
クルマ・ジャケコーナー第310回は、橋幸夫の「汐風の中の二人」(1966)です。
橋幸夫(はしゆきお 1943 - )、ご存知でしょうか?
東京都荒川区出身の歌手・俳優で、昭和歌謡界の「御三家」の一人(他は舟木一夫、西郷輝彦)
舟木一夫は前回、
クルマ・ジャケ「ひとりぼっち-舟木一夫の夜-」/舟木一夫
西郷輝彦は第60回、
クルマ・ジャケ「西銀座五番街/恋のGT」/西郷輝彦 でご紹介してます
橋幸夫は、学生時代にプロテストを勧められるくらいボクシングに熱中
そのことを心配した母親が遠藤実の歌謡教室に通わせ、そこから歌の世界へ
『潮来笠』(1962)でデビュー
映画『潮来笠』主題歌
第2回日本レコード大賞新人賞を受賞!
紅白にも初出場(紅白には第11回から第27回まで17回連続出場、通算19回出場)
以下、持ってるレコを中心にご紹介したいと思います
8thシングル『南海の美少年(天草四郎の唄)』(1961)
13thシングル『東京の美少年』(1961)
大ヒットした『南海の美少年』に続く美少年シリーズの第2作(第3作は『美少年忠臣蔵』(1962))
18thシングル『悲恋の若武者』(1962)
西南戦争をテーマとした“歴史もの”映画「悲恋の若武者」主題歌
25thシングル『あした逢う人』(1962)
映画「あした逢う人」主題歌
27thシングル『いつでも夢を』(1962)
吉永小百合💛とのデュエット曲(吉永小百合の3rdシングル)
1ヶ月で30万枚、半年で100万枚の大ヒットで第4回日本レコード大賞を受賞
Youtube
いつでも夢を - 橋幸夫(Yukio Hashi) × 吉永小百合(Sayuri Yoshinaga)【1962年完全版】【日本の歌百選】
翌年には2人の主演映画「いつでも夢を」が制作されました
看護婦ひかる(吉永小百合)、工員で夜間学校に通う勝利(浜田光夫)、新入り運転手留次(橋幸夫)の恋の三角関係ストーリー💛
34thシングル『若い東京の屋根の下』(1963)
モノラル盤(\290)とステレオ盤(\330)が同時併売されました
私が持ってるのはモノラル盤(貴重じゃない方😿)
『いつでも夢を』に続く吉永小百合とのデュエット曲
吉永小百合、浜田光夫主演映画「若い東京の屋根の下」主題歌
橋は金沢公演での暴漢襲撃事件があり、出演は見送られました
40thシングル『白い制服』(1963)
初めてのセリフ入りの曲
恩師の佐伯孝夫と吉田正が暴漢襲撃事件で入院した橋を見舞った時、清楚な白い制服を着て、かいがいしく働いているナースを見て作った曲だそうです
カラー・ジャケットが入ってました(前オーナーさん封入?)
42ndシングル『お嬢吉三』(1963)
歌詞には、歌舞伎「三人吉三廓初買(さんにんきちさくるわのはつがい)」の女装の盗賊「お嬢吉三」、武家上がりの盗賊「お坊吉三」、坊主上がりの盗賊「和尚吉三」が登場します
作詞家の佐伯孝夫はジャーナリスト出身で、時代劇や時代物だけでなく、古文・古典についても深い知識があったそうです(橋以外での代表曲に『有楽町で逢いましょう』、『東京ナイト・クラブ』など)
47thシングル『あゝ特別攻撃隊』(1964)
B面はフランク永井の『太陽は撃てない』
このシングル盤がビクター流行歌ステレオ第1号
49thシングル『そこは青い空だった』(1964)
吉永小百合とのデュエット第4弾
全日空が初めて導入したジェット機ボーイング727のイメージソング
B面は吉永小百合ソロでの『空色のワルツ』
57thシングル『大利根仁義』(1964)
クルマ・ジャケですね!
「1961 Chevrolet Impala」辺り?
組んだ手のところに見えるフェンダーマーカー(?)が似てます…が、違いますね
1964年には、邦楽に初めてエレキサウンドを導入した『恋をするなら』、リズム歌謡『ゼッケンNO.1スタートだ』、『チェッ・チェッ・チェッ -涙にさよならを-』、『あの娘と僕-スイム・スイム・スイム-』など15枚ものシングルをリリースし、第7回日本レコード大賞企画賞を受賞
59thシングル『チェッ・チェッ・チェッ(涙にさよならを)』(1964)
サブタイトルがジャケでは“涙にさようなら”、歌詞カードには“涙にさよならを”いったいどっちなんだい?!
68thシングル『あの娘と僕-スイム・スイム・スイム-』(1965)
♪スイム スイム スイム スイムで 踊ろう
あの娘もこの娘もピチ娘(むすめ)
『恋をするなら』はサーフィン、『ゼッケンNO.1スタートだ』はホットロッド、『チェッ・チェッ・チェッ(涙にさよならを)』はサブロックで、本作はスイムリズムだそう??
シングル盤を買うと抽選で東レの水着「ピチ」が当たったようです。
75thシングル『雨の中の二人』(1966)
77thシングル『哀愁の果てに』(1966)
81stシングル『恋と涙の太陽』(1966)
発売された6月はビートルズが来日した時で、橋のリズム歌謡も最盛期を迎えて大ヒット!100万枚のセールス!
1966年、『霧氷』で再び第8回日本レコード大賞を受賞!
史上初となる2度目の大賞受賞、新人賞と大賞の2冠達成
86thシングル『殺陣師一代』(1967)
B面『花のお江戸の若さま侍』はTVドラマ「若さま侍捕物帖」主題歌
87thシングル『名なし草/5人の仲間』(1967) 共演:ザ・フレッシュメン
「ザ・フレッシュメン」は橋のステージでのバックを担当してバンドで、グループ・サウンズの登場に対抗したようです
89thシングル『恋のメキシカン・ロック』(1967)
橋主演映画「恋のメキシカンロック 恋と夢と冒険」主題歌
翌年のメキシコオリンピックを意識して制作された曲
93rdシングル『佐久の鯉太郎』(1967)
「♪=134 8Beat Rock」、股旅ものGS
94thシングル『思い出のカテリーナ』(1967)
ザ・タイガースの多くの曲を書いたすぎやまこういちの作編曲
作詞もGSのヒット曲を多く手がけていた橋本淳
100thシングル『赤い夕陽の三度笠』(1968)
100作目ということで、基本中の基本、恩師2人、作詞:佐伯孝夫、作編曲:吉田正
デビュー丸8年で100作!
この年の紅白では2回目となる白組トリをこの曲で務め、間奏では舟木一夫、西郷輝彦と立ち回りを演じました。
102ndシングル『鯉名の銀平』(1969)
103rdシングル『京都・神戸・銀座』(1969)
115thシングル『子連れ狼』(1971)
TVドラマ「子連れ狼」第3部の主題歌
第14回日本レコード大賞(大衆賞)、日本歌謡大賞特別賞などを受賞
119thシングル『坂道のふたり』(1973)
127thシングル『噂の金四郎』(1974)
139thシングル『またたびの詩』(1978)
140thシングル『大東京音頭』(1979) 共演:金沢明子
147thシングル『あばれ駒』(1982)
149thシングル『今夜は離さない』(1983)
佐川急便の出資を受け立ち上げたレコード会社「リバスター音産」(橋が副社長)からのヒット曲 日本有線大賞特別賞受賞
デュエット相手の安倍里葎子(安倍里津子)は、このヒット後にリバスターから一方的に離れ、松方弘樹、桜木健一、林与一、誠直也らとデュエット曲を発表し、「デュエットの女王」の異名も!(後に橋と和解)
『上州さわやか音頭』/橋幸夫・金沢明子(1983 非売品)
国体でマスコット初登場となった「あかぎ国体」
「ぐんまちゃん」(初代)が裏ジャケに描かれてます
1980年前後の漫才ブームの折、「ザ・ぼんち」や清水アキラにものまねされたことで、スポットが当たり、バラエティ番組にも数多く登場するようになりました
154thシングル『野風増』(1985)
ジャケットの歌詞の最後には「*野風増・・岡山県の方言で”生意気”とか”つっぱる”などの意味です。」と注記されてます
B面は河島英五の『酒と泪と男と女』
アルバム「人生祝いうた」(1985)
ソノシート『橋幸夫 ゴールデン・アワー』(19??)
「橋幸夫 ゴールデン・ヒット・アルバム 第1集」(19??)
Wikipediaに載ってないレコ
『幸せめぐり/君たち』
企画:(財)東京防犯協会連合会・(社)東京母の会連合会
推薦:警視庁防犯部
2005年、橋のデビュー45周年を記念して、茨城県潮来市の前川あやめ園に記念碑が建てられました。映画『潮来笠』にゲスト出演したということからだそうです
「潮来笠」「伊太郎旅唄」「いつでも夢を」「恋のメキシカンロック」「盆ダンス」の5曲が流れるジュークボックス!
あやめ・あじさいドライブ(2021年6月)で訪れてます
2018年7月に発表した181枚目のシングル『君の手を』(林よしことのデュエット)では、オリコン演歌・歌謡ランキングで週間1位!
2021年、80歳誕生日の2023年5月3日をもって歌手活動から引退することを発表
引退するにあたり「二代目橋幸夫オーディション」を開催
3人が合格し、二代目 橋幸夫として「yH2」というグループが結成ました
2023年5月にラストコンサート(浅草公会堂)を行うも2024年4月に歌手に復帰すると発表!
現在、現役バリバリ(?)のようです
今回の橋幸夫で「御三家」のクルマ・ジャケが揃いました!
あとは「新御三家」のヒデキだな~
ちなみにWikipediaの「御三家」には・・・
「日活アクション御三家」:石原裕次郎、小林旭、宍戸錠
裕次郎、アキラはすでにご紹介しております
クルマ・ジャケ「祐ちゃんのリバイバル・ヒット・メロディー」/石原裕次郎
クルマ・ジャケ「石原裕次郎オリジナルベスト」/石原裕次郎
クルマ・ジャケ「自動車ショー歌」/小林旭
「ロック御三家」:Char、原田真二、世良公則&ツイスト
原田真二のみ2回ご紹介しております
クルマ・ジャケ「natural high」/原田真二
クルマ・ジャケ「サゥザンド・ナイツ」/原田真二
こんな御三家も(「平凡パンチ」が出典?)😅
「オナペット御三家」:松尾和子、由美かおる、風吹ジュン
「脱ぎっぷりのよさ御三家」:関根恵子、高沢順子、高橋洋子
高橋洋子はこの高橋洋子かも?
クルマ・ジャケ「Silhouette」/高橋洋子
ゴホッ
さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、
「汐風の中の二人」/橋幸夫(1966)
松竹映画「汐風の中の二人」(主演:竹脇無我)の主題歌の80thシングル
橋も本人役で出演
Youtube
汐風の中の二人/橋幸夫
B面『恋のアウトボート』
Youtube
橋 幸夫/恋のアウトボード (1966年)
レッツゴー!♪ Hiromi GOに歌わせたい…(笑)
『恋のアウトボート』は後に、橋のリズム歌謡アルバム「SWIM! SWIM! SWIM!」(2005)に収録されました
↑ このアルバムをプロデュースしたのは、厚家羅漢(あっけらかん)という人物、大滝詠一の変名です!!
大滝は、橋幸夫について、「'60年代のナンバーワンシンガーにふさわしし活躍をした」と評し、「サーフィン、ホット・ロッド、スイム、アメリアッチと、当時の流行のリズムを片っ端から取り入れオリジナルを発表。一時期に意図的にこのようなことを行なったのは歌謡史上非常に希」としている…(Wikipesiaより)
思いっきり橋幸夫を見直しました❣😅
さてさて、ジャケのクルマは・・・?
右フェンダー上部に給油口?
砲弾型ミラーとアンテナ(ミラーの形と位置が違いますが…)
Porsche 356SC ?
Porsche 356はこれまでに何度か登場してます
クルマ・ジャケ「かわいいおまえの微笑みを(It Makes Me Giggle)」/John Denver
クルマ・ジャケ「Candy Game」/鮎川麻弥
クルマ・ジャケ「Ride Like the Wind」/Freddie Hubbard
愛車DB 有名人の愛車データベース 橋幸夫 にポルシェは登場しないので、自分のクルマではなかったかもしれません…
スターの自家用車拝見には「ニッサン・セドリック デラックス 60年型」
“白と紺のツートーン・カラー欧州スタイルで、乗り心地もゴキゲン 早く免許取って乗り廻してみたいな”って、免許取得前?!
【登場車両】
Porsche 356C 1948 - 65 ?
【自己採点】
クルマ度 9点(本物はまだ見たことがありません)
魅惑度 6点(さわやか?ポルシェじゃなあ・・・)
音楽度 5点(B面は7点😅)