
クルマ・ジャケコーナー第289回は、「愛するハーモニー/明日に架ける橋」(1972 ?)です。
「S800お披露目(旧車見学とぷち)TRG 」での発掘調査
でご報告したレコ
ペラジャケで右下に「ROMEO & JULIET 6」とあり、変だなぁと思ったら・・・、
「世界のポピュラー・ヒット・パレード120 - ロミオとジュリエット」というBOXセットの中の1枚(10枚組の6枚目)でした💦
オーケストラなどで、サイモン&ガーファンクルの『明日に架ける橋』(1970)や『コンドルは飛んで行く』(1970)を演奏した、まあ、私以外誰も欲しがらないレコ・・・😅
1970~72年頃のヒット曲が多いのでその頃のリリースかと思われます

A1「愛するハーモニー」/ハッピー・ジョバンニ・オーケストラ
A2「木枯らしの少女」/Jimmy Takeuchi & His Exciters
A3「マルタ島の砂」/Jimmy Takeuchi & His Exciters
A4「チョット・マッテ・クダサイ」/Jimmy Takeuchi & His Exciters
A5「ナオミの夢」/Jimmy Takeuchi & His Exciters
A6「マサチューセッツ」/Toshiyuki Miyama & The New Herd
B1「明日に架ける橋」/Royal Pops Orchestra
B2「コンドルは飛んで行く」/Royal Pops Orchestra
B3「ローズ・ガーデン」/横内章次とアコースティック・ギター・バンド
B4「シェリーに口づけ」/ブルー・ドリーマーズ(1971)
B5「母と子のきづな」/ハッピー・ジョバンニ・オーケストラ
B6「サン・ホセへの道」/航空自衛隊音楽隊
A2『木枯らしの少女(She's My Kind of Girl)』は、後にABBAを結成するビョルン&ベニー(ベニー・アンダーソン、ビョルン・ウルヴァース)の曲
『木枯らしの少女(She's My Kind of Girl)』/Bjorn & Benny
Youtube
ビョルン&ベニー Bjorn & Benny/木枯しの少女 She's My Kind Of Girl (1972年)
スウェーデンのソフト・ポルノ映画「Inga II: The Seduction of Inga(ただれた関係)」(1971)のために書かかれた曲だそうです😅
シングルB面が『インガのテーマ(Inga's Theme)』
Youtube
Inga Theme (From "Inga II: The Seduction Of Inga" Soundtrack)
日本では1972年にヒットし、東京開催の第3回世界歌謡祭(1972.11)にビョルンとベニーは、恋人のアンニー・フリード(フリーダ)とアグネタを連れて来日(A・Aはバックコーラスで参加)!
B・BにとってA・Aはまさに『She's My Kind of Girl』=「彼女は僕のタイプの子」だったんですね❣
この歌、南沙織も歌ってます
「哀愁のページ」/南沙織(1972 4thアルバム)
Youtube
南沙織 : 1972 : She's My Kind Of Girl (木枯しの少女)
今回は、このLPで1番多い4曲を演奏している「Jimmy Takeuchi & His Exciters」の「ジミー 竹内」を取り上げたいと思います
ジミー 竹内(1930 - 2009)、ご存知でしょうか?
スウィング・ジャズを中心に、モダン・ジャズや歌謡曲の分野でも活躍したドラマーで、1950年代後半にはジョージ川口、白木秀雄とともに「3大ドラマー」と称され、「戦後の日本ジャズ界を代表するドラマー」と評されています。
1948年に横須賀でプロのドラマーとして仕事を始めました(Wikipediaより)
ジミー竹内記念館 によりますと、“終戦の年、進駐軍のベースキャンプや都内のクラブで15歳でプロデュー”(このサイトから写真をお借りいたしました)
「原信夫シャープス&フラッツ」に入団、初代ドラマーとして活躍(この頃は竹内和三郎の名前で活動)
「長尾正士とブルー・コーツ」、「小原重徳&ブルーコーツ」、「鈴木章治とリズムエース」、「河辺公一とジャイアンツ」、「平岡精二クィンテット」「渡辺晋とシックス・ジョーズ」、「世良譲トリオ」などでも活躍
↑ これらのレコを持っておらず😿、さらに探したところ・・
↓ ゲスト参加(A2,3 B3,4)盤を自宅内発掘💦
「UP IN THE BLUES」/高橋達也と東京ユニオン(1981)
1958年に伊藤姉妹を渡辺プロダクションの社長に紹介
伊藤姉妹は「ザ・ピーナッツ」として翌年デビュー
1970年には、来日したテディ・ウィルソンと共演
「JIMMY TAKEUCHI & TEDDY WILSON」(1978)
テディ・ウィルソン(Teddy Wilson)は、ルイ・アームストロング、ベニー・グッドマン、ビリー・ホリデイ、エラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーンらと共演したアメリカのジャズ・ピアニストです
1枚だけ持ってました
「And Then They Wrote…」/Teddy Wilson(1960)
↑ セロニアス・モンクの『ラウンド・ミッドナイト』、エロール・ガーナーの『ミスティ』等を演ってます
1967年に結成したバンド「ジミー竹内とザ・エキサイターズ」では、流行曲をジャズ・ピアニスト 鈴木邦彦のアレンジで制作したアルバム「ドラム・ドラム・ドラム」シリーズがヒット!
クルマ・ジャケ「DELUX in GUITAR & TRUMPET」/Laurindo Almeida & Ray Anthony で4枚登場しましたが、もう1枚持ってたので、計5枚①~⑤をご紹介
①「DRUM DRUM DRUM / さすらい人の子守唄」/Jimmy Takeuchi & His Exciters(1969)
A1『さすらい人の子守唄』はフォーク・グループ「シューベルツ」のヒット曲
“『風』のあと、雨でなく子守唄”とは詩人・端田宣彦の売り文句
レコ裏の解説に、「現在の所は数台の車を保有し、その用途によって乗りかえるという“カーキチ”ぶりを発揮しています。」とありましたよ❣
↓ 愛車❓
②「DRUM DRUM DRUM / 恋泥棒」/Jimmy Takeuchi & His Exciters(1969)
A1『恋泥棒』は奥村チヨのヒット曲(作曲:鈴木邦彦)
Youtube
恋泥棒 ジミー竹内
A6『いいじゃないの幸せならば』は佐良直美のヒット曲
クルマ・ジャケ「あいつとあの娘」/佐良直美 でご紹介してます
B6『あこがれ』も鈴木邦彦作曲で、東芝が売り出した美少年スター、永田英二の曲

(この時代の美少年なのか?)
③「DRUM DRUM DRUM / 恋狂い」/Jimmy Takeuchi & His Exciters(1970)
第9集?
A1『カム・トゥゲザー』はもちろんビートルズ
東芝なので、ビートルズの曲を結構演ってます
B1『ドリフのズンドコ節』(作者不明)
レコの解説には“ジミーのドラムを教わった人達をあげると、日活の和田宏治、スパイダースの田辺昭知、ブル・コメのジャッキー吉川、それにドリフの加藤茶!!”
B2『恋狂い』は、またまた奥村チヨのヒット曲(作曲:鈴木邦彦)
B5『土曜の夜何かが起きる』も鈴木邦彦の作曲で、黛ジュンのヒット曲
④「DRUM DRUM DRUM / 京都慕情」/Jimmy Takeuchi & His Exciters(1971)
タイトル曲『京都慕情』はベンチャーズの曲
A2『花嫁』は、はしだのりひことクライマックスのヒット曲
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花嫁 ジミー竹内
A7『男の世界(MANDOM-Lover The World)』は、
クルマ・ジャケ「Mean Business」/The Firm に登場してます
『マンダム~男の世界』/Jerry Wallace(ジェリー・ウォレス)(1970)
日本独自シングルとしてヒットし、オリコン洋楽チャートで12週1位!
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男の世界 ジミー竹内
⑤「DRUM DRUM DRUM /雨のエアポート」/Jimmy Takeuchi & His Exciters(1972)
A1『雨のエアポート』は欧陽菲菲(オーヤン・フィーフィー)のヒット曲(作曲:筒美京平)
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雨のエアポート / ジミー竹内とエキサイターズ 1/11
A3『別れの朝』はペドロ&カプリシャス(このレコの解説では「ペドロとカプリシャス」)のヒット曲
B3『スーパースター(Superstar)』はカーペンターズのヒット曲(作詞曲:レオン・ラッセルとボニー・ブラムレット)
原曲は「デラニー&ボニー・アンド・フレンズ」が1969年に発表した『Groupie (Superstar)』
A6『出発(たびだち)の歌-失われた時を求めて-』は「第三回合歓ポピュラーフェスティバル」(1971)に別々にエントリーしてた、小室等率いる「六文銭」と上條恒彦が急遽一緒に組み「上條恒彦+六文銭」として歌った歌(作詞:及川恒平、作曲:小室等)
フェスでは、赤い鳥、トワ・エ・モワ、弘田三枝子、沢田研二、ブルー・コメッツらがいる中、グランプリを受賞!
Youtube
上條恒彦&六文銭 出発の歌.m4v
Youtube
出発の歌 / ジミー竹内とエキサイターズ 6/11
「ドラム・ドラム・ドラム」シリーズは、ジャズ・ポップス・歌謡曲ファンに広く受け、12年にわたって20作以上リリースされたようですが、気長に発掘調査を行いたいと思います💦
鈴木邦彦の編曲、ジミー竹内のドラム、エキサイターズの演奏が良かったことはもちろんと思いますが、ジャケも売れた要因かと・・・💦
↓ コレは欲しいゾ(ジャケ修正済み😅)
「DRUM DRUM DRUM /夏色のおもいで」 チューリップ!?
↓ コッチはまあ、見つからなくても・・・😅
さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、
「愛するハーモニー/明日に架ける橋」/V.A. (ジミー竹内)(1972 ?)
マダム(?)が乗る自転車は、1895年にシカゴでイグナツ・シュウィンによって設立され、アメリカの主要自転車メーカーとなった「SCHWINN(シュウィン)」の三輪車のようです
マダム(?)が花(菊?)を積んだ三輪車のホーン(?)をパフッ♪と鳴らし、
「アラぁ、ねも.さ~ん、お元気ィ~💛」な~んて言ってるように見えます(妄想しすぎ😅)
ゴホッ、さてさて、ジャケのクルマは・・・
3代目シボレー・インパラ(1961 - 64)?
「Impala」はシボレーのフラッグシップ
初代(1958)はこんな感じ
クルマ・ジャケ「異性感覚」/BiBi に登場してます
2代目(1959 - 60)はこんな感じ
初代~3代目は、ローライダー(Lowrider)のベース車として人気が高いそうです
速く走るのではなく、ゆっくり走る「ロウ・アンド・スロウ」がローライダーのモットーだとか❓❣ それ、いいですねえ
【登場車両】
3代目Chevrolet Impala 1961 - 64 ?
【自己採点】
クルマ度 7点(ローライダーでゆったりもイ~ネッ!)
魅惑度 7点(クルマ・ジャケというより“お色気三輪車ジャケ”💦)
音楽度 6点(幅広くジャズ、ポップス、歌謡曲ファンにお薦め!)