夜もロック・ミー)』(1979)
左から、ジャスミン、ミシェーラ、ハイク。
ミッシェーラがリード・ボーカル。
1979年にはハイクが抜け、Sandra Anne Lauer(サンドラ・アン・ラウアー 1962 - )が加入。サンドラ、ミシェーラ(ミカエル)、ジャスミンの固定メンバーに。
2ndアルバム「Arabesque II(ペパーミント・ジャック)」(1979.10.25)
センターがミシェーラ。右がサンドラ、左がジャスミン。
裏ジャケにはタバコを吸う姿が!
5thシングル『Peppermint Jack(ペパーミント・ジャック)』(1979)
この曲からサンドラがリード・ボーカル。17歳のサンドラは人気がありましたね~。
曲調は明るいですが、「ペパーミント売りのおじさんが死んじゃって淋しいよ」というもの?!
6thシングル『High Life(ハイ・ライフ)』(1980)
7thシングル『Parties In A Penthouse(恋のペントハウス)』(1980)
竹の子族の定番ソング?!
ジャケ裏の解説には、“デビューシングルから『ハイ・ライフ』まで全6曲、いずれも20万枚を超えるビッグ・セールスを記録、これはABBAも成し得なかった”とあります。
3rdアルバム「Arabesque III(ハイ・ライフ)」 - : Marigot Bay (1980.5.21)
シングル『ハイ・ライフ』、『恋のペントハウス』を収録。
7thシングル『Make Love Whenever You Can(さわやかメイク・ラブ)』(1980)
ジャスミン、切れあがっております(;^_^A)
4thアルバム「Arabesque IV(さわやかメイク・ラブ)」(1980.12.5)
シングル『さわやかメイク・ラブ』、『ミッドナイト・ダンサー』を収録。
8thシングル『Midnight Dancer(ミッドナイト・ダンサー)』(1981)
9thシングル『In For A Penny In For A Pound(恋にメリーゴーランド)』(1981)
1stベストアルバム「Greatest Hits(アラベスク・グレイテスト・ヒッツ)」
初来日を記念したアラベスク初のベスト盤。
5thアルバム「Arabesque V(ビリーズ・バーベキュー)」 (1981.8.21)
オリジナルとしては最大のヒットアルバム(オリコン2位)!
10thシングル『Billy's Barbeque(ビリーズ・バーベキュー)』(1981)
11thシングル『Hit The Jackpot(幸せのジャックポット)』(1981)
この辺りで本国における4thアルバム「In For A Penny」(1981)(日本盤「さわやかメイク・ラブ」「ビリーズ・バーベキュー」からの編集盤)がリリースされ、それがドイツでの最後のオリジナルアルバムとなったようです。
日本、韓国、ソ連、中南米などで大成功を収めましたが、本国ドイツではそれほどでもなかったんですね・・。
11thシングル『Caballero(キャバレーロに夢中)』(1982)
ちょっとスペクター・ナイアガラ風味なアルバム。
05『Wait For A Sailor』~07『Look Alive』を聴いてみて~
Arabesque - Caballero (1982) [Full Album]
6thアルバム「Arabesque VI(キャバレーロに夢中)」(1982.4)
ジャスミンがセンター!
見つかってません~。この辺りから持ってないレコが増えます~😿
アルバムのクレジットには、キーボードにマイケル・クレトゥ(後のサンドラの夫)の名があるそうです。
ジャケは断然、シングルの方がイイですネ!
12thシングル『Young Fingers Get Burnt(ヤング・ファースト・ラブ)』(1982)
↑ ミシェーラがセンター!
日本公演ライブアルバム「FANCY CONCERT ~Arabesque Live In Japan~」(1982.10.21)をリリースしてるようですが、ジャンク箱では見たことありません。
13thシングル『Why No Reply(愛のリプライ)』(1982)
7thアルバム「Arabesque VII(愛のリプライ)」 - : Why No Reply (1982.12)(日本7th)
幼い頃からの写真がたくさんあり、サンドラは小さい頃からエクボがあって、ジャスミンは大人っぽい?
ミシェーラは・・・ ん、なんか可愛いゾ(子供の頃)💦
14thシングル『Loser Pays The Piper(恋のルーザー)』(1983)
↑ 本日ご紹介のレコ
8thアルバム「Arabesque VIII(恋のルーザー)」(1983.12)
海外でのアルバム「Loser Pays The Piper」は、
Youtube
Arabesque - Loser Pays The Piper (1983) [Full Album]
コチラもクルマ・ジャケ!
なんだろう~? キャデラックあたり?
15thシングル『Heart On Fire(ハート・オン・ファイア)』(1984)
↑ スケスケ・スカート?! これはほしいゾ!😅
9thアルバム「Arabesque IX(恋はナイト・アンド・デイ)」(1984)
ラスト・アルバムです。
海外ではこのジャケなのかな?
「Time To Say Good Bye」
コッチの方がイイなあ~。ミシェーラ、可愛いゾ
16thシングル『Time To Say -Good Bye(恋はナイト・アンド・デイ)』(1985)
17thシングル『Dance Dance Dance(気分もエアロビック)』(1983)
ジャケ裏には“ジャスミンはもともとオリンピックの体操選手”だったとありました。
1985年、サンドラとジャスミンが脱退し事実上の解散。
グループ解散後、サンドラはソロで『マリア・マグダレーナ』(1985)をヨーロッパ各国でチャート1位に!
2ndシングル(12inch)、ジャンク箱から掘り出しました~😃
『In the Heat of the Night』/Sandra(1985)
コチラもヨーロッパで大ヒット!(西ドイツ、スイス、スウェーデンなどで2位)
プロデューサーのMichael Cretu(マイケル・クレトゥ)と結婚(1987)、Sandra Cretu(サンドラ・クレトゥ)として、マイケルと「エニグマ」(1990- )を結成します。
ほとんど知りません。
私が知ってるのはコチラ ↓ (;^_^A)
アラベスクは2006年に活動再開し、現在はミシェーラとSabine Kaemper(ザビーネ・ケンパー)、Silke Brauner(ジルケ・ブラウナー)3人でコンサートなどを開いてるようです。
さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、
「恋のルーザー」/Arabesque(1983)
センターは満面の笑みのミッシェーラ。
原題『Loser Pays The Piper』は直訳で“敗者は笛吹き男に金を払う”?
「Pays The Piper」は費用(責任)をもつ、(愚行などの)報いを受ける、というような意味があるようですが、よくわかりません~。
ジャケ裏のサビ(訳詞)は・・・
♪ For the loser pays the piper
And the loser badly needs a freind
For the loser pays the piper
And the loser may be
All alone in the end
いつの日も
敗けた者だけが惨めな思いをするの
だから
ひとりぼっちの敗北者には
なぐさめの言葉が必要よ
う~ん、やはりよくわかりません~
Youtube
Arabesque - Loser Pays The Piper
それにしても曲やアレンジが『恋はあせらず』に似てるな~💦
『You Can't Hurry Love(恋はあせらず)』/Phil Collins(1982)
オリジナルはThe Supremes(シュープリームス(スプリームス))。
さてさて、ジャケのクルマは・・・
MORGAN 4/4(モーガン フォーフォー)ですね。
モーガンはこれまでに何度か登場してます。
クルマ・ジャケ「Watts In A Tank」/Diesel
クルマ・ジャケ「windless blue」/風
モーガンらしきクルマ・ジャケ
クルマ・ジャケ「Bravas Brothers」/渡辺貞夫
クルマ・ジャケ「屋根のない車 ~青春の放物線 Ⅰ」/小椋佳
モーガン(Morgan Motor Company)は、1913年設立のイギリスの少量生産スポーツカーメーカー。2020年時点で従業員は231名(Wikipediaより)。
1936年に3輪から4輪にした4/4(フォー・フォー:4輪・4気筒)はフルモデルチェンジされることなく、基本的構造が同じまま生産され、2018年モデルを最後に製造が終了しています。
このジャケのモーガンは1600(1968 - 93)と思われますが4シーターかどうかはっきりしません。それよりもミッシェーラの網タイツが気になります(;^_^A)
【登場車両】
MORGAN 4/4 1600(1968 - 93)
【自己採点】
クルマ度 7点(一度は乗ってみたいMorgan!)
魅惑度 6点(ここまで車主役にしたのは何故?)
音楽度 6点(恋のルーザー、恋はあせらず💦)