
クルマ・ジャケコーナー第233回は、Alain Delonの「ドロンの独言(Delon Murmure)」(1974)です。
2024年パリオリンピック(7/26-8/11)・パラリンピック(8/28-9/8)開催記念、フランス特集第4弾です!
少し後付け的になりますが・・・💦
第1弾
クルマ・ジャケ「CHANSON deluxe」/V.A.
第2弾
クルマ・ジャケ「光と風のプレリュード」/カラベリ
第3弾
クルマ・ジャケ「エモーション」/フランシス・レイ
アラン・ドロン(Alain Delon 1935 - )、ご存知でしょうか?
1960~70年代にかけて、世紀の二枚目として人気を博したフランスの映画俳優です。
パリの郊外ソー(セオー)生まれ。裏街の不良少年だったとか。17歳で入隊しインドシナ、ベトナムを転戦。その後パリに戻ります。
1957年、カンヌ映画祭の会場近くを毎日歩き、アメリカ映画の大プロデューサー、デイヴィッド・O・セルズニックの目に止まり契約を結ぶも破棄。
同年、マルク・アレグレ監督に勧められフランス映画界入り。年上の女優たちがこぞってドロンを引き立てたそうです。🤤
日本では、主演したラブ・コメディ映画「お嬢さん、お手やわらかに!」(1959)にで一躍注目されるようになりました。
主演映画「太陽がいっぱい」(1960)の大ヒットで世界的なスターに
『地下室のメロディー(Mélodie en sous-sol)』/ユベール・ビアンコ楽団(1963)
↑ 大スター、ジャン・ギャバンとの共演映画
1964年、のちのナタリー・ドロンと結婚
ナタリーは結婚後に女優になったのですが、代表作「個人教授」について
クルマ・ジャケ「エモーション」/フランシス・レイ で少し触れてます。
教授(💦)がランボルギーニ・ミウラを運転するシーンがあります
ドロンと浮名を流した女優は数知れず。同棲したロミー・シュナイダーとミレーユ・ダルクを除いて同じ女優と2度共演しなかったそうです。
映画「危険がいっぱい」(1964)のお相手はジェーン・フォンダ。クルマは「Ferrari 250」
その後も『シシリアン』『冒険者たち』『さらば友よ』『暗黒街のふたり』『ボルサリーノ』『栗色のマッドレー』『レッドサン』『友よ静かに死ね』『ショック療法』『ル・ジタン』『アラン・ドロンのゾロ』など多数の映画に出演
『シシリアン』/エンニオ・モリコーネ(1969)
『暗黒街のふたり』/フィリップ・サルドゥ(1973)
娯楽大作中心ではなく、社会派やアート志向の作品への出演歴が多く、フランスや欧米諸国では大衆的な二枚目スターとは異なる評価を受けているようです。
↓ これは娯楽大作かな?
『アラン・ドロンのゾロ』(1975)
“アラン・ドロン主演50本記念作品”が日本公開時のキャッチコピーだった映画「アラン・ドロンのゾロ」(1975)の主題曲『Zorro's Arrival(ゾロのテーマ)』、『To You Mi Chica(愛しのあなた)』収録
レコードは『あまい囁き』(1973)がヒットしました。
アラン・ドロンのささやきとダリダの歌のデュエット(?)
Youtube
『あまい囁き』 ダリダとアラン・ドロン(仏語の歌詞及び日本語意訳付)
さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、
「ドロンの独言(ひとりごと)(Delon Murmure)」/Alain Delon(1974)
☆ロードショー創刊1周年記念盤☆ 協力 DURBAN
「DURBAN(ダーバン)」はレナウンの高級紳士服のブランドで、アラン・ドロンをイメージキャラクターとして注目されました。
日本の大手広告代理店が三船敏郎を通じてアラン・ドロンにCM出演の打診し、映画「レッド・サン」(1971)の撮影がスペインで行われていたとき、三船がドロンに『日本ではCMに出るというのは、スターの証だ。俺はビールのCMに出ている。チャールズ・ブロンソンは「マンダム」に出ているんだぜ』と語り、OKをとったのだとか。
ダーバンのCMはYoutubeで見ることができます。
Youtube
ALAIN DELON in D'URBAN/Part-1
Youtube
ALAIN DELON in D'URBAN/Part2
本日ご紹介のレコの内容は、
A1『ドロンが朗読したヴェルレーヌの詩』
A2『太陽がいっぱい』
B1『ドロンとのインタビュー』
B2『過ぎ去りし青春』
A1は、ドロンがポール・ヴェルレーヌの詩「L'Aube A L'envers」を朗読したもの。
セーヌ、この清い流れはかつては英知あふれるパリの心、パリに享楽と堕落に身を汚す狂気の人間が満ちあふれ、巷に卑猥な喧噪が飛びかうようになるころ、セーヌもまた、その流れを汚濁と猛毒のよどみに変えてしまう・・・
というような詩らしいのですが、そういえば、パリ・オリンピックのトライアスロン競技がセーヌ川で実施できるのか、気になるところです。
A1、B2はダーバンのCMの再録と記してあります。
タイトルの“Murmure”は英語で“Whisper”つまり“囁き(ささやき)”
『ドロンの独言(ひとりごと)』より『ドロンの囁き』の方がいい感じがしますが、『あまい囁き』(1973)の関係で使えなかったのでしょうか・・?
さてさて、ジャケのクルマは・・・
ルノー・4(キャトル)ですね!
商業的に成功した世界初のハッチバック車とされ、モデルチェンジなしの量産車としてはフォルクスワーゲン・タイプ1、フォード・モデルTに次いで、累計生産台数世界第3位のクルマです。
1950年代、人気車種のシトロエン・2CVを徹底的に研究し開発された4ドアとテールゲートを組み合わせた2ボックスのボディは、後のVWゴルフなど、多くのハッチバック車の先駆けとなりました。
ジャケのルノー4はアルミニウムグリルが採用された1968年モデル(1967 – 74)に見えます。
「PLEIN AIR」なるモデルもあった?
Youtube
Renault 4 - 1968 Plein Air (1)
【登場車両】
Renault 4 1961 - 94 1968年モデル
【自己採点】
クルマ度 7点(商業的に成功した世界初のハッチバック!)
魅惑度 6点(ドロンとFerrari 250の方がいい?)
音楽度 4点(曲も入ってますが、朗読とインタビューがメイン)
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クルマ・ジャケ | 音楽/映画/テレビ
Posted at
2024/07/23 05:56:54